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理由なく心惹かれてしまう、歴史や神話・土地の話。

歴史や神話、土地の成り立ちにまつわる話が好きだ。

いま「小林ス」プロジェクトで宮崎県小林市のことを知っていくうちに、宮崎に残る神楽と日本神話を調べるようになった。これがもう面白くて面白くて。また小林に行った際には現地で色々調べて歩きたいと思っている。

仕事で関わっているスポーツよりよっぽど純粋な好奇心が湧いてしまうのが歴史や神話・土地の話だけど、なぜここまで好きなのかを考えたことがあまりなかった。


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例えば土地の話で言うと、わかりやすくハマっているのは「なぜ東京の高級住宅街は家賃が高いのか?」というポイント。

古くから家賃が高いエリアは「台地」にあることが多い。要するに高台にあって水害にあいにくいのだ。田園調布台地、目白台地、赤坂・麻布台地、白金台地、と聞けば高級住宅街の姿が浮かぶでしょう。

東京は面白くて、古地図やハザードマップと照らし合わせると家賃が高いエリアの意味がわかるし、一方で近年急激に高級住宅街化したエリアは古くからのそれと比べると別物であることもわかる。

全てではないが地形が地名にも現れることが多くて、「丘」や「山」がつく駅は家賃が高め。祖師谷方面から成城学園(成城台地)方面にランニングした時は猛烈な坂を登らされた。

東京という都市の成り立ちを書いていると止まらなくなる。のでここでやめておく。


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思い返せば、幼少期より歴史や神話・土地の話が好きだった。

図書館にある「漫画でわかる考古学」的なシリーズを読み込んだり、実家にあった百科事典を暇さえあればあけていた。恐竜や絶滅した巨大哺乳類、もしくは遺跡や寺社仏閣を本で見ては目を輝かせていたと思う。

小学校4年生くらいの自由研究はツタンカーメンについて全力でまとめた。まわりの友達が工作や実験を発表するなかで、ひとり模造紙に年表や仮面の作りについてギュウギュウに押し込んで書いていた記憶がある。

担任の先生に頼み込んで化石掘りに連れて行ってもらったこともあった。せっかくの休日なのに生徒に山に連れて行かれる先生、ありがと。手のひらサイズの貝の化石を掘り出したときには歓喜しました。実家の奥底にまだ眠っているかもしれない。帰りに食べた煮カツ丼の味も思い出してきた。

小中学校の修学旅行で班の自由行動になったときは、とにかくたくさんの寺社仏閣をまわりたかった。みんなが楽しめるグルメやお土産もまわりつつも、自分の欲求を叶えるためにめちゃくちゃに予定を詰め込み、分刻みで行動させていた。最後は走ってたと思う。

あんなにも自分の欲求を組織の中で優先させたことはないかもしれない。


高校の卒業旅行に一人で京都を2-3泊かけてまわった。当時読み込んでいた『陰陽師』にも登場する貴船神社奥宮に行きたくて、貴船山を一人で歩いてた。時間帯的にありえないけれど丑の刻参りやってんじゃないかと勝手にドキドキしていた。

東寺では仏像に圧倒されて文字通り息を呑んだ。今でも京都に行くたびに訪れては息を呑む場所になっていて、今年も一度訪れた。


他にも掘り返せばたくさんのエピソードが出てきて、これまた止まらなくなる。


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自分がなぜ歴史や神話・土地の話が好きなのか。なんとなくその理由を探ろうと思ってを書き出してみたら、ただただ筆が止まらなくなっただけだった。

そして理由もよくわからなかった。

強いて言えば、むかしから理由なく好奇心が湧いてくるのが歴史や神話・土地の話なんだろうな、ということがわかっただけだった。

おしまい。


ありがとうございます。本を読むのに使わせていただきます。