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『サーバ/インフラエンジニアの基本がこれ1冊でしっかり身につく本』を読む

本日の読書範囲

はじめに
第1章 エンジニアとして生きる

はじめに

 本書の目的は技術的な知識を軸にしつつ、インフラエンジニアという職業、あるいは生き方を選択するうえで基礎になる知識心構えを詰め込んでいる。
 インフラエンジニア人生を充実させるために著者が肝心だと思うものを詰め込んでいる。
 インフラエンジニアの存在価値は、サービス利用者、サービスに携わる同僚、サービスを実現しているシステムを支え、それぞれが力を発揮して活躍するお膳立てをして、結果としてそれぞれが創出した価値である。

上記の概要をまとめるとインフラエンジニアとしてかかわっているシステムが付加価値生むようにするのがインフラエンジニアの役割と解釈した。

本章のまとめ

〇 技術力は、知識だけでなく、さまざまな要素の総合的結果
〇 社会人の成長は結果の実現期待値維持期待値向上のこと
〇 社会人の成長には行動変容が必要不可欠
〇 成長するために、学びのサイクルを軌道に乗せる
〇 現代のインフラエンジニアはInclusiveな思考行動が必要不可欠

24頁

 「ある程度わかっている」という評価の基準として著者は、入力→解釈→出力→検証のサイクルを回すことによってある程度の自己判断ができるようになっていることと挙げている。ある程度の基準が抽象的であるが、自己判断によってなぜダメか、なぜ大丈夫かを論理的に説明できることと解釈した。

本章の用語

■ 結果を出すうえで必要な知識と価値の判断
1.論理的判断
 知識をもとに判断を計画し判断し行動する
2.倫理的判断 価値の認識をもとに判断を計画し判断し行動する
■ 学びのサイクル
1.入力 
読書などの知識獲得活動や写経・チュートリアルなど型通りの訓練をするフェーズ
2.解釈 
獲得した知識や体感をモデル化抽象化原理原則を得るフェーズ
3.出力 
構築したモデルを援用応用し、設計・実装など具体化を実践し実際の課題を解くフェーズ
4.検証 
課題の解決状況解決の仕方検証するフェーズ(検証結果を次の周回の入力とする)
■ DevOps
 デブオプス DevelopersOperators 従来のシステム開発者とシステム運用者の間にある立場の違いからくる衝突に対して、「システム利用者のことを第一に考えて、不毛な内輪もめはやめよう!」という呼びかけの標識
■ SRE エスアールイー Site Reliability Engineering  複雑で大規模なコンピュータシステムを運用するときにシステムの成長・拡大に比例して運用系エンジニア数がどんどん増えてしまうのをなんとかしたいというモチベーションのもと、複雑で大規模なコンピュータシステムの運用をソフトウェアエンジニアリングの観点であるべき姿にすること、組織構造的な対立をなくすことを基本的なコンセプトとしている。

目次

第1章 エンジニアとして生きる
1.1 インフラエンジニアとは
1.2 技術力とは
1.3 成長とは
1.4 学びとはどういうことか
1.5 継続的な学び・成長のために重要なこと
1.6 インフラエンジニアをとりまく時代の流れ
1.7 インフラエンジニアが扱うテクノロジのオーバービュー
第2章 ネットワークの基礎知識
2.1 巨大ネットワーク「インターネット」の形
2.2 階層と規格
2.3 IPアドレス
2.4 ポート番号
2.5 マルチキャスト、エニーキャスト、ブロードキャスト
2.6 NAT、NAPT
2.7 パケット
2.8 ルーティング
2.9 ARP
2.10 TCPとUDP
2.11 速度と品質
第3章 インターネットの基礎知識
3.1 HTTP
3.2 URLとURI
3.3 ドメイン名
3.4 DNS
3.5 HTTPSとTLS証明書(SSL証明書)
3.6 PKI
第4章 サーバの基礎知識
4.1 サーバの基本的な構成
4.2 Linuxの基礎知識
4.3 Linuxの基本操作
4.4 Linuxのネットワーク操作
第5章 仮想化の基礎知識
5.1 サーバ仮想化
5.2 コンテナ
5.3 ストレージやネットワークの仮想化
5.4 デスクトップ作業環境の仮想化
5.5 仮想化と高集積化
第6章 ミドルウェアの基礎知識
6.1 Webシステムの構成要素
6.2 Webサーバ
6.3 アプリケーションサーバ
6.4 ロードバランサ
6.5 プロキシ(Proxy/CDN)
6.6 RDBMS
6.7 KVS
第7章 Webサービス運用の基礎知識
7.1 システムは何もしないと壊れる
7.2 システムはよくわからない状態になる
7.3 システムの可用性とは
7.4 運用フェーズでの情報共有
7.5 構成管理・変更管理
7.6 CI/CD
7.7 モニタリング
7.8 バックアップ
第8章 セキュリティの基礎知識
8.1 情報セキュリティとは
8.2 鉄板の対策1[ID管理]
8.3 鉄板の対策2[アップデートと期日管理]
8.4 鉄板の対策3[Firewallによる境界型防御]
8.5 鉄板の対策4[IDSやIPSによる内部検査]
8.6 鉄板の対策5[ セキュリティインシデント対応と証跡取得]
第9章 クラウドの基礎知識
9.1 クラウドコンピューティングとは
9.2 クラウドコンピューティングで変わったこと
9.3 代表的なクラウドサービス: AWS(Amazon Web Services)の基礎知識
9.4 AWSの代表的なサービス
9.5 利用するサービスの選び方
第10章 法律・ライセンスの基礎知識
10.1 通信の秘密
10.2 善管注意義務
10.3 プロバイダ責任制限法
10.4 OSSとライセンス


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