Wakako Racing

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最近の記事

INEOS Britanniaがレースボードを披露

AC37のチャレンジャー・オブ・レコードである、イネオス・ブリタニアチームがレースボートの写真を公開しています。 バウのフリーボードが高く、フロントセクションのボトムがU字形で、先に公開されいる3艇よりもよりコンベンショナルな線型となっています。 リアセクションがフラットボトムにスケグが突き出した形なのは先に公開された3艇と同じですが、スケグがラダーよりもだいぶ前で終わっている点が大きく違います。

    • ラストチャンスレガッタ直前、ワカコ予報

      4月20日からフランスのイェールでパリオリンピックの予選大会最後のラストチャンスレガッタ(LCR)が開催されます。 公式ノーティスボード: SAPセーリング: 日本選手一覧: 日本選手出場全クラスのワカコ予報は次のようになっています。 49er 🌧️ 49erFX ☀️ Kite 男子 🌧️ Kite 女子 🌧️ iQFOiL男子 🌧️ iQFOiL 女子 ☁️ ILCA 6 🌧️ ILCA 7 🌧️ Nacra 17 ☀️ 今回ワカコ・レーシングは現地に

      • 2024年4月19日のアップデート

        ETNZは普通にハウラキ湾で練習をした模様です。 ルナロッサがレースボートで初めて帆走したそうです。チーム代表のマックス・シレナがインタビューに応えています。風が強かったので、アップウインドを走って終了したとのこと。 アリンギもボート・ワンで初めて帆走したそうです。アーナウド・サロフィギスがインタビューに応えています。その中で、フォイルのフラップが緩んだので取れる前に取り除いたと話しています。 オリエンタル・エクスプレスがデータ&パフォーマンスというパフォーマンス分析に

        • 最新のセールスキャナの話

          ETNZ、American Magic、INEOS Britanniaが使っているらしいOusterのLiDARセンサーのスペック表をなんとなく見てたんですが、波長が850nmの赤外線なんですよね。 それで思い出したのが、今回はETNZのシェープテープが白色ということです。 可視光で色認識するなら蛍光オレンジか蛍光グリーンというのがこれまでは定番だったと思います。しかし、もし赤外だけで見ているなら、色での認識することは出来なくなります。 ここからはあくまでも憶測ですが、

        INEOS Britanniaがレースボードを披露

          2024年プリンセス・ソフィア杯ILCA級の振り返り

          泣いても笑ってもパリ・オリンピックの国枠をとる最後のチャンスとなる、ラストチャンスレガッタ(LCR)が目前と言うことで、先月末から今月頭に掛けてマヨルカ島のパルマで行われたプリンセス・ソフィア杯の国別順位と各国の予選通過状況を振り返っておきたいと思います。 ILCA 6 まずはILCA 6ですが、日本からは国内選考をリードしている冨部柚三子選手が唯一出場しました。総合順位は81位で、国別順位は39位です。国枠を獲得してる国を除くと7位となります。 LCRで配布される国枠

          2024年プリンセス・ソフィア杯ILCA級の振り返り

          2024 ILCA 7ワールド開幕目前

          今年のILCA 7世界選手権がオーストラリアのアデレードで1月24日〜31日まで開催されます。前回の記事のILCA 7版なので、前提などはそちらをご覧ください。 大会の公式サイトはこちら辿れます。本記事執筆時には前哨戦となるオーストラリアン・ナショナルが開催されています。 https://www.adelaidesailingclub.com.au/majorevents/ilca-2024-results/ パリ・オリンピックの予選という側面を見ると、ホスト国と前回ハ

          2024 ILCA 7ワールド開幕目前

          2024 ILCA 6 女子 ワールド開幕目前

          先日タイ、パタヤでのアジア大陸予選が終わったと思ったら、次はアルゼンチンのマル・デル・プラタで1月3日から2024年のILCA 6 女子ワールドが開幕します。 https://2024ilca6women.ilca-worlds.org/ 本大会もパリ・オリンピックの予選となっているので、まだ国枠を獲得できていない国にとっては非常に重要な大会となります。連戦となってしまい選手たちは大変そうです。実際、日本のエース、冨部柚三子選手(福井総合病院)は日本へ帰国することなくタイ

          2024 ILCA 6 女子 ワールド開幕目前

          パタヤ2023開幕目前

          今月10日からパリ・オリンピックのアジア予選第二弾がタイのパタヤで開催されます。大会のサイトはこちらです。 エントリーリストを眺めるとですね、コーチ欄に和歌子代表の名前もあります。毎度お仕事を頂きありがたい限りです。 https://www.pattaya-olympic-qualifier.com/%e0%b9%80%e0%b8%81%e0%b8%b5%e0%b9%88%e0%b8%a2%e0%b8%a7%e0%b8%81%e0%b8%b1%e0%b8%9a%e0%b9

          パタヤ2023開幕目前

          ブジオス2023開幕目前

          今年のワールド・セーリング・ユース・ワールドチャンピオンシップが8日にブラジルのブジオスで開幕します。 日本選手団は昨日出発して行ったようです。出場選手は以下の通りです。 ダブルハンドの方ではWASZPのキャンプなんかで見たことがある子たちもいるんですが、今回の紹介したいのはウインドサーフィンの佐伯紗菜選手です。先日横須賀で行われたPWAワールドカップでは、日本スラローム界の女王穴山未生選手やiQFoilでパリオリンピックへ向けてキャンペーンをしている須長由季選手、大西富

          ブジオス2023開幕目前

          Hydrofoil GenerationのHUDを解説

          ニッチすぎるのかほぼ反響がないですが、めげずにHUD(ヘッド・アップ・ディスプレイ)の解説をしていきたいと思います。あくまでも事務局のわかる範囲での解説で、間違っている場合もあることを予めご了承ください。 A セールトリムこのセクションはチュートリアルでも説明がありますが、上の二つの図形がカラーコードされたジブとメイン・セールのトリム状況です。黄色はオーケー、グリーンがベスト、レッドがオーバーシーティングしてしまっていてストールしている状況を示します。下の二つのバーはジブと

          Hydrofoil GenerationのHUDを解説

          Hydrofoil Generationのコントロール設定項目解説

          Hydrofoil Generationは標準ではキーボード&マウスでコントールするように設定されています。キーバインディングを変更することもできますし、ゲームパッドやハンドル型のコントローラ(通称ハンコン)も使えるようにカスタマイズが可能です。項目数がちょっと多いし、フォイリング艇特有の項目もあるので、念のため解説していきたいと思います。 Helm(ヘルム)まあ、舵です。ハンコンだとハンドル、ゲームパッド/プロポだと右スティックの左右をアサインするのが普通かと思います。

          Hydrofoil Generationのコントロール設定項目解説

          Hydrofoil Generationのすすめ?

          オランダのJaxx Vane Studioというインディーズスタジオが開発している「Hydrofoil Generation」というゲームを紹介しておきたいとおもいます。車や飛行機ゲームの世界では物理モデルを割と真面目に作った「シム」というジャンルは確立されて久しいですが、セーリング、特にフォイリングに関しては初の市販レベルのシム(当社調べ)なんじゃないかと思います。ちなみに、数あるレーシングシムの中でも実車の再現性が高いと言われ、日本のドリフターにも大人気の「Assetto

          Hydrofoil Generationのすすめ?

          2023年モス級NSWステーツ二日目

          ステーツ二日目は西風が止んで北西のシーブリーズが入るのを待って待機しますが、結局ガスティーな西風の中2レースを実施して、第1ラウンドは終了しました。 本日の2レースはともにスコット・バベッジが制して、リードを広げています。2位には昨日からひとつ順位を上げた若手のライアン・リトルチャイルドが入りました。彼はジャック・ファーガソンと組んで2019年のユースワールドに420級で出場した選手で、現在は49erで活動していることのことです。3位には中堅のディーン・ソルターが入りました

          2023年モス級NSWステーツ二日目

          2023年モス級NSWステーツ初日

          今年のモス級NSWステーツはポート・ケンブラとトロントと場所を変えて2週に分けて開催です。ポート・ケンブラの初日を観戦してきたので、簡単にレポートしたいと思います。 ポート・ケンブラはシドニーから南に70キロほど離れたNSW州第3の都市ウーロンゴンの南に位置しています。イラワラ湖の北岸にあるポート・ケンブラ・セーリング・クラブが本大会のホストクラブになります。ケンブラ・クラシック(Kembla Klassic)との併催ということで、モス以外にも、シャーピー、505、Weta

          2023年モス級NSWステーツ初日

          アジア大会前にハーグのおさらい

          9月20日から杭州アジア大会が始まります。iQ Foil、ILCA、Kiteの男女6種目はオリンピックのアジア枠がかかっているので、これらの種目のハーグ2023での世界選手権の結果をもう一度見ておきたいと思います。 中国はiQ Foil女子、Kite男女で国枠を獲得、シンガポールがKite男子の国枠を獲得しており、表ではグレーアウトしてあります。ご覧のようにハーグでの結果から判断する限り、iQ Foil女子は国枠を取れる可能性が高いので注目だと思います。 事務局

          アジア大会前にハーグのおさらい

          フィル・ロバートソンがアリンギへ

          ニュージーランドのフィル・ロバートソンがアリンギ・レッドブルへの参加することを公式に発表しています。マッチレースシーンで活躍した後、SailGPでは中国→スペイン→カナダと渡り歩いている苦労人ですが、とうとうアメリカズカップの世界に登場です。モスに乗っても速くて、2021年のガルダワールドでは6位になっています。 事務局

          フィル・ロバートソンがアリンギへ