スクリーンショット__68_

読書する癖

 『読書という荒野』見城徹著、少し前に読了しました。感想や考えたこと等をアウトプットしようかなと思い、書いています。

 僕には読書をする習慣がありません。学校が長期休暇に入るたびに、目標として「〇冊本を読む!」と意気込みますが、調子がいいのは初週だけ。張り切ってBOOKOFFで買った本が本棚に増えていくばかり。

 心の底では読書をたくさんして幅広い価値観を身に付けたいと思っていても、なかなか行動に出ることができない。そんな僕に喝を入れてくれた一冊でした。

 しかしやはりこの本を読み切るまでにも時間がかかってしまい...。メモを取りながら読んだので内容はきちんと思い出せるのが幸いしたところ。そのメモを見つつ、アウトプットしようかなと。

 見城は本の中で、「読書とは、自分一人の人生では経験できないことを味わい自分の問題として捉え直し、他者への想像力を磨くこと」と説明しました。僕の中にモヤモヤとしていた読書をする意味というのがきれいに言語化された一文。

 読書は、他人が人生の多くの時間を費やして得た知見や考えをたったの1000円足らずで獲得できると考えると、これ以上コスパの良い投資はないんじゃあないかと思います。見城は、「読書で自分の心が揺らぐ瞬間を発見し、思考の軸とすること」を教養としていました。読書をほとんどしてこなかった僕は、このような瞬間であふれるんだろなぁと考えると心躍って仕方がありません。読書を積極的にしようと思えた一文でした。

 本の中で最も芯に響いた言葉が「世の中に対する理想を持ち、その理想を貫徹するためにもがき苦しむという経験が必要。これをしてこなかった大人が放つ「理想」は薄っぺらい」です。僕は周囲の意識の低さや雰囲気の悪さからゼミを辞めました。ゼミ選びに失敗したのです。何のやりがいもなく、ただ時間を浪費しただけ。この状態のゼミを何とか正しいベクトルに向けられないものかと考えた時もありましたが、諦めてしまった。僕は、自分の理想を貫徹するために何の努力もしなかったのです。「正しいことを言えなくなったら終わり」(本文より引用)。このまま僕が大人になり部下を持つようになってチームを引っ張るなんて、おこがましいにもほどがある。

 これは僕の就活にも関連付けられると思います。就活のイベントや面接で会社の方とお話しする機会があるとき、必ず尋ねることがあります。イマを楽しんでいるかどうか。どのような時に働き甲斐を感じるか。定年時期の後退で人生のほとんどを過ごす(であろう)職場は、給料がいいだけでは決して続けられません。転職が当たり前になってきているという話もありますが、まだ社会で働いたことがない僕にとっては何の現実味もわかない訳で、よってファーストキャリアはじっくり時間をかけて、社会人の方々の考えを聞きながら吟味する必要があると考えています。

 この本は知り合いの方からおすすめしていただいたものです。これを契機に、もっといろんな本と触れ合っていきます!

何か秀でた能力があるわけでもなく、友達が多いわけでもない。1日誰とも話さない日もザラにある。引きこもり文系大学生の心に秘めた思いをツラツラと。