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昔はみんな小学生。懐かしい頃を思い出す3分間、微笑み3回をお約束。 vol. 2

第1話 君も修行をしたか?

5時間目はプールであった。
本当なら水泳というのが正しい。
しかし、子ども達はプールという。
「プール」という言葉が「プールに入る」という意味もかねているのだ。

昔から変わらぬ、先生と子どもの会話。
「先生!今日、プールある?」
「プールなら、いつでもあるよ。」
「そうじゃなくって、入れるかってことっ!」
「なあんだ。」
と、とぼけてみせる。

いつの時代も子どもたちはプールが大好きである。
(大好きなのはプールじゃなくて水泳だろ!と自ら突っ込む。)

プールが終わってシャワーを浴びる時、なぜか座禅を組んで、目をつぶり、お地蔵さんのような手つきをしている子どもがいる。
何をしているのかと問えば、当然のように修行という。
いつの時代も変わらぬ光景だ。
今日もいたいた、確かにいた。
だから子どもはおもしろい。

第2話 ウォーキング・デッド

先週のことである。
朝、起きると左目の白目部分が真っ赤になっていた。
充血などという生易しいものではなく、見事に赤く染まっていたのである。

痛みを感じることもなかったので午前中は勤務し、午後から休みを取り眼科を受診した。
もちろん、子ども達には
「入院とかなるとさ、もう先生はみんなと会えないなあ・・・」
と寂しそうに言い残してきた。

ところが診断の結果・・・
「白目部分の毛細血管が切れただけですよ。大丈夫。」
とのこと。
すっかり安心した次の日のことである。
目は真っ赤に充血したままで出勤し、教室へ。

「どうだった?」「大丈夫?」
と心配してくれている子ども達に向かって、両腕を伸ばしてフラフラしながらゾンビのまね。
「かじってやろうかあ、ガブッガブッ」
と教室中を歩き回るのであった。

第3話 ウォーキング・デッド2

以前、ウォーキング・デッドという記事の中で目が赤く充血したと書いた。
その時には左目だったが、今度は右目である。
病院に行っても目薬を処方されるだけなので、放っておくことにした。

しかし、学校には行かねばならない。
仕事はせねばならない。

そんな私に廊下で出会うと子どもが話しかけてくる。
「ワニキ、目が赤いよ。」
すると私、季節柄も考慮して
「これからハロウィンがあるじゃない。もちろんゾンビの仮装をするわけさ。今から準備も大変なんだから。」
と答えつつ、ゾンビのマネをしつつ
「勉強しねえやつは、いねえかあ~」
となまはげのマネも上乗せして、襲い掛かるふりをするのであった。

それでは、また来週。
金曜日にnoteで・・・。

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