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Biz系総合職に贈る、リクルート入社後に結婚して家も買って子供も生まれてから創業1年のスタートアップへ転職する話

どういう人か

生まれてから大学まで仙台におりまして、2016年4月に株式会社リクルートジョブズへ新卒で入社。一貫してタウンワークネットのPMをしておりました。その過程でいくつか全社のプロジェクトにアサインいただいていたので、肩書き的にはPdM、PjMどちらの意味も含むPMという感じで仕事をしておりました。 2020年1月末付けで、3年半(同部署での長期インターンを含めると4年半)のリクルート人生にピリオドを打ち、株式会社Leaner Technologiesという創業1年、社員4人の会社に転職を決めました。

また実はワーク以上にライフの方が劇的な進捗を見せていて、社会人2年目に結婚、挙式。翌年に西日暮里に戸建てを注文で建てて、2019年9月に第一子の世界一かわいい娘の誕生という人生2倍速くらいのスピードでライフイベントも済ませている状態です。


 Biz系総合職の若手層に届けたい

今回まとめるに当たって、誰に何を伝えたいかなぁということを考えたときに、ライフの進捗は結構年齢に対しては早いですが、自分はよくあるタイプの人間かと思っていて、

・やりたいこと軸としては明確になく、人や環境の軸で会社を決め、総合職で入社した

・いつかはやりたいことを見つけ、独立か、(メガ)ベンチャーに転職してイキイキやりたいことをしたい

・給料も環境もそこそこ良いので特に現状で不満はないが、あと5年この会社にいるかというと違う気がする

・いつかは結婚もして子供も授かって、一般的な家庭を持ちたい

というような、そこそこの大学と企業に所属しているBiz系総合職若手にあるあるなんだろうなと思っておりました。
それがまさか自分でも驚くスピードの4年間に全てを経験することになったということもあり、めちゃめちゃ同世代にワークライフ共に相談されるようになってしまいました。

なので、振り返って変遷を書いてみることで、少しでも今後近い道を考えている人にとっての参考になる話ができればと、筆をとった次第です。


学んだことは、ビジネスとは泥くさいものということ

本筋ではないものの, どんなことをしてきたかということをざっとかくと、
1年目から2年目までと、4年目の合わせて3年弱は、会社の9割近くの売上を誇っていたタウンワークネットの商品企画を担当しておりました。代理店含め営業は全国に当時3000人近くいた媒体をマネージャー含めて6人しかいないという結構人数比のため、新卒だろうと企画・分析・答申のなんでも案件は回ってくる環境でした。

3年目だけ異動があり、いくつか全社のプロジェクトのPjMのみを集めた傭兵部隊のような組織に配属になりました。部門を横断したものをリクルートではプロジェクトと呼ぶため、社長から執行役員レイヤーの方とも仕事をさせていただくことが多くなりました。

関わる全てのサービスやプロジェクトが、世の中で当たり前に知られているプロダクトやイベントだったということもあり、実際に新卒数年目の若手の段階で、何百万というユーザーや何十億円という金額規模で世の中につながっているという感覚をもつことができました。

また、同時に現場から役員までの仕事や意思決定は、学生自体外からは見えない、細かい設計や分析、運用業務といった必死にバタ足をした泥臭い仕事によって支えられているということを学びました。

よく就活のシーンとかで、ベンチャーは裁量権が大きいから~~/大企業はインパクトの大きなことが~~という論争がありますが、

全方位でリソースが潤沢なため、小さな組織や個人ではできないような大鉈を振るうことができます。

アホっぽくかくとリクルートはいいとこ取りのすごい会社だと思ってます。新卒も中途も全力でお勧めできます。

なんとかする力がつきます。


転職活動の前に、社外の環境に触れるススメ

リクルートは良くも悪くも伝統芸能の「お前は何したいの?」文化のため、自分の意思(will)がどれだけ強いか、で長く・良く戦えるかが決まってくると思っています。

社員時代は、対峙しているHR事業や組織課題に数年向き合ってみたのですが、その領域に限定した世界の中では小さなwillは見つかるものの、壁を取っ払って自分の中からで湧き上がる「will」というものはなかなか見つからない日々が続きました。
小さな短期的なwillはあるため、無気力かというと当然そんなこともなく、社内でも外部との関わりの中でも、楽しいと思える時間はありました。
同世代のメンバーでの小さなプロジェクトを無理だと言われた課題に挑戦したとき、深夜まで先輩と唸りながら作業した日々、上司にめちゃ詰められながらも答申を続けた日々は振り返っても楽しかった。

ただ、ふとしたときに、このままでいいのか感だけがつきまとう。

漠然と、自分の感情がたぎる何かを見落としていて、もっと自分にあっている環境・仕事・事業・領域・組織があるのではないかと感じるようになりました。

とはいえ、そんな思いの解像度が上がった時は、すでに社会人3年目。

結婚もして家も契約している段階。

とりあえず、

"転職するわー"

"自分探しの旅に出るわー"

"起業してみた!"

という明るいテンションでリスクをとることは考えもしませんでした。

じゃあ何をしたかというと、サラリーマンを続けながら副業(またはボランティア)として外の企業やプロジェクトに関わりまくってみるということでした。


外の世界は少しずつ見るのがいい

外の世界に触れてみるといい。

というのは、遥か昔からいろんな偉い人や最近のビジネス書までが、様々な文脈で擦り続けてるススメなので、特別誰かの引用はしません。

またしかも最近では副業ブームのようなものもあり、全職種で社外案件として外の世界に触れるということも可能と思っています。

ただ、とりあえず新卒で入った企業で仕事してるだけだと固定化もするし、お金ももらえて外を知れるなんて最高!くらいのスタンスで副業、となると結構厳しいとも思っていて、

外側の人間からすれば当然仕事としてお願いする以上、契約の元アウトプットを求めますし、見にきてほしいとあんまり思ってないことがあります。もしくは、逆に入社という選択肢を前提にした副業ということであればあり得ますが、それは"結婚を前提にお付き合い"みたいな温度感で来るので、とりあえず付き合おうみたいなスタンスで受けるのもあんまりできなかったりします。

一見興味から遠そうなことや、これまで経験したことないことでも、信頼できる仲間が勧めてくれたものや熱中しているものを一緒に・全力でトライしてみる。ということを繰り返してきました。

そんな風にして、まずは少しずつ世界を広げてみる、ということをしていきました。


世界を広げるからには、全力でやる

大体、定期的に高校の同期やインターンの同期、先輩との飲み会など、仲の良い人と集まることってあると思います。

そのときの会話で、

「へ〜そんなことやってるんだ、面白そう」
「〇〇好きなら今度、一緒にやってみようよ!」

とかの流れって良くあると思っていて、難しいのはそれをちゃんと全力でやってみる。ということだと思います。

割と、その場で今度やろ〜みたいなのって大体やりません。

世界広げるのはパワーかかるんで、たぶん一生やらないです。

じゃあ具体的どんなことを、どんな風にやってみたかということとしては、

アートは興味あったけど全く触れたことなかったという話から、銀座の画廊巡りをしてみたり、

日本人なら○○道に一回は触れてみたいと思っていたので後輩に紹介してもらって華道の家元の家で体験してみたり(結局続けて松屋銀座で飾ったりすることにつながった)、

千葉のある山奥一帯のエリアを自由に活用して良いパートナーシップを組んで村おこしをやってみたり、

研修会社を作ってみたり、

ボードゲーム会仲間でゲームを自作しようとしてみたり、

友人のブロックチェーンゲームのプロダクトを手伝ってみたり。

自分の視界と視座で、見えてこないものはどんなに目を凝らしても新しいものは見えてこないと思っていて、
一見興味がなくても、気の合う仲間が良いと思ったものは、実は自分につながってくるという考えです。

そうして繰り返していった先にの一つが、転職先となるLeaner との出会いでした。


Leanerと関わろうと思ったのは、社長がイキイキと語っていたから

Leaner代表の大平とは、大学3年のDeNAとネクスベル(人材系ベンチャー)での長期インターンで同期として仕事をしていた仲でした。

そこで立ち上げまでの話をしてくれましたが、正直その時はいろんな話を聞いても、間接領域だ、バリュエーションがX億だ、クラウドワークスのCOO・OYOのヘッドからアドバイスをもらって、と現実感ない世界の話ばっかりで、

(おーーーなんか全然違う世界の話だなぁ)

というくらいの感覚でした。

ただ、当時からよく知っていて、同世代のなかで圧倒的に優秀だった彼が、ここまで嬉々として熱く語り、挑戦しようとしているビジネスや、共にしている仲間の話は僕にとって、とても魅力的に映りました。

その日、その場ですぐ"何かできることがあれば手伝うよ"と伝えていました。


外の世界を知って、実例を持つことで自分の軸に気付ける


初めは、もちろん両者ジョインが前提でということではなかったものの、一緒に仕事をしていく上で、組織・事業・領域全てで魅力的に感じ、早い段階で

あ〜ここで一緒に挑戦したいな

という気持ちは持っていました。ただ、当時はしっかり言語化ができておらず、

実際に一緒に仕事をしてみたら、この人たちと青春したいと思えたのでいきたい

というロックなレベルでした。

(実際、リクルートの事業部長に青春したい人たちが見つかったとはじめに伝えた時は、ヤバいやつだ思われた。)

それがどんなものに昇華されたかというと、

a. 人生を共にできる仲間と、
b. 手触り感のある規模の組織から関わることができ、
c. 成長期待の大きい事業で挑戦をしている

それらが揃っているところで自分は身をおきたいと思うようになりました。


自分の意思決定の軸は、納得するまで推敲すれば良い

唐突にa~cがパッと出てきた、ということは全くなく日々これでいいのかーと、思うたびに誰かに相談したり行動を起こして振り返るということを繰り返しました。


それは、まだ芽の出る前のチャレンジに初期から関わり(もしくはそれ自ら立ち上げ)、周りよりも時間を割いてコミットすることだと思いました。

それができれば、相対的にその領域に深い専門性と熱い情熱を持つことができ、自分自身も関わる組織もより高いところまで行くことができるのではないかと、思ったからです。

ここに至るまでには、Leanerメンバーはもちろん、退社の想いを伝えてから10回以上自分の棚卸しに付き合ってくれたリクルートの事業部長やなさんとの時間があってのものあり、感謝の想いしかありません。

自分が納得するまで何度も想いを言葉にし続ける。ということは必要だなと思います。


最後に

こうして、2020年2月からLeanerにジョインすることになりました。

Leanerという会社についてや、どういう想いで何をするかなど深く語っていませんが、
今年こそ定期でnoteを出そうと思っているので、Leanerの魅力や、ライフイベントの意思決定や家庭にどう説明したのか、なんかは反響も見て、もっとライトに書こうと思います。

このnoteを読んで、
何かしら偶然のきっかけを与えることができたら嬉しいですし、もっと聞きたいなーとかもし少しでも思ったら連絡くれれば、話に行きます。
ここまで、読んでくれてありがとうございました。

※Leanerの紹介


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