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お化け屋敷でブチギレた私

こんにちは! 猿田信司です。

このお話は、私が結婚していた、
20年前くらいの話です。


私は、遊園地とか、お化け屋敷といった
人がたくさん集まるところは、
あまり好きじゃないんです。

ですから、めったなことでは行きません。

しかし、当時は結婚していたので、
元妻が「行きたい」と言うと行きたくなくても
行かざるを得ないところがありました。

とある年の夏に

結婚していたとある夏のことです。

元妻が「お化け屋敷に行きたい」と言い始めました。

「なんでお化け屋敷?」と聞いてみたら、
なんでも、山一つ全部がお化け屋敷になっていて
ホンモノも出るという噂もある所なんだそうです。

それは、「お化け屋敷じゃなく、お化け山なんじゃないか?」
と思いつつ、私自身も少し興味があったので、
行ってみることにしました。


お化け屋敷だと思っていたので、私は
短パンTシャツにサンダルという軽装で、
夏の夜に車でそのお化け山に行ってみました。

私は完全に甘く見ていました。


行ってみると、入り口には、かなり広い駐車場と、
休憩できる所があって、屋台もたくさん出ていて、
お祭りみたいでした。

ですが、あまり人はおらず、
みんなお化け屋敷(山)に入ってたみたいでした。

私たちも、そのまま入り口に並んで入場料を払い、
少し前に行った人と間を開けて、
お化け屋敷(山)に入りました。


本当に山道でした。

歩きにくい。


ところどころから「キャー」という悲鳴が上がっていました。

山道のところどころに、
お化け役の人が待機していて、
脅かしているようでした。

しかし、私には、遠くから見ても、
明らかになんか隠れてそうなのがわかったので、
脅かしに出てきても、「お疲れ様です」と
冷静に対処していました(笑)

ひらかれているとはいえ、山道は山道、
カとかすごく多いし、大変だなと思ったんです。

この時、私に別の脅威が迫っているのに、
私は気づいていませんでした。

別の脅威

この当時の私は、運動不足がはなはだしく、
30分ほど歩くだけで、右足の付け根のあたりが
歩けなくなるぐらい痛くなる
という謎の症状が出ていました。

さらに、甘く見て、歩きにくい山道を
サンダルで歩いたことも関係していたと思います。

山道を歩くにつれ、だんだん
右足の付け根が痛くなってきたんです。

「あ、マズい」

元妻にも歩くペースを少し落としてもらって、
ゆっくり歩いたり、座れそうな所があったら休んだりと、
ごまかしながら、お化け屋敷(山)を歩いていました。


ちょうど、山道ルートの半分くらいのところに、
お化け屋敷があって、そこからは絶えず悲鳴が上がっていました。

しかし、私はそれどころじゃなかったです。

右足の付け根が痛くて、そのお化け屋敷に着いたときには、
痛みで歩けなくなっていました。

ベンチがあったので、そこで10分ほど横になって休んだのですが、
全く良くなる気配がありません。

もうこれ以上歩けない

「もうこれ以上歩けない・・・」

スタッフの方に言って、途中リタイアということにして、
近道を教えてもらい、帰らせてもらいました。

独りでは歩けないので、元妻に肩を借りて、
なんとか歩いていました。


近道とはいえ、ところどころに、
お化け役の人が隠れていて、脅かしてきます。

私も最初は「足が痛いんですいません」と
謝りつつ進んでいたのですが、何度も何度も脅かしてくるのに、
足の痛みも相まって、だんだんイライラしてきました。

「こっちは足の痛みを我慢して、無理やり歩いてるのに、
脅かしてくるやつ鬱陶しい」と思い始めました。


そしてついに、脅かしてきたお化け役の人に、
「うっせーこっちは足が痛くて、それどころじゃねーんだよ!!!」
と大きな声でブチギレてしまいました。

脅かしてきたお化け役の人も、
仕事で脅かしてるのに怒られて( ゚д゚)ポカーンです。

それくらい、足の痛みがひどかったんです。

それ以降、脅かしてくる人に、私がブチギレて大声を出す、
ということを繰り返して、何とか入り口まで戻りました。

入り口の休憩所で

入り口にあった休憩所は、かなり広く、
座れるベンチもたくさんあって、
人もあまりいなかったので、
私はそこで横になって休みました。

座るだけでは、痛かったんです。


よくよく足の痛みを調べてると、
足がつる感じ、こむら返りに似てるかも、
と思いました。

こむら返りなら、動かした方がいいかなと
横になったまま、足を伸ばしたり、曲げたりと
いろいろしているうちに、少しづつ痛みが治まってきました。


そして、痛みがおさまってくるにつれ、
あのブチギレていた自分が恥ずかしくなって
申し訳なくなってきました。

足の痛みで、完全に冷静さが無くなっていました。

自分が勝手に足が痛くなったのに、
八つ当たりしていたみたいでした。

もっと、ちゃんとした靴を履いてくればよかった
山って聞いていたのに、なぜサンダルにしてしまったのか。

足の痛みで横になったまま、独りで反省していました。

あ、元妻は、いろいろ屋台を廻っていて、
私のそばにはいませんでした(笑)


結局、休憩所で、1時間ほど横になって、
なんとか座れる程度まで、回復しました。

座ったまま、車のアクセルを踏む動作を試したりして、
なんとか車を運転できる程度まで痛みが治まり、
家に帰れそうでした。

「恥ずかしくて、もうここには来れないな」
そう思いつつ、車で家に帰りました。


私の恥ずかしいお話しでした。

最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

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