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子どもの習いごと選びに効く《ワーママ読書》

久々の更新です...

ママ&パパ業をこなすみなさん、毎日お疲れ様です。
最近の私は、相変わらず時間ナイナイ生活の中、読書時間を確保できるようになりました。世のキラキライケイケママのような目からうろこなライフハックなんてものはなく、ただただ、子どもたちがカメの歩みで、でも着実に一歩ずつ成長してくれているおかげで、仕事&家事&育児のすきま時間に「読書」という心豊かにする時間をほんの少し享受できるようになりました。

子らの成長に感謝!

この本はこんな人におすすめ

▼本のタイトル
『子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる!脳を鍛える10の方法』

▼著者
林 成之

▼こんな人におススメ
✓子どもに生きる力を身につけさせたい
✓子どもの遊びや習いごとに悩む・迷う
✓子どもの行動の真意を知りたい

私がこの本を読もうと思ったのは、他でもない「タイトル」にやられました。現在、6歳と8歳の子どもを育てる身としては読むなら「今でしょ」(古っ!)と感じたわけです。いや、本心は、「もう少し早く読んでおきたかった~」ですね・・・

早期教育はやらなくていい!

医師で脳神経外科のプロである著者が、子どもの脳が発達していく過程と仕組みを脳科学の見地から解説してくれます。図解もあり、分かりやすい。

いわゆる「いい脳」を育てるために、やってはいけないこと、やったほうがいいことが具体的に分かるところが、すぐにやってみようって思わせてくれます。

子どもの脳の発達段階を
0~3歳、3~7歳、7~10歳、10歳以上
に分けて、それぞれの段階で子どもの脳にとっていい、親や大人の関わり方が分かります。

小学生を目前にした年長娘を育てる親としては、そろそろお勉強要素のある習いごと始めなきゃな・・・周りの園児たちは英語やら公文やらチャレンジやら学研やら・・・やってるみたいだし。と焦っていました。

でも、この本を読んで確信したのは、
「まだ、必要ない!」
ということ。

もちろん、やってはダメということではありませんし、そのようなことも書かれていません。ただ、我が子には、早期の学習塾に行かせるより、本で書かれている「育脳に悪い習慣」をやめさせること、そのような環境を設定することのほうが先、だと感じました。

因みに、我が子はすでに3歳を過ぎてしまいましたが、0~3歳までは、脳の発達段階から見ても、当然お勉強は不要で、この時期は「本能磨きに集中する」のがいいそう。

脳神経細胞がもつ本能とは
「生きたい」
「知りたい」
「仲間になりたい」
の3つです。

この本能を鍛えるために、0~3歳で心がけたいポイントは
①親の明るい表情と十分な愛情
②失敗を認め、よくほめる
③手加減せず真剣に競争する
④自分の足で歩かせる
⑤やっていることを止めない
⑥すぐに手助けしない
⑦興味をもったことを応援する
⑧子どもの目線で一緒に遊ぶ
⑨話に共感しながら最後まで聞く
⑩いつも楽しんでコミュニケーション

お勉強、不要!!

7歳までにやめさせたい悪い習慣とは?

3歳~7歳の脳の発達においては、3歳までに爆発的に増えた脳細胞を間引いて不要な細胞を減らす期間。こうして脳の土台が作られるんですって!植物の成長を促すときに効果的な「間引き」を例に出されていました。

よい間引きのためには脳にとって悪い習慣を絶たなければなりません。では、この時期やめさせたい悪い習慣とは?
①物事に興味を持てない、感動しない
②無理、できない、大変などの否定的な言葉を使う
③「後でやるよ」が口癖
④集中できず、途中で違うことを考える
⑤だいたいできたところでやめる
⑥人の話を聞き流す
⑦人をバカにする
⑧学んだことを確認しない
⑨自分が失敗したことを素直に言えない
⑩損得を考えて手を抜く

また、脳の様々な力に関わる「空間認知能」を鍛えるための習慣やトレーニングも紹介されています。
最も大事なのは、正しい姿勢と水平な目線を保つこと
・なわとび(飛んだ位置からズレずに着地する)
・ボール遊び
は楽しみながらできるトレーニングとしておススメだそうです。

本能を鍛える習いごとって?

幼児には「水泳」がおすすめだそうです。
溺れないように大人の話をよく聞く力が身につくという点と、水が怖いという「自己保存」の本能を上手くコントロールできるようになることで、本能の過剰反応を抑える経験を積むことができるとのこと。

また、絵を描かせるのも、空間認知能を鍛えるという点では有効。ものの形をとらえたり物語を聞いて絵にかいたりすると、いいトレーニングになるみたいです。

子どもに「勉強しなさい」は逆効果!

7歳以降は、本格的に学習に励んでいい時期となります。ただ、この時期から自己報酬神経群が活発になるようで・・・
「ああしなさい、こうしなさい」という指示を嫌がるようになります。やろうと思っていたのに、親に言われてやる気をなくしたっていう経験、多少ならずありますよね・・・

自己報酬神経群は、「自分で決めたことを自分で達成したい」、つまり自主性・主体性を持ったときにうれしいと感じます。

この機能を高めつつ、うまく子どもを導くためには、「良い質問を投げること」。「こうしなさい」ではなく、「あなたはどうすればいいと思う?」「どっちを選ぶ?」のように子ども自ら考え、選ばせるというステップが大事だということです。

子どもの自分でやりたい、決めたい、気持ちを上手く伸ばすための声掛けは重要ですね・・・日頃の声掛けを反省して改めようと思いました。

というわけで、
2児の母として納得した上で即実践できる内容、かつ、子育てにおいて非常に学びの多い読書となりました。


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