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2023年 展覧会のふり返り

2024年になりましたが、まだ覚えているうちに去年行った展覧会を振り返ろうと思います。
数えてみると、全部で19!かなりの行きました!
こんなにあると思わず書き始め、思ったより大変でした。。
自分の振り返りではありますが、まだやっているものもあるので、参考になれば嬉しいです :)

【絵画】

ピカソ 青の時代を超えて(ポーラ美術館)

ブルーピカソの時代の作品だけでなく、他の作者の青いイメージの作品も多く見れて大満足の展示でした。展示の仕方もとても綺麗。
抽象画に興味を持つきっかけになったり、ニコラド•スタールという画家を知ったり、色味が綺麗だったのでadobe colorで色味の採集をしてみたり、学びの多い展覧会でした!

テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ(国立新美術館)

「絵画で辿る光の歴史」と言えるような内容でした。
初めは宗教画が多く、宗教と光について考えさせられる展示でもありました。個人的には、リヒターの絵を見れたのが良かったです。

ゲルハルト・リヒター《アブストラクト・ペインティング(726)》

・ ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ(アーティゾン美術館)

バウハウスのモホリ・ナジ、パウル・クレーの作品を見れたり、ピカソや日本の画家による抽象画が見れたり、色々な形での「抽象」の表現を並列で見えて面白かった!
とっってもボリューミーで、丁寧に見ていたら閉館ギリギリで最後駆け足になってしまうほどでした。抽象絵画って理解が難しいので、時間もエネルギーもかかりますね、、

・ 小林古径と速水御舟(山種美術館)

日本画はあまり見たことがなかったけれど、こうして二人の画家の作品を同時に見るとそれぞれの作風の違いが良く分かりました。同じモチーフでも、対象を構図を意識して線で描くのか、濃淡を意識して色で描くのか、といった違いがはっきり出るんだなーというのが学びです。
二人は友人だったので、相手の死に顔を描いていたりして、画家としてできる友情の形だなと、、!作品としては、小林古径の「清姫」と速水御舟の「炎舞」を見れたのが良かったです。

・ 竹久夢二のすべて(福田美術館)

素人が偉そうな感想を言うようですが、スケッチがシンプルに上手。
昔の作品には風景画などもありましたが、昔の作品を見ても圧倒的に人が上手、特に目は初期から印象的に描くのが上手かったのだ、と分かる展示でした。

デイヴィッド・ホックニー展(東京都現代美術館)

人に、iPadで描いたりしてるでしょ?見てみるといいよーとお勧めされて行って、実際に感動した展覧会。
初めて美術館で、iPadで描かれた絵を見ました。画面を引き延ばしているから、寄ってみるとブラシ感あったりして大味なんですが、バランス色味とも綺麗で、今にも動き出しそうな植物たち。iPadでもこんなに描けるんだ、、!っと、素人ながらワクワクして自分ももっと描きたくなった展示でした。

【イラスト】

北澤平祐 個展「The Great Escape」(Lurf MUSEUM)

フランセのお菓子の包装紙などにイラストが使われていて、素敵だなー!と思っていたイラストレーターさんの展覧会に初めて行けて嬉しかったです。
連続している絵の構成や、夢の中だとちょっと書き方を変えていたり、線と黒と赤だけのミニマルな要素でここまで色んなシーンを示しているの手法も好みでした。

・ 『dormi』谷小夏展(ヨロコビto)

なくなったおじいさんとの思い出をモチーフに描かれたとのこと。
こうして自分の思いを作品に昇華できるのはクリエイターの羨ましいところ です。昔のムーミンみたいな、こうした線画が結構好きです。

【インスタレーション】

ケリス・ウィン・エヴァンス 展(草月会館)

丹下健三の設計で1977年に竣工した草月会館、その1Fにあるイサム・ノグチによる石庭が会場です。石庭の水、石の表面に光が反射するのが綺麗な展示でした。
展示は場所によって楽しさや作品の見え方が全然違うと思うのですが、これはこの場所で見ることができてよかったな~と思った作品でした。
この建物の2F、nendoによるconnel coffeeも雰囲気が良くてオススメです。

・ 蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる(国立新美術館)

純粋に火薬をコントロールして、こんなにも絵が描けるのだと、こんな表現の仕方もあるのだと思いました。作者の日記などの展示もあり、人柄・思考が垣間見えるのもよかったです。

吉岡徳仁 FLAME ガラスのトーチとモニュメント(21_21 DESIGN SIGHT)

吉岡徳仁デザインのトーチ・炬火台の展示と点火イベント。
作品も勿論綺麗だったけれど、大勢で火を囲んで、ただそれを眺めていて、都会のキャンプファイアみたいでした。

【デザイン】

TAKEO PAPER SHOW 2023「PACKAGING―機能と笑い」(神田スクエア)

紙って色々な使い方ができるのだな、と改めて感じた展示でした。包装の展示も、紙の展示も面白かった!展示の規模・クオリティ、製品も色々とサンプルを貰えたり、、企業の力も感じました。

企画展「Material, or 」(21_21 DESIGN SIGHT)

色々なマテリアルの使い方が見れる展示でした。素材が、身の回りの製品では使われないような方法で使われているものが多くありましたが、中でも蚕が布の上で動くことで布を作る作品と、魚の鱗を貼った椅子を良く覚えています。

【建築 / インテリア】

ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築(森美術館)

素材や模型の展示が多くてわくわくする展示でした!
建築だけでなく、ヘザウィック事務所のクリスマスカードやMagisを体験できる展示が楽しかったです。ヘザウィックの学生時代からの作品展示もあり、同じ建築設計にいながらもこんなにも素材の近くにいないな、と痛感しました。。やはり展示は、実際の建築に行ったのとはまた違う楽しさがありますね。

『被覆のアナロジー —組む衣服/編む建築』(インターメディアテク)

部分から建築空間を構成する建築的手法や、テンセグリティなどの建築構造を取り入れて構成された服の展示。

・ 磯崎 新 ―水戸芸術館を創る―(水戸芸術館)

2022/12/28に91歳で逝去した磯崎氏を偲び、開催された展示。
1990年に竣工した水戸芸術館の設計の為の検討資料、図面、議事録まで展示してあり、当時どう考えられて建物が作られたか生で感じられる展示でした。設計者が亡くなっても、そうして考えれた場所は残っていく、ということを改めて感じます。

⾃然とつながる建築をめざして:川島範久展(プリズミックギャラリー)

建築の設計について講演を拝聴したことはあったけれど、展示は初めて拝見。アップサイクルなど、素材の活用が面白い作品もあり、素材を色々と見れて良かったです。

・ 倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙(世田谷美術館)

ミスブランチや、ずっと見てみたかった家具を見れて嬉しかった展覧会でした。作品だけでなく、倉俣史朗が影響を受けた本や音楽についても展示してあったのが個人的に良かったです。

【写真】

ソール・ライターの原点 ニューヨークの色(渋谷ヒカリエ)

日常を切り取っているのに、構図でこんなにもかっこいい写真が撮れるのだと感じる展示でした。ファッションの雑誌も、向こうに被写体が見えていた李、風景と服をリンクさせていたり、写真としてかっこいい。
写真だけでなく、水彩画の展示もあって色味が綺麗でした。

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