本や物語って、常識や倫理を置いて読めるから楽しめる。
本が好きです。特に小説が好きです。
“分厚い本だと読む気が失せる”なんて人もいるでしょうけど、若宮は真逆で、ページ数が多ければ多いほどテンションが上がります。
だって、その本をそれだけ長く楽しめるんですよ、最高じゃん。
常に面白い本は無いかな?? とアンテナを張っていますが、とても便利なのがアマゾンのレビュー。
新しいジャンルや初めての作家さんに手を出す時は、あらすじだけでなく読んだ人の感想があると分かりやすくて良い。
高評価だから良いとか、低評価だからダメというわけでなく、どういう風に褒められているのか、どういう所がダメ出しされているのか、という部分をチェックします。
その人の低評価が自分には高評価、なんて事もあるからね。
最近読んだ本は、あらすじが気に入ったのだけど、いわゆるエログロな表現があった。
ファンタジーで、私は面白いと思ったのだけど、レビューは結構厳しめ。
まあグロいの苦手な方も居ますもんね。
本は好みで読むものだし、好き嫌いはもちろんあって然るべきです。
でも、ちゃんと倫理を横に置きました?? と心配になってしまった。
余計なお世話ですけど、物語を楽しむ時って、自分の知識や常識がある程度必要です。
同時にそれを一度横に置いておくことも必要だと思うんです。
ファンタジー作品などでは特に、その世界観での常識というものがあります。
物語の中、主人公たちの倫理観というものがあります。
それを受け入れる、または認識していないと、物語が成し得なくなってしまう。
世の中には犯罪者が主人公の物語や、現実世界で忌避される行為が受け入れられている世界観の物語もあるでしょう。
それは、現実と違うから面白いんです。実生活ではありえないことだから興味をそそられるし、そこからどう展開されるかに作家の技量が試されるのだと思う。
倫理を超えたからこそ、そこに何を描くのかが問題だ。
善悪や倫理はどうでも良いんです。そんな制限を作ったら物語がつまらなくなる。
読む側がきちんと、常識や倫理を横に置けばいい。
そして、読み終わったら、常識や倫理を戻せばいい。
そうしないと楽しめない作品はたくさんあるし、そうするから楽しめる作品もたくさんある。
全ての本がそうなれという事でもないし、全ての人に受け入れろと言うつもりも無い。
ただ、そういう本があって、そういう楽しみ方があると言いたいし、自分の常識を横に置くという方法もあるんだよ、と知ってほしい。
好き嫌いがあるから、無理に読めとは言えないけれど。
自分がノー地雷のなんでも平気だからそう思うのだろうか。
面白い、面白くないはもちろんあるけれど、エロかろうが、グロかろうが大丈夫だからこんな事を思うのかも。
ただ、本の読み方って人それぞれで色んな読み方があって、それが分からない人も、色んな読み方を駆使する人もいると知ったから、言いたい。
倫理を置く読み方も変かもしれないけれど、色んな読み方があるんだよ。
何を描いているかを楽しんでも良いし、どう描いているかを楽しんでも良い。
文章や、盛り込まれているギミック、視点、知識、色んな楽しみ方があるんだよ。
みなさんの本の読み方を知りたいな。
きっとたくさんあるんだろうな、みんなそれぞれ違うんだろうな。
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