見出し画像

Juicerって知ってる?

今週もウェブ解析士のnoteをご覧いただきありがとうございます。
以前、Microsoft Clarityのご紹介をした記事がまぁまぁ好評をいただいたようです。解析しない解析士を自負する「中の人」ですが、今週はもう一つツールをご紹介しようかなと思います。1〜2年前にとあるウェブ解析士マスターの方から教えていただいて、重宝しているJuicerというツールです。

Microsoft Clarityについてはこちら



Juicerって何?

Juicerはログリー株式会社が提供する、ユーザー分析に特化したDMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)です。基本機能はずっと無料で使うことのできる優れたツールですよ。
ウェブサイトには、どんなユーザーが来て、どんな行動をして、どんな状態でいるのかということを分析するのにとっても役立ちます。
それだけに留まらず、さまざまな分析補助ツールがついているので以下で詳しく書いていきます。

Juicerができること

ミクロ分析

ユーザー毎に、サイト内でどのような行動を取ったのかを詳細に確認することができます。
一度の訪問だけでなく、再来訪までを一目で確認できるので分析が捗ります。離脱中に見ていたウェブサイトのカテゴリも推測して表示してくれているので、ユーザーの興味関心を深掘りすることができます。

Juicer デモアカウントより

ペルソナ分析

Juicerの大きな特徴が、ペルソナ像をを自動で作成してくれるところにあります。
デモグラフィックデータだけでなく、イノベーター理論場でどこに分類されるのかなどのサイコグラフィックデータも提供してくれます。
また、設定したワードに対して、どんな関心や悩みがあるのかも抽出してくれるので、オウンドメディアを運用する上でどんな記事を書けば良いのかの参考にすることもできます。コンテンツSEO対策としても有用ですね。

アクセスしている企業を分析

BtoBであれば、使って損なしの機能です。固定IPアドレスから、アクセスしてきている企業とアクセス回数を確認することができます。これも無料で使えるのは大きいですよね。

ホットリードを判別

さらにすごいのが、熱量の高いユーザーや企業を判別してくれるところです。どのタイミングで営業をかけるか、フォローをどうするかなど戦略を練ることができそうですよね。

で、さらにすごいのが、ステージ別にポップアップバナーを設定することができるんです。もうMA(マーケティング・オートメーション)みたいな機能ですよね。

NPSを測る

ネット・プロモーター・スコアは、顧客のロイヤルティを計測する手法のひとつです。ウェブ解析士協会も毎年会員向けにアンケートを行って計測しているようですね。どれだけユーザーがサービスに満足しているかを数値化して知ることで、サービスの改善を図ることができます。
Juicerでは標準機能としてNPSを図るツールが備えられています。アンケートの設置も簡単にすることができます。

ABテストの実施

Juicerでは、ABテストを作成し、実施から計測までを簡単に行うことができます。しかも、効果が高いもの以外を非表示にするモードも搭載されており、自動的に効果のあるパターンをユーザーに表示することができるそうなのです。

コンテンツ評価

ページ毎の成果をランキング形式で確認することができます。
どのページが効果を得ているかを知ることで、改善すべきページや訴求すべき内容が見えてくるとお思います。

Juicerを使うメリット

GAと連携

Googleアナリティクスと連携することで、Juicerのタグを導入する以前のデータをGAからインポートし補完することができます。
また、全体感を掴むのはGA、ミクロ分析はJuicerといった棲み分けができるます。GAでもミクロ分析は可能ですが、Juicerの方が手軽にできるのでタグを入れておいて損はしないと思います。

GTM越しのタグ設定可能

クラリティの様に、自動設定できるわけではないですが、GoogleタグマネージャーのカスタムHTMLでタグ設定できるので、タグの埋め込み・管理が容易です。

基本機能がずっと無料

とりあえず入れておくだけでもOKです。利用期間やデータ量による制限がないので、上記した基本機能に含まれるものは全て無料で使い放題です。

Juicerのデメリット

唯一のデメリットというと、無料で使っている分にはデータのエクスポートができない点です。オプション契約でエクスポートが可能になります。またオプションプランには、毎月自動でレポーティングしてくれる機能もあるみたいですよ。

まとめ

ということで、Juicerをまだ導入していないのであれば、とりあえず登録だけしてみてはいかがでしょうか。
分析機能以外にも、NPS測定やABテストなど日々の施策を直感的に行える便利ツールです。BtoBビジネスを展開されているのであれば、アクセス企業を割り出すだけでも重宝すると思います。
詳細は公式サイトを確認してみてください。

機能紹介資料をダウンロードすると、デモアカウントを使うことができますので、導入前に使用感を確かめることもできますよ。
今回添付したキャプチャはデモアカウントからお借りいたしました。

あとがき

今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
Juicerの回し者か?とお思いでしょうが、「中の人」はJuicerの1ユーザーであって、運営には全く関係ないんです。本当は教えたくないくらい便利なんですよ。有料サービスなら紹介するのを躊躇うのですが、基本無料で使えるのでご紹介しました。
「中の人」が携わるウェブサイトは漏れなくJuicerを導入しています。GA、クラリティ、Juicerは三種の神器ですね。
ぜひお試しあれ〜。
それではまた来週お会いしましよう。


この記事が参加している募集

マーケティングの仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?