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トンマナの重要性

今週もウェブ解析式のnoteをご覧いただきありがとうございます。
今週も提供いただいたお題にお応えする形で記事を書いていきたいと思います。今回ご提供いただいたテーマは「トンマナ」についてです。なんとなく知って入るけど、普段意識しているようで徹底できていないものですよね。今回改めて、トンマナについて学んでみようと思います。


トンマナとは

トンマナ(Tone and Manner)とは、トーン(調子)とマナー(様式)を掛け合わせた造語です。企業やブランドが外部とのコミュニケーションを行う際のスタイルや態度を指します。これには、言葉遣い、話し方、ビジュアルデザイン、顧客サービスの応対など、ブランドの「声」や「顔」となる要素が含まれます。トンマナはブランドの個性を形作り、その特徴を消費者に伝える重要な役割を担っています。
「中の人」はブランドアイデンティティの要素とトンマナはニアリーイコールになると考えています。
ブランド要素には以下の5つの基準があります。

1.記憶可能性(再認・再生のしやすさ)
2.意味性(説得的なイメージを持つ)
3.移転可能性(様々な場面で活用できること)
4.適合可能性(柔軟で更新可能であること)
5.防御可能性(法律上・競争上の防御力を有する=商標登録など)

トンマナにおいても、再認のされやすさや、トンマナから読み取れる意味などが重要であり、それはウェブサイトや印刷物、プレゼンテーション資料など様々な場面で適用されるものです。

トンマナの要素

トンマナの要素においても、ブランド要素と通ずるものが多いです。
様々な要素を選択的に決めいく必要があるのですが、ここでは代表的なものをご紹介しておきます。

  1. 配色 - ブランドの感情や価値観を視覚的に伝える重要な要素です。例えば、暖色は活動的でエネルギッシュなイメージを、寒色はプロフェッショナルや信頼感を表現すると言われています。ウェブ解析士協会は緑のイメージが強いですね。

  2. フォント - 文字のスタイルはブランドの性格を反映します。例えば、伝統的なセリフ体は信頼感を、モダンなサンセリフ体は新しさを感じますよね。

  3. 言語スタイル - コミュニケーションのトーンは、対象オーディエンスとの関係を築く上で重要です。公式的な言い回しからカジュアルな表現まで、ブランドの個性に合わせて選ぶ必要があります。このnoteでは崩しすぎない口語表現を意識していますよ。

  4. ビジュアルコンテンツ - 写真やイラストなどのビジュアル要素は、ブランドのストーリーを伝えるのに役立ちます。一貫性のあるスタイルとテーマを持つことで、ブランドイメージを強化します。ということで、このnoteでは今年からタイトル画像を統一するようにしました。

トンマナ設定のメリット

手間がかかることではあるので、メリットがはっきりしないと重い腰が上がりません。ということで、トンマナを設定することのメリットを整理してみようと思います。

  1. ブランド認知度の向上 - 一貫したトンマナは、ブランドを容易に識別可能にし、消費者の記憶に残りやすくなります。これにより、ブランドの知名度と認知度が向上し、長期的にはブランドロイヤリティの構築にも繋がります。コカコーラといえば赤、のように統一されたトンまなはブランド再生を容易にしますよね。

  2. 顧客との信頼関係の構築 - トンマナは、ブランドの価値観や個性を顧客に伝える手段です。一貫性のあるコミュニケーションは顧客の信頼を築き、ブランドとの長期的な関係構築に貢献します。ナイキのコミュニケーション戦略はスポーツとパフォーマンスを重視するトンマナで知られています。広告キャンペーンやソーシャルメディアの投稿は、常にエネルギッシュで前向きなトーンを持ち、個人の限界を超えることを奨励しています。この一貫したトンマナは、ナイキのブランドイメージを強化し、広範な顧客層に響いています。

  3. 差別化の促進 - 独自のトンマナを持つことで、ブランドは市場において競合他社と区別されます。これは、特に競争が激しい市場において、ブランドが目立つための重要な要素となります。おしゃれな空間が演出されることの多い理美容業界で、早い安いを前面に押し出し無機質な空間を利用するQBハウスは1000円カットとして差別化に成功しましたよね。

  4. マーケティング効率の向上 - トンマナが定まっていることで、マーケティング活動が一貫性を持ち、効果的になります。広告、プロモーション、ソーシャルメディアなどのすべてのチャネルで同じ言語とスタイルを使用することで、ブランドメッセージの強化が図られます。アップルの広告やウェブサイトで利用される文体はアップル構文とまで呼ばれるほどに浸透していますよね。

  5. 内部コミュニケーションの強化 - トンマナは社内のガイドラインとしても機能し、従業員がブランドの価値を理解し、一貫したメッセージを伝えることを容易にします。

トンマナの設定は、これらのメリットを通じて、ブランドの総合的な成長と成功に寄与していきます。消費者がブランドとの接触点で一貫したメッセージやイメージを体験することで、ブランドに対する親しみや信頼を深め、結果としてビジネスの継続的な成長を促します。
具体的には、トンマナを通じて、次のようなビジネス上の成果が期待できます

  • 顧客の忠誠心の向上: 一貫したトンマナを持つブランドは、顧客に安心感を与え、繰り返しのビジネスや推薦の可能性を高めます。

  • 新規顧客の獲得: 魅力的で独自のトンマナは、新しい顧客層の注意を引き、興味を持たせることができます。

  • マーケティング予算の最適化: 一貫性のあるコミュニケーション戦略は、広告やプロモーションの効果を最大化し、マーケティング予算の効率的な使用を可能にします。

まとめ

以上、トンマナについてご紹介しました。一貫したコミュニケーションスタイルや態度は、顧客との関係構築やビジネスの成功に欠かせません。トンマナを通じて、ブランドの特徴を明確に伝えることができるようになります。記事では概論しか触れていないのですが、お題提供者からは「正しい設定方法ってイマイチ分かっていないし、どこまでやればいいのかも分からないし、大企業向けでしょ?といったイメージさえあります。」と質問をいただいておりました。正しい設定方法というか、ブランドの基礎を固めることがトンマナを導く近道だと思っています。ターゲットは誰なのか、どのようなイメージを持ってもらいたいのかを考えることが重要ですね。この辺を語りだすと長くなりそうなので、また別の機会に。

あとがき

今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
いよいよ目標にしてきた100週連続までカウントダウンに入りましたよ!(笑)
ただ、90も記事を書いてきていよいよネタ探しが苦しくなってきました。このnoteを始めた頃よりも忙しくなってきて、インプットに充てる時間も足りてない現状です…。これまで以上に、皆様からのお題提供をお待ちしております(切実)
あと、一緒にnoteを書いてくれる方もいらっしゃれば…(願望)
・・・また来週お会いしましょう。

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