見出し画像

昇進が罰ゲームにならないために必要なこと

女性管理職比率引き上げの圧力を背景に、女性の昇進が相次いでいます。
これ自体は全く問題のあることではなく、むしろ個別のメンバーを見ると、なぜもっと早くこのポジションにいなかったのかと思うくらいです。

一方で本人達に聞くと、諸手を挙げて喜ぶ声はあまり聞こえないのです。謙遜している可能性を差し引いても、やっぱりなんか違う。

なぜ、昇進を喜べないのか?

一番多いのは、自分の上司の働き方を見て、ああなりたいとは思えないとか、明らかに負荷ばかりが高まるように見えるといった場合ではないでしょうか。

しかし、一方で、昇進が提示されたということは、現時点で既に現行の給与以上に働いていると認められたことでもあります。
(大体の場合は、昇進直前って報酬<パフォーマンスのはず)
それを固辞するのは、パフォーマンスに見合わない安い対価で働き続けることになります。

こうなると、受けるも断るも(選択肢があるかはまた別にして)どちらにしても苦渋の決断。
頑張った結果がこれでは、なんだか罰ゲームみたいじゃないですか?

希望しない昇進がもたらすもの

これは人材の流出でしかありません。
あの時昇進すらさせなければ、優秀な社員として活躍し続けてくれたのに‥というケースも残念ながら散見されます。

では、何ができるのか?

それができれば苦労しないよって話にもなってしまうのですが、一にも二にも、全員の働き方改革です。

とにかく全員です。
派遣社員だけでもなく、
ワーキングマザーだけではなく、
平社員だけでもなく、
とにかく全員がまず現実的な勤務時間を手に入れること。
そして、規定の時間内でそれぞれがパフォーマンスに応じた対価を得る。
これが実現できれば、少なくとも罰ゲームではなくなるのではないかと思うのです。

ただし、言うが易し。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?