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時代を上手く先取りしていたオースチンが熱い

久しぶりの訪問となったオースチン、テキサス。この街が劇的に最近面白い。SOUTH BY SOUTHWESTが開催されている時と重なってと言うのもあるが、何よりもアメリカで大統領よりも有名と言われる世界一のポッドキャスターのジョー・ローガンがコロナをきっかけに移住したことだろう。彼が古い映画館、リノベして作ったスタンドアップコメディーは空前の人気を呈している。それもそのはず、彼の呼びかけで全米中のコメディアンが集まってきているからだ。

久しぶりに本場でスタンドアップを聞いた。アメリカというのは実に二面性がある国だ。今やPC(ポリティカルコレクトネス)で、表立っては言えないネタが飛び交う。僕がアメリカにいた90年代なんて、常にこんな感じだったのになぁっと相変わらず変わらないトピックに思わず、変わらないアメリカの深部のある気持ちみたいなものが味わえて嬉しくなる。

バーベキューに200人以上が並び、パウンド単位でしかオーダーできない世界。ミートイーティングステート(肉食州)であることの誇りも感じられて、ビーガンがマーケットリードするような西海岸のファッションカルチャーみたいなものも少ない。地理的にもオースチンはアメリカの真ん中だ。だからLAやマイアミにも3時間程度、そしてシカゴにも2時間半、更にニューヨークにも3時間半のロケーションの位置する、新しいアメリカのハブ。ポッドキャストという新しいメディアのスタイルパーソナルメディアでCNNを超えたパーソナリティ、そしてパウンドでしかオーダーできないテキサスBBQが実にアメリカらしい。分断という世界ではなく、新旧がリスペクトする形で混在するのがこの新しい国アメリカの形なんじゃないかなと、オースチンをみていてそう思うのだった。

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