見出し画像

2. 入試準備〜オンライン海外大学院入学準備編〜


入試申請プロセスを開始しよう

行きたい大学院&コースが見つかったら、次は入試の準備です。
さっそく、オンライン上で行われる入試申請プロセスを開始しましょう。

まだ提出物を準備していない!」という人も、開始してしまって大丈夫です。フォーム上で入試の流れを漏れなく確認することができます。

ちなみに、オンライン修士課程コース入試プロセス対面コースのものとほとんど変わらないと思います。

入試申請プロセスを開始する前に確認しておくべきこと
✔︎ 入学要件だいたい満たせそうですか?(GPA、語学や教養試験のスコア、学位要件など)
✔︎ 満たせていない場合、その理由きちんと説明できますか?
✔︎ コースの進め方は非同期型同期型?(同期型の場合は時差の問題があります)
✔︎ 学位の種類はあなたが取得したいものですか?(理系のMSc, 文系のM.A., 教育系のM.ed., 博士進学に有利なMResなど)
✔︎ 学費は払えそうですか?
✔︎ 進学先は「国に正式に認められた(Accredited)」大学ですか?

全ての項目にチェックがついたら次へ進みましょう!

※オンライン修士課程コースの探し方に関しては下の記事にまとめてあります。



さて、いよいよ入学申請についてお話します。

おそらくコースHP内入試の申請システム的なものがあると思うので、そのプロセスを開始しちゃってください。

UFのはサインインするとこんな感じです。「Online Application」を押します。


1. 基本情報

提出物の準備が終わっていなくても、入力できるところ(名前・住所・電話番号などなど)は入力してしまいましょう

【名前】
First/Given Name: 下の名前
Middle Name: 多くの人は空欄
Last/Second/Family name: 苗字
Suffix(ルパン「三世」みたいなやつ): 多くの人は空欄
・敬称についてはあまり深く考えず、男性自認の方はMr、女性自認の方はMsで宜しいかと思われます。(公的な性別と自認の性別を分けて記入させる大学もあります。)

【誕生日】
Date of Birth (mm/dd/yyyy)mm: 誕生月、dd: 誕生日、yy: 誕生年
です。
例)1999年12月31日 → 12/31/1999

【その他】
・たまにEthnicityを聞かれます。我々はアジア人(Asian)です。
犯罪歴とかも聞かれます。何もしてなければ、Noで提出してください。
オンラインで進学する場合、ビザの種類は「なし(None等)」です。

電話番号】
+81を先頭につけて、090-XXXX-XXXの最初の0を消して入力します。(+81-90-XXXX-XXXX)

【英語での住所の書き方】
〒111-1111 東京都千代田区町の名前1−2−3 マンションビルティング202号室↓
#202 Manshon Building,1-2-3, Machi no Name, Chiyoda-ku, Tokyo, 111-1111, Japan
Address Line 1:  1-2-3, Machi no Name(町名と番地)
Address Line 2: #202 Manshon Building(マンション名と部屋番号)
Country: Japan(国)
State/Province Region: Tokyo(県)
City/Town: Chuo-ku(市区町村)
ZIP/Postal code: 111-1111(郵便番号)


2. 提出物

ほとんどの海外大学院入試には学力テストがありません!そのため、意欲さえあれば新しい学部に挑戦しやすいです。

しかし、提出物が本当に多いので大変です。
以下の順番で1つずつ、しっかり準備していきましょう。

提出物の用意が既にできてしまっている方は、間違い等ないか確認してからポンポン出しちゃって下さい!

① 卒業・成績証明書の手配

・卒業証明書(Degree Certificate / Certificate of Graduation)
・成績証明書(Academic Transcript)

最低でも提出締切の1ヶ月半前までには手配しましょう(1ヶ月前だと間に合うか微妙です)

届くまでに時間がかかるので進学すると決めた時点で学部生として卒業した大学に連絡して下さい。

フロリダ大学では、卒業した大学からフロリダ大学に直接送らなければならない(自分で送らない)という、送り方の指示がありました。

イギリスの大学院では、スキャンしてアップロードするパターンとかもありました。

各コースのパンフレット(brochure)コースHPの指示に従って、所属していた大学に連絡をすればそのように手配してくれると思います。

大学によって表記が異なるので参考にしかなりませんが、こんな感じのものです。↓



② 推薦状執筆の依頼(2〜3通)

・推薦状(Letters of Recommendation / Academic Reference)

なるべく早く連絡すると失礼にならなくて良いですね。最低でも2ヶ月前かな…

これも時間がかかります!進学すると決めた時点で学部生として卒業した大学のゼミ・研究室の教授や仕事の上司に連絡して、推薦状の執筆依頼をしましょう。

コースによって枚数は変わってきますが、被推薦者の学術的な能力を証明する推薦者(教授など)2名と、専門分野の能力を証明する推薦者(仕事の上司など)1名からの合計3枚が典型的だと思います。

(参考程度に…)
私の場合、空手というバックグラウンドがあり、スポーツ科学を学ぶということでしたので、空手の師範に専門分野に関する推薦状を執筆していただきました
学術面に関しては、ゼミの担当教授研究能力の証明をしていただき、IELTSの点数が低かったことを補うような内容を、大学のアカデミック英語の先生に執筆いただきました。

本当に、先生方には感謝でいっぱいです。

また、いきなり教授に「推薦状を書いてください」とお願いするのは少し迷惑かもしれません。
そう思わない優しい先生も多いと思いますが、大変なのは確実です。

推薦状に書いて欲しいアピールポイントを箇条書きにしたり、推薦状本文を書いたりしても良いかを提案しましょう。
(こういうことが嫌いな教授もいますので、あくまでも提案(もしよろしければ…)という形が良いと思います)

「テンプレート」と言えるほどのものではありませんが、よかったら使ってください。↓



③ 志望理由書の推敲・執筆

・志望理由書(Statement of Purpose / Personal Statement)

内容が決まっていれば早いですが…私はこれに1番長く時間をかけました(半年)。

志望理由書は、アメリカではStatement of Purpose (SoP)イギリスではPersonal Statement (PS)と呼ばれています。

全提出物の中で最も合否に影響を及ぼすとされているのが、この志望理由書です。

書き方については別の記事にまとめましたが、ポイントとしては、

  • 進学希望先の大学が「どんな人」を欲しがっているのかを調べる

  • 絶対に書くべきことキャリア目標その目標とコースの関連性自分が大学に与えられるメリット)の内容を考える

  • その他に書いた方が良いこと人柄性格弱み[GPAや英語力等]への言い訳)の内容を考える

このポイントを抑えて志望理由書を書いていきましょう。

「もう少し詳しく知りたい」「具体的にどうやってやれば良いのー!」という方は、下の記事をご覧ください。

私が実際に提出して合格したSoPの全文とその解説を通して超丁寧に説明しました。

「執筆中…」



④ 語学試験スコアレポートの手配

・TOEFL / IELTS / TOEICなどの英語のスコア

電子スコアレポートでも、開示までにテスト受験日から1週間くらいかかると思ってください

英語の勉強をしないといけない人はかなり前から準備しないといけません!締め切りに間に合うように受験しましょう。

提出方法はいろいろあって、申込時に大学に送信するように手続きをしてあとはテストを受けるだけというようなものや、特に申込時には申請しないで自分の家に届いたレポートをスキャンして送るといったことをやったことがあります。

点数は見せられない…(でも受かったので安心してください)


⑤ 履歴書の作成

・ 履歴書 (CV / Resume)

ほとんどの大学では履歴書のフォーマットは自由になっていると思いますので、よかったら私が出したものを使ってください。↓

テンプレに倣って埋めてみてください。フォントは全てTimes New Romanにしましょう。



⑥ その他書類のコピー

例)パスポート、資格の証書など

資格の証書は英語が望ましいです

そのほか、大学ごとに異なる提出物があるかもしれませんが、大きな提出物はこんなものでしょうか。

時間を要するものばかりですので、できれば計画的に用意した方が良いに決まっていますが、時間がない方も諦めないで1つずつ着実にタスクをこなしていきましょう

この経験は、大学院入学後も必ず活きてきます



海外大学院受験の心得

海外大学院の受験は「相性」ですから、1つ落ちても落ち込まないでください。

ちなみに、私は最初にイギリスの大学院を受験して落ちてしまいましたが、国を変えてアメリカの大学院を受験したら見事合格することができました。

あくまで私の意見ではありますが、受験を通してイギリス大学院はスペシャリスト育成型アメリカ大学院はジェネラリスト育成型だというイメージを持ちました。

イギリスでは、学習内容の専門化が早い(16歳)のです。高校生から学習分野の専門が分化し、大学(3年間)もそれを学び続け、最後に大学院(1年間)でもその専門の内容を学ぶというのが一般的です。
その1年だけの大学院コースに入学するとなると、相当高い専門性が求められますよね。

つまり、自分が大学院で学びたい専門分野が、卒業した大学で学んだ専門分野と同じであったり、現在の仕事内容と強く関連している場合は、イギリスの大学院がオススメです。

逆に、大学で学んだ分野とは異なる分野を学びたい場合や転職したばかりである場合は、アメリカの大学院がオススメです!

また、同じ国の中でも学校ごとの特色がありますよね。最低でも2~3校は受けてみて良いと思います。

というわけで、海外大学院受験の心得は「落ちても落ち込まない!」ことです。

では、健闘を祈ります!


おしまい。

・次の記事はこちら。

準備中…

・オンライン海外大学院進学に関する全情報のまとめはこちら。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?