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ぜーんぶ、うそ。かどうかは君しだい

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  • 2019年1月期のドラマ感想

    2019年の冬ドラマを見て、感想を。ネタバレは基本なく、現実世界と織り交ぜて「日常生活に活かす」感想を綴りたいと思います。

  • 2019年4月ドラマ 感想

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それが、きっと相

何かを作り出すことは辛く、しんどい。 だが、それと引き換えに何かを手にするんだろう。達成感や、誰かからの言葉。自分に対する肯定感。 数ヶ月前は毎日、何か生み出していた。 言葉だったり、物語だったり。 ただ受け取るだけの生活に不満があったから。 でも生産し続けることは長くは続かなかった。 毎日毎日、ノルマのように、身を削り、文字を綴る。誰に求められた訳でもないのにね。 それに疲れてしまって、ぱったりと止めた。 やめてみるとすごく楽になった。 何にも考えなくていい。ただ自分

    • 好きなものがある私たちは強い

      実は2019年の幕開けは、散々なものだった。 いろんなものへの不安や恐怖、嫌悪でいっぱいになっていて、自分を守るためには何かを否定するしかなかったから。 2020年の幕開けは、1年前と変わって全然良かった。本当に穏やかなものだった。 むしろ、好きなものに押しつぶされるんじゃないかってくらい、今日が最後の日でもいいんじゃないかってくらいに。 好きなものがあると、何かを否定しなくても自分のことを守ることができる。 好きなものは、他人からの言葉の攻撃に、良くも悪くも盾になっ

      • 夏が開く

        「そろそろ、夏が開いてきた頃だね。」 「なに、夏が開くって。」 「え、なんか夏がやってきたなあって感じのこと。」 「初めてそんな表現聞いたわ。」 ひまわりの花が開くこと。夜空に大輪の花が開くこと。海が開くこと。 そんなことを引っくるめて、夏が開くと呼んできた。 「何か夏らしいこと、しよーよ。」 「例えば?」 「青い空の下でブランコ!」 「別に夏じゃなくてもいいやん!」 夏じゃなくてもいい。だからこそ、夏にしたいのだ。いつでもできるけど、今考える最高のタイミングとシチュエ

        • 始まる夏、終わる夏

          思い通りにことを進めることは、簡単ではない。 いろんな要素が重なって、吉なり凶なり、無だったりの反応がある。 彼が見る景色を、自分も同じように見たかった。同じ舞台に立ってみたかった。 今年も、高校野球が始まる。暑い熱い夏がやってくる。 野球の名門校へ進んだ彼は、彼のチームは今年も甲子園のマウンドに立つ。毎年続くそれは、離れている人間からすると当たり前のように感じてしまうけれど、当事者たちからするとそんなことはないのだろう。 運にサポートに実力に、努力に。何ひとつ欠け

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          滴る風

          梅雨が明けた。夏がやってくる。 燻る想いも、梅雨前線と一緒に離れていくと思っていたのに。 春に生まれた想いは、初夏に近づくにつれて風船のように膨らんでいった。 風が吹くたびに、視界に入るたびに、声を拾うたびに、感情がぐらぐら揺れて。 綺麗なだけではない。真っ白い気持ちだけではない。それを認めたくなくて、全部まとめて捨てたかったのに。梅雨に重なってもやもやしたものが、どこかへ行ってくれると思っていたのに。 時間が忘れさせてくれると、いつか誰かが言っていたのに。 夏が

          滴る風

          サイダーとさくらんぼ

          彼女はいつも、サイダー味のサワーを飲んでいた。さくらんぼをつまみながら。 そして、「サイダーとさくらんぼって、なんでこんなに美味しくて可愛いんだろ。」いつも同じ独り言を置いていく。 美味しいもの、可愛いもの。 手に入れたいもの、失いたくないもの。 似ているようで、実は反する。 全て重なるものは、この世界中探し回っても見つかるかどうかわからない。 そんな貴重な存在を見つけられたのは幸か不幸か。彼女の視線が、こちらと重なる時に思い知らされる。 4つの奇跡が重なっても、1

          サイダーとさくらんぼ

          暗黙の戯れ

          ほら、やっぱりあなたは気づかない。 「ねえ、どこか変わったこと、気付かない?」「えー、髪型でしょ?わかるよ。短くしたね、似合ってるよ。」 「そう、正解!」 変わったことは1つ、だなんて私言ってないの。もうひとつあるの。 「それとね、あと「今日夜ご飯何?」 「あ、ビーフシチュー。ビーフシチュー派だったよね?」「おお、やった。先に風呂入ってくる」「うん、お湯ためてるよ」「ありがとう、さすが。君の気がきくところ、好きだよ。」 一緒に暮らして3年。生活することが当たり前になって、

          暗黙の戯れ

          ドラマを見ることは、感受性を育むことかもしれない

          5月に入って、かなり前にはなりますが、2019年1月〜3月に放送され、見たドラマの感想の総まとめをしようと思います。 1話から最終話まで見たドラマは「3年A組 今から皆さんは人質です」「グッドワイフ」「初めて恋をした日に読む話」 途中から最後までみたものは「トクサツガガガ」 途中まで見たものは「トレース」「家売るオンナの逆襲」「人生が楽しくなる幸せの法則」「私のおじさん」 それぞれのドラマの詳細な感想を書いたnoteはリンクから。 やはりこれだけの量のドラマを全て見

          ドラマを見ることは、感受性を育むことかもしれない

          初めて恋をした日に読む話 感想

          見えない傷には/1話こんなに可愛らしくて強い人がいるんだなあ。 それがドラマ終了後最初の感想だった。なのに、思ったよりも思い切りのいい性格なようで。 だけど、ずっと負った傷を健康的でない笑顔で隠す。 どこどこの大学に行かなければ意味がない。幸せな生活を送ることができなければ意味がない。 それを抱えながらももう仕方ないからって、踏ん切りつけて。だけど、自分のような人を出さないために行動する。 見えない傷は、完治しないのかもしれない、けれど傷は傷。絆創膏だって、ガーゼだ

          初めて恋をした日に読む話 感想

          日常を大切にすることで強くなる/グッドワイフ 1話感想

          まさか、弁護士のドラマで、暮らしについてのことが話されるとは思わなかった。 ワケあり弁護士、主人公蓮見さんが話したこと。 まずは、カーテンを開けませんか?カーテンを開けて、ゴミを出して、テレビもネットも見ずに、美味しいものを食べる。日常を大切にするんです。 それで楽になれますか? いいえ、強くなるんです。 なんだかこのやり取りにぐっときた。 家族のスキャンダルの影響で、自分もしんどいはずなのに、きっちり生活を整えている。 そして今、たくさんの批判にも負けずに、法

          日常を大切にすることで強くなる/グッドワイフ 1話感想

          くだらないのが面白い/私のおじさん 1話感想

          またまた自分を見ているようなドラマだ。『私のおじさん WATAOJI』 主人公のひかりに課せられることが何とも...!周りに振り回されるのに笑顔で逃げないのすごいなあ。 一生懸命やってるのに。褒められない。むしろ怒られる。 辞表届けの書き方をネットで調べるのとか、友達とのグループラインの動きとか、すごくリアル。 そんな中、急に飛び込んでくる心を動かす言葉。 くだらないことの積み重ねだから、仕事って。 諦めたらそこで終わり でもやっていることは、激辛グルメのどうの

          くだらないのが面白い/私のおじさん 1話感想

          1歩踏み出す勇気/人生が楽しくなる幸せの法則 1話感想

          なかなかのインパクトある、お話でした。 とにかくみんな、幸せになってほしい!! 言いたいけど言えない中川さん 良くも悪くも真っ直ぐ木原さん 本音がダダ漏れ皆本さん なんらかのクセが強い3人組に、神さまが出てきてこう語る。 自分を一旦受け止めて、何をしたらいいかなって考える。このままじゃ幸せになれない。 人の幸せは人がどうこう言うものじゃないと思うけれど、確かにもう少しちょっと変えた方が生きやすくなるような。 にしてもしんどいシーンが続く〜〜 自分のことを見て

          1歩踏み出す勇気/人生が楽しくなる幸せの法則 1話感想

          本当の幸せとは。/家売るオンナの逆襲 1話感想

          家売るオンナの逆襲が始まった。 題名通り、1話目では逆襲の嵐。 どんどん元の担当の人を超えて、家を売っていく姿は圧倒される。私は前作を見ていなかったのだけれど、話にはすんなり入ることができた。 「本当の幸せって何だ」 これがこのドラマのテーマなんじゃないかと思います。 一心不乱、猪突猛進に家を売りまくる三軒家さん。打倒三軒家を掲げ、勝ちにこだわる足立さん。仕事にそこまでの熱はまだない新人2人組。 第1話のゲスト、 自分にとって快適な空間に自分1人でいたいと思う専

          本当の幸せとは。/家売るオンナの逆襲 1話感想

          トレース 感想

          真実のかけらを探して/1話昨日、月曜日に放送された『トレース 科捜研の男』を見た。 主人公である科捜研研究員の真野さんは、刑事のカンをフル活用して推理を披露する、ベテラン刑事の言葉を、 気持ち悪い。話していることには証拠がなく、全て憶測でしかない。 とぶった斬る。 そう、このドラマの真骨頂は、真野さんのギャップだと思うのだ。 ベテラン刑事 虎丸さんに向ける視線と、真実のかけらを見つけるために新人研究員沢口さんを勇気づける時の視線との差が、最後お母さんに語りかける時の

          トレース 感想

          3年A組 感想

          あの場にいたのは、自分かもしれない。/1話昨日の夜に始まったドラマ「3年A組 -今から皆さんは人質です-」を見た。 これはきらきら学園ドラマじゃない。 社会派ドラマだ!と、あらすじを読んだときに思ったが、やはりこれはきらきらなんてものじゃない。 これは、リアルな地獄のドラマだ。 まずスタートは3月10日。美術教師が校舎の屋上から地面へ倒れる、全て終わったところから話が始まる。 時間が逆戻りしていく形のお話。 そこから3月1日へと、戻る。 穏便に!と叫ぶ校長先生らしき人

          3年A組 感想

          「リーガルV」第1話 感想

          いやー、1時間15分早かった。 CMとか入ってたかな?あっという間にエンディングだった。 開始して10分後には、林遣都さん演じる青島圭太の崖のシーンがあって、衝撃の経歴を持つパラリーガルが2人入って、青島くんは事件に遭遇していて... この事件の被疑者を演じるのが児島さんっていうのがまた。よく最近ドラマで見るよね。そのままのキャラクターが馴染むんだろうなあ。 林遣都さんとは別のドラマで共演していたから、別の意味でも嬉しい人がたくさんいるのでは(笑) 青島くんの思い詰めた

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