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[名作昭和ドラマ]石立鉄男と大原麗子と杉田かおる〜雑居時代

昭和ドラマは名作がたくさんありますが、ユニオンと石立鉄男が組んだ笑って泣かせるラブコメは一斉を風靡し、ぼくも大好きでした。なかでも「パパと呼ばないで」「雑居時代」の2作は今もお気に入りのシーンが頭に浮かぶほど何度も観て心に残っています。
「パパと呼ばないで」で一躍スター子役になった杉田かおる。そこへお嫁さんにしたい候補ナンバー1とまで言われた女優大原麗子が加わった傑作が「雑居時代」です。石立鉄男の作品といえば、他にも「水もれ甲介」など傑作がありますが、ひとつ上げるならぼくは「雑居時代」を上げます。

もちろんユニオン石立を支えてきた松木ひろし脚本。既に人気爆発していた石立-チー坊コンビに大原麗子が加わったわけで駄作になるはずがありません。
期待を裏切らず、笑って泣かせてラブロマンスも昭和らしくじらしながら進み最後はハッピーエンド。石立鉄男の独特のアドリブきかした演技が冴え渡り、大原麗子とのからみも素晴らしく、杉田かおるは相変わらずかわいい。そして笑って泣かせてくれる。泣かせる頻度は「パパ」のほうが多いですが(笑)。
特に「一日遅れのクリスマス」あたりから夏代(大原麗子)と十一(石立鉄男)の微妙な関係が少しずつ進み始めるんですが、京女が出てくるあたりから終盤までの二人の関係から目を離せません。
脇役もいいですねー。相変わらずお父さんは安定の大坂志郎(笑)。冨士眞奈美も相変わらず。
泣きたいときには「パパと呼ばないで」。ラブストーリー味を濃くしたい場合には「雑居時代」という感じでしょうか。というか、大原麗子が好きなら後者でしょう。それほどこのドラマの彼女は魅力的です。
素の石立鉄男はテレビとは違って硬派で演技に厳しく、喧嘩がめっぽう強かったみたいですね。杉田かおるの良き手本でもあったようで、杉田さんが仕事が薄くなったときに便宜を図ってやったり可愛がってくれたようです。最後がちょっとさびしかったけど、孤高の人らしい亡くなり方なのかも。一方の大原麗子の最後も気の毒でした。ギランバレーにかかり華やかな現役とは違った寂しい亡くなり方で。お二方とも天国でわいわい楽しくやってくれてることを願っています。
最後に石立鉄男さん、ユニオンのコメディブームが去ったあと、刑事ものなどシリアスなドラマに出演していますがこれまたかっこいいんですね。背は高いし足は長いし。コメディアンとしてしか観てなかったぼくは初めて夜明けの刑事観たときはかっこいい!と思いました。

さて、「パパ」も「雑居」もアマプラで今は観られますので、ぜひどうぞ!

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