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体重80kg台後半の運動不足な自分が東京マラソン完走のためにしたこと。

BMI29オーバー、体重80kg台後半の自分ですが、2014年の #東京マラソン は事前にたいしたトレーニングもなく、なんとか完走出来ました。
そのためにやったいくつかのコトをメモします。

1.なにはなくても時刻表を作った。

東京マラソンは制限時間7時間です。
これ、単純に考えて、1km9分30秒くらいでも完走出来ることになります。
なら、早歩きでも大丈夫だよね?
…って思うと、実はそうではありません。
東京マラソンは、さすがに規模の大きな大会だけあって、スタートに20分から30分くらいかかることも覚悟しておいた方がいいわけです。

そうすると、残り使えるのは6時間30分と見て、それでも1km9分ちょいのゆっくりペースで走っても余裕だな…ってなりますよね?それも違うんです。

実は各関門の制限時間がありまして、それが必ずしもイーブンペースで設定されていないんです。スタートのロスを考えるとなおさらです。
これにスタート前に気付けたことは大きかったです。
そこで自分でkm何分のペースで走って、何時何分に何km地点にいて、それぞれの関門にどれくらいの貯金(=余裕)を持って通過するかってのをまとめました。

ここに実物を上げておきます。

で、こういうペースを書いた紙を入れられるリストバンドってのがあります。
うまくすると前日のマラソンEXPO会場のノベルティとしてもらえますし、紙がいやならスマホかなんかに入れといてもいいです。
いずれ走行計画は必須です。

自分が作ったこの時刻表ではスタートに30分かかる前提で、最初は1km8分で設定してあります。そのあとズルズルとペースが落ちていく設定になっています。実際はスタートで20分ちょいでしたので(下の写真参照)多少余裕を持ってスタート出来ましたが…
そして最初の5kmくらいは下りが多めなのでペース上げやすいですが、ここでセーブと思わずにどんどん貯金溜めといた方がいいです。あとで効きました。

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予定では26km地点と35km地点で数分の貯金での通過でギリギリではありますが、実は後半にいくにつれ、ペースを相当に落としていってもかなり余裕が出来ていますよね?

一方で、10km地点、15km地点の関門のあたりは、案外シビアなことが分かるかと思います。

これで分かるように前半でトイレに寄り道して、そこで10分とか喰っちゃうとかなりの痛手になるわけです。
おそらく怪我した人以外で、完走できなかった人は、ここの時間設定でコケたと思います。トイレに一回行ってしまうと、前半で相当ペースアップが必要になるわけですから。

自分は絶対にトイレにいかないつもりで考えてまして、実際にトイレにはゴールまで行きませんでしたが、天候が雨とかだと冷えてそういうわけにはいかなかったかもしれません。

2.ドーピング

というとアレですが…ロキソニンSだったかな。

とにかく体重が体重ですから膝が痛くなるのは容易に想像できましたので、ロキソニン飲んでおきました。スタートの30分前。そして5時間30分経過時点で。
もちろん、膝なり足なり腰は痛かったのですが、ロキソニンが効いているのか、はたまたフラセボか分かりませんが、よしクスリが効いてるからまだ走れる!!って思えたのは大きかったと思います。
これ、万人にはお勧めできませんが(^_^;)

あとは、消炎鎮痛系のスプレーは自分でも持っていきましたし、沿道で応援してくれた家族にも持ってもらっていまして、ちょくちょくスプレーしときました。それでも一ヶ所沿道の人による自主エイドでスプレー借りることになりましたが…。

3.補給食

東京マラソンではバナナだの人形焼きだの沿道の人の自主エイドでの味噌汁とかいろいろありますが、自分でも持っていきました。
あ、ちなみに前の時刻表通りで走ってた限りでは人形焼きも無くなる事なく頂けました。

で、これは良かったな、ってのがチュッパチャップスです。これ。
3本持っていって、全部舐めました。

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糖分の補給にもなるんですが、気が紛れるんですね、とても。くわえて走ってる間は意識がアメにいきますし、まあ口の中はおいしい味があるわけですし。30分近く持ちますし。なんとなく喉も渇かないし。

長距離運転の目覚ましにも良いってのは気付いていたのですが、マラソンにも良いです。

4.被り物

タイムが遅いのは想定できてましたし、完走できる確率は半々以下だなって思ってたので仮装はちょっと出来ないな、、と思ってたんですが、ちょっと面白い被り物だけしようと、帽子に寝台特急あけぼののお弁当のパッケージをくっつけて走りました。

やはり東京マラソンはさすがの規模で、沿道は、声援を送ってくれる人がほぼ途切れないんですね。
そこで「みんな、がんばれー」と声がかかるのはとても力になるんですが「電車だ、電車ガンバレー」とか「寝台特急がんばれー」とか「北斗星だー、がんばれ、北海道!!」とか(違うけど;;)「あ、あけぼのだ、あけぼのだ」とか、明らかに自分にたいしての声がかかるとより頑張れました。特にこれはお子さんに喜んでもらえたようで、子どもさんから声援頂きました。

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で、沿道でランナーの応援している同じ人をコースの別の場所でも何度か見るんですね。

たぶん彼ら彼女らが応援しているランナーがいて、同じくらいのところを自分も走ってるからでしょうけど。
そんな中でそういう人にも覚えてもらえるようで「おー、あけぼの、来た来た。がんばれー」って、コースのあちこちで複数回声をかけてくれたグループもいて、それはホントに有難かったです。

5.ハイタッチ

上にも書いたのですが、ほぼ沿道は人が途切れません。
高架を走る区間もマンションのベランダから応援してくれたりしてます。

そんな中で沿道ハイタッチをしてくれる集団とか子どもさんとかいるんですね。
これ意外と効くんです。
もうヘロヘロでほぼ歩いているんですが、ハイタッチ集団がいると、そこにむかっていって「いえーい」とか言っちゃったりして、パシパシパシってハイタッチしていくんですが、それやってると自然と走り出してるんですよね。

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何度か心折れそうになりましたが、ハイタッチをしていくことでかなり救われた気がしますし、逆にハイタッチするような人はおろか、沿道に人がいないマラソン大会ではリタイアしちゃってたと思います。

6.音楽

これは逆にあまり効果がなかったもの。
一応、コードレスのヘッドフォンとか用意したんですが、意外と聞かないかもなー、と。むしろ東京マラソンでは声援や街の音を聞きながら走るのがいいかもしれません。

最後に

たぶん…なんですが、東京マラソンは7時間制限、実際はスタートのロス考えて6時間半制限なんで、概ね完走できると思います。怪我したりしなきゃ。

ただ、やっぱり1番の時刻表につきます、前半油断してると余力を残して関門に間に合わずにリタイアとなっちゃうと思います。
5時間台で走れるような人も前半でトイレ行っちゃったりしてるとアウトです。ここ通過できたから…ってそのままのペースで走ってると次の関門がアウトになったりすることもあります。
東京マラソンEXPOでペースをメモして腕にまくようなバンドを配ってくれてるブースもある可能性もありますし、なければスマホのメモ帳でもなんでもいいので、まずはペース配分と関門時間の確認をやってみてください。
8分30秒イーブンでも前半ギリギリのトコありますから。トイレ行かなくても給水の時にチョイ止まってマッサージでもしてるとアウトです。

あと、大会前の準備ですが、この時は事前にあまり走らなかったです。
12月に10kmマラソン大会に出たくらいで、普段はほとんど走ってませんでした。調整のために走るのは辛いですけど、大会だといくらか走れるので…

あとこれは太っている人限定かもしれませんが、普段頑張って走って心臓麻痺でも起こすとほぼ確実に処置が遅れたり発見されずに死んじゃいますけど、変なハナシ、マラソン大会ならまだ死なないですから、そういう調整もアリかな、と。

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というわけで、おしまいです。

記録 6:34:02
チップタイム(参考)6:13:34

5km 0:57:18
10km 1:37:05
15km 2:19:19
20km 3:04:21
(中間点 3:14:55)
25km 3:51:36
30km 4:35:59
35km 5:23:01
40km 6:13:19

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