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Jリーガーから格闘家へ ”挑戦者”安彦考真さんが後生に伝えたい「100年後からのありがとう」【ワクセルトークセッション企画】

ワクセル主催のトークセッションイベントのレポートです。
ワクセル(主催:嶋村吉洋)は、コラボレートを通じて、人に夢を与え続けていくソーシャルビジネスコミュニティです。

ワクセルは12月17日(金)にトークセッションイベントを開催しました。ゲストには最年長デビューのJリーガーとしての記録を持ち、現在は格闘家として活躍する安彦考真(あびこたかまさ)さんをお招きしました。

MC:ワクセルコラボレーター岡田拓海(おかだたくみ)さん、ワクセルメディアマネージャー三木

安彦さんが40歳間近からJリーガーを目指そうと思ったきっかけ、挑戦し続けることの価値、今後の展望についてお話しいただきました。

トークセッションの内容は、ワクセル公式ホームページに掲載しておりますので、併せてご覧ください。

虚勢を張ってついた小さな嘘にずっとモヤモヤしていた

安彦さんは、学生時代からJリーグでプロサッカー選手として活躍することを目標にしていました。「キングカズ」こと三浦知良(みうらかずよし)さんへの憧れと実績を積むため、アルバイトで資金を作りブラジルへサッカー留学。ブラジルのクラブチームに所属し、2年かけてやっとの思いでプロ契約を結んだ矢先、前十字靭帯を断裂する怪我を負い、契約を解除されてしまいました。なんとかクラブチームに残ってサッカーを続けたいと、12歳以下のクラブチームのコーチを志願して、粘り強くリハビリに励みました。

帰国後、J1のプロサッカークラブ「清水エスパルス」の入団テストに挑戦しましたが、年下の高校生相手にボールを奪われ自信を失い、守りに入ってしまったことで不合格でした。周囲の人には「自分はいいプレーをしたが監督と相性が合わなかった」と、虚勢を張って小さな嘘をついてしまったと安彦さん。

その後、サッカー選手としての経験を活かしつつ、通訳や選手のマネジメント、指導者などサッカーに携わる仕事をしました。選手のマネジメントでは、元川崎フロンターレの中村憲剛(なかむらけんご)さんや現役の小林悠(こばやしゆう)選手、Aリーグ・パース・グローリーFC所属の太田宏介(おおたこうすけ)選手などをマネジメント。試合後のインタビューで、スタッフやインタビュアーに向かってではなくカメラの向こうの人にメッセージを届けるように指導するなどブランディングマネジメントという観点で選手をプロデュースしていました。

破天荒な切り口で仕事をしていくことにやりがいを感じていましたが、ずっと自分に対して嘘をついたというモヤモヤした気持ちを抱えていました。

やりたいことに気づいたきっかけは、引きこもりだった生徒の言葉

写真:Jリーガーになろうと再起したきっかけを語る安彦さん

安彦さんはサッカーに携わる仕事をするなかで東京ヴェルディがサポートする「中央アートアカデミー高等部」のbiom(ビオム)サッカーコースの立ち上げにディレクターとして参加しました。

その時にある生徒と出会ったことがきっかけで、安彦さんの人生は大きな転機を迎えます。生徒に対して「一次情報が大事、調べても出てこないことに価値がある。世間は自分だけが知っていることに対して興味がないから、どう興味を持たせるかだ」と教え、自分の体験をシェアすることを大切にしていました。

講義のなかでクラウドファンディングについて教えていた時、中学3年間引きこもりだった生徒が「1,500円の本を買うためにクラウドファンディングをして300円しか集まらなかった」と笑い者にされているのを聞き衝撃を受けました。クラウドファンディングをしたことがない自分よりこの生徒が教えた方がいい、彼は必死に自分の人生を生きている、自分は何をしているのか、ずっとモヤモヤしている人生このままでよいのかと立ち返りました。

その生徒の「引きこもりの時の自分には戻りたくない。後悔を取り返したい」という言葉で、Jリーガーになれなかった後悔を取り返したいという気持ちを思い起こした安彦さん。そこから抱えていた4つの仕事を辞めてJリーガーになるために試行錯誤し、年俸120円で契約、最年長Jリーガーデビューを果たしました。

自分を語る代名詞は”挑戦者”

安彦さんが大事にしているのが「今を語れる3つ」という考え方です。過去の肩書ではなく、今の自分を表現する代名詞を3つ持つこと。現役で取り組んでいることを代名詞にするからこそ説得力があると言います。

自分の一番の代名詞は”挑戦者”だと語る安彦さん。Jリーグで最年長デビュー記録を更新し、目標を達成しました。引退してから新たな挑戦のステージとして選んだのが格闘技でした。格闘技を選んだ理由は、自分の挑戦の定義のひとつに「今よりも過酷なものをやる」と決めているからだそうです。一番わかりやすいステージとして格闘技イベント「RIZIN(ライジン)」のリングに立ち、「挑戦し続ける」というメッセージを発することが安彦さんの目標です。

「諦めるな、立ち上がれ、まだ打つ手はある」

安彦さんが格闘技に打ち込むなかで、へこたれそうな時に自分に言い聞かせている言葉です。このメッセージを100年後の人に自分の人生を通して伝えることが安彦さんのテーマです。

「100年後からのありがとう」に向けてのビジョン

自分の人生を通して挑戦し続ける価値を伝え、100年前に挑戦した人がいたからこそ今があると子孫たちに感じてもらい、その時代を生きる人たちの勇気になればいい。この「100年後からのありがとう」に向けて安彦さんが今後取り組んでいきたいことは、格闘技に挑戦していく肉体としての表現と、プロジェクトや事業を通してイズム(主義)やノウハウを残していくことです。

プロジェクトでは、「ライフタイムプロジェクト」に取り組んでいます。自分を表現する代名詞を3つ考え、参加者同士で意見を出し合い、客観性や時間軸も考慮しながら自己内省をするというプロジェクトです。一人ひとりが自分自身と向き合って本当の自分を探す実践的な内容になっています。

今後は格闘家としての活動をする傍ら、自分のマネジメントや事業を推進してくれる人と協業していきたいと語る安彦さん。

映画やスポーツのプロジェクトなどワクセルとコラボレートすることでさらに可能性を広げていければという言葉でトークセッションは締めくくられました。

写真:左から三木、安彦さん、岡田さん


■安彦考真さんプロフィール

1978年生まれ。
幼稚園からサッカーを始める。
高校3年の時に、新聞配達で自ら資金を稼ぎ、ブラジルへ短期留学。
高校卒業後、再びブラジルへ渡航。
帰国後、Jリーグクラブのセレクションを受けるも合格には至らずプロ選手を断念。
以後、Jリーグクラブの通訳や、スクールコーチ、スクール運営、高校の講師などサッカー関連のビジネスに従事。
39歳の時、すべての仕事を辞め、クラウドファンディングを活用し、再度Jリーガーを目指す。
2018年に練習生として水戸ホーリーホックの練習に参加、年俸10円で水戸ホーリーホックと契約。
2019年にY.S.C.C.横浜に移籍。
2019年3月に40歳にして初めてJリーグのピッチに立つ。
2020年シーズン終了を以ってJリーガーとして引退を表明。
2020年12月 格闘家として次なる挑戦に挑む。
(参照: TeamABIKO music.jpオンラインサロン

安彦さんTwitter

安彦さんInstagram

安彦さんオンラインサロン『TeamABIKO』


■岡田拓海さんプロフィール

<経歴>
法政大学社会学部卒業。新卒で広告代理店に入社、自動車メーカーのプロモーションを担当。その後、ランニング、ロードバイクの雑誌を発行する出版社で70社以上の企業のマーケティングを担当。DeNAに転職し、スマホゲームのCMを制作。
8年半企業に勤めた後、2017年10月独立。
現在は、フリーランスのMC、ラジオパーソナリティーとしてスポーツの分野(特にランニング、ロードバイクといった市民スポーツ)やエンタメ系イベント、
オンラインやYouTubeなどの動画出演を行う。

<代表作・主な実績>
FMしながわ「シナガワンラジオ」、ランニングメディア「Runtrip」YouTube出演、東京2020オリンピック聖火リレー関連MC 等

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