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映画「かもめ食堂」の主役達

BSで放送していたのを、たまたま見た。何て事はないストーリーなんだけど、もたいまさこさんが強いお酒を煽ってるシーンで、ついに吹き出してしまった。何だろう、喋らずとも表情だけで不可思議な面白味を出せるもたいさん、こんな俳優さんは中々居ない気がする。彼女自身の個性と、それを引き出す演出の成せる技だろうか。

小林聡美さんは、パンのCMにも昔出ていたけれど、パキパキした、清潔感のある、実直そうな人柄に見える。この役柄がそうなのかも知れないけれど。

片桐はいりさん。この人はオーラを消そうが絶対消えない、際立つインパクトのある人。もしかしたらモデルになっていたかも知れない高身長だが、ほんの少しの骨格や顔のパーツのバランスのせいで、彼女が真顔で一生懸命になる程可笑しみが増す、という個性に出来上がっている。

○○女子、という言い方をやたら目にする今、この3人の個性溢れる俳優達は、およそ「女子」と呼ぶのに似つかわしく無い。フワフワしてなくて、ともすれば女を武器に男性の庇護を受けよう、なんて気もさらさら無いように見える。女同士、友達になるなら、友達として続くならこんな人達、という気にさせられる。

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