コロナ禍のタイへ。クラビのジャングルの中で遭難した話。
プーケットからピピ島本島へ向かい2泊3日程したわけだけど、ダイビングしたり、酔っ払って朝起きたらビーチで砂だらけになって寝てたり、
と特に面白味はないので割愛。
フェリーでクラビへ。
プーケット→ピピ島の順で来ると落ち着いた雰囲気。
クラビでの目的は2つ、船でしかアクセスできないビーチとジャングルの中に沸いている温泉。
まずはビーチから行ってみよう。
本当に周りを断崖絶壁に囲まれてるビーチ。
けど意外にもホテルやレストランがあって、
まあ、そんなもんか。
かなり遠浅なビーチなので船が止まってる所までは自力で歩いて行く。背の長めの欧米の人達でも濡れそうになって向かってるのに148cmの私が濡れないわけがない。余裕で腰まで浸かった、歩くってかほぼ泳いで行った。着替えなんて持ってきてないよ、こんなん聞いてない。
明日はジャングルの中にある温泉に行きます。
そろそろ移動続きで疲れてきた身体にきっと沁みるはず。
クラビの拠点、アオナンからは片道約67キロ、1時間半程ひたすらジャングルしかない道をかっ飛ばして行く。
正直あまり期待はしてなかった。
温泉と言ってもちょっと暖かい水かと思ってたけどこれがまた良い湯加減。
温泉大国の日本人も満足の温度、本当に気持ち良かった。
事件はここから。
さて帰ろうとした瞬間、急にひんやりした風に怪しげな雲が近づいてくる、これは確実にこっち向かってくる、そうスコール。
日が沈むまでには絶対に市内に戻りたかった。なぜなら市内までは本当に街頭一つない両脇はジャングルの道だったから。
頑張ってかっ飛ばしたけどやはり降ってきた、しかも尋常じゃない大粒の雨と雷。私は雷が大嫌い。
前も見えないくらいの雨で流石にこのまま運転してたら危険だと思い、家もまばらにしかない道でやっと家を見つけた、ここでしばらく雨宿りさせてもらう事に。
普段のスコールなら30分もまでは治るはずなのに今回は2時間近く待っても一向に治る気配がなかった。
まだ市内までは半分も来てない、日の入りが近い。
しょうがなく出発する事に、途中からほぼ高速道路みたいな幹線道路を両脇をガンガンかっ飛ばす大型トラックを横にまともに通ったらぶっ飛ぶであろうでかい穴が空いてる道路を雨に打たれながら泣きそうになりながら必死にかっ飛ばした。
ここで私の病気レベルの方向音痴が発症。
道を間違えた、しかも道も舗装されてない真っ暗なほぼジャングルみたいな所に入ってしまった。
野犬の声も聞こえる。
Mapを確認するも圏外、詰んだ。
ガソリンもほぼ無くて無駄に走り回れない。
本当に今自分がどこにいるかわからない。
車両が通るようか場所でもない、泣いた。
どれくらいたったかわからないけど、奇跡的に私の横を現地の人のバイクが通過した。
こんな所に人がいるわけないと思った彼は引き返してきた。
たぶん私の絶望した顔を見た瞬間すぐに悟ったはず、あ、こいつ迷子になったな、と。
英語が全く伝わなかったけどアオナン(場所の名前)を連呼してなんとか通じて、街まで先導してくれた。
なんとお礼して良いかわからなくて手持ちのタイバーツ全て渡そうかと思ったけど、気にしないで!と颯爽と去っていった。もう、タイ人大好き。
身体を休めるために温泉探しに行ったのに遭難しかけて余計疲れた。まあ旅ってこんなもんでしょ?
明日はバスでスラータニー、
そこからフェリーに乗り継いでサムイ島まで行きます。
サムイは船でしかアクセス出来ない今回の最終目的地、
タオ島までの中継地点。
まだまだ続く。
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