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パワハラさせない編④おすすめの視点|George’s Approach 2020 2nd-9

変容の時代に生きるビジネスパーソンに向けて、これからの時代にどうアプローチするか、具体的な方法やその背景にある考え方をお伝えする動画シリーズ「George’s Approach 2020」より、2ndシーズン「パワハラしない!させない!そもそも起きない!」の「パワハラさせない編④おすすめの視点」をテーマに、代表取締役社長・島村仗志(ジョージ)のアプローチを、ナビゲーター・岡本直子(なおちゃん)が聴きます。

※本記事内に登場する人物の所属・役職等は動画撮影当時のものです。

~本日のテーマ~

岡本:今日のテーマはGeorge's Approach 2020 2ndシーズン「パワハラしない!させない!そもそも起きない!」シリーズの「しない編④おすすめの視点」です。

島村:ここで視点と言うのは、英語で言うとperspectiveというものです。何をどう観るか、という意味での視点。これは、今から約10年前にリーマンショックが起きたときに、僕が経営者として、ひどい経済環境の中で選択した視点が、その後の自分にものすごくポジティブなインパクトを与えてくれたという経験があるので、逆境のときに、どういう視点を選択すると良いかというアプローチを、今日はお届けしたいと思っています。

~3つのポイント~

島村:前回までの動画では、「させない編」として、まずは人間観として、 どの人も「みんな(実は)貢献したい」と思って、こういう言動をしているんだ、とお伝えしてきました。そして、人間観の次には、この状況下でも「決して被害者にならない」という決心をすること、そして何か1つアクションを開始しようということで、全3回「させない編」をやってきました。今日はその4回目、「おすすめの視点」ということで、いつものようにポイント3つで進めたいと思います。

1つ目に、視点はいつでも選択できる、ということを挙げておきたいと思います。実際の状況、今回で言うと、パワハラを受けている状況というものを、どういうふうに観るかは、自分で決められるじゃないですか。そういう意味で視点は選択できる、ということです。

これは、元々は、私たちがCTIジャパンとしてお届けしているCo-Active Coaching®のバランスコーチングというアプローチなのです。客観的な状況は変わらなくても、それをどう観るかという、今の自分に最もふさわしい視点を選択することで、その状況に前向きに対処していくことができる、ということです。そのことを「おすすめの視点」の最初のポイントとしてお伝えしておきたいと思います。視点は選択できる、ということですね。これは大丈夫ですか?伝わってるかな?

岡本:はい、大丈夫です。

島村:2つ目のポイントは、どんな視点が良いか、ということです。特に、なんで私だけこんな目に遭わなきゃいけないの?と思うような、逆境の最中にいるときに、少なくとも僕にとっては、この視点を選択することで逆境に対するスタンスが変わった、「おすすめの視点」があります。
今日のメインテーマとして、「原因は未来にある」という視点を、皆さまに可能性としてお届けしたいと思います。

通常、原因は過去にある、と考えるのが普通ですね。でも、原因は未来にある、つまり、今、向き合っているチャレンジは、必ず未来の何かに繋がっている、あるいは、なぜこのチャレンジに、今、向き合わなくてはいけないかは未来が教えてくれることになっている、という視点です。

私はこの視点を獲得して、その時々にやって来る逆境に対して、「今、これが起きていることの原因は未来にあるので、未来に行けば、なぜこの体験を今する必要があるのかはわかる。とにかく今はこれに向き合っていこう」と、そんなふうに穏やかにいられるようになりました。ぜひそれを皆さんにも、George's Approachとしては、絶賛お薦めしたいと思っています。

そして、3つ目のポイントは、そうだとするなら、今、直面しているこの状況を、とことん体験しておこう、ということです。これも「被害者にならない」ということと通じることで、被害者になって逃げたり避けたりするのではなく、原因は未来にあって、こんな状況になっていることの理由は後から教えてくれるのだから、今はこの体験をしっかりしよう、ということ。今のこの状況に「正対する」というあり方を、みなさんにもぜひお薦めしたいと思います。

~原因は未来にある~

岡本:原因は未来にある、未来の何かに繋がっているはずだ、と。何か良いことに繋がっているに違いない、というニュアンスで受け取ったんですけど、例えばジョージの場合は過去のパワハラ体験が何に繋がっていたんですか?

島村:ああ、それはね、いろんな事に繋がってるんですよ。一番わかりやすいのは、今、この動画を、パワハラを受けている人の気持ちになって、精一杯、自分の体験を思い起こしていくつかのことをお伝えしているんだけど、そのために、あの体験が必要だった、ということかもしれない。
その後、ありがたいご縁をいただいて、その社内でやりがいのある仕事に巡り合い、人にも恵まれて、幸せな組織人人生を歩んでいた時期が続きました。そしてまた、思わぬところから、コーチング事業会社の社長に転身する、ということが起きるんですが、それもね、ああそうかと…。コーチング事業会社の社長になるためには、ハラスメント系のアプローチを受け続ける体験が必要だった。だからコーチングなんだと、ある意味、命をかけてコーチングを広く日本の社会にお届けしたいと思うためには、あの体験をしておかないといけなかったんだな、と。

岡本:コーチングの大切さを広めたいという原動力みたいな…。

島村:そう、そう。この役割、この命の使い方をするために、あの体験が必要だったんだな、と後からわかる。パワハラを受けていた時は、コーチングのコの字も知らないし、まさか、その事業体の社長になるなんて思ってもみなかったことなので。みんな、後からわかったことなんだよね。

皆さんの人生でも、そういうことはいっぱいあるんじゃないでしょうか。何もネガティブなことや逆境だけじゃなくても、そういう体験を、皆さんも重ねてきていらっしゃるんじゃないかと思うんです。
でも特に、逆境の時こそ、なんで僕だけ、なんで私だけがこんな体験をしなきゃいけないの?という時にこそ、原因は未来にあるので、後から必ず未来が教えてくれるから、今はこの状況をとことん味わい体験しなさい、正対しなさい、ということなんだな、というふうに自分の心持ちを持ち直すきっかけとして、この視点を試してみない?っていうお薦めですね。

~今、この体験を味わい尽くす~

岡本:それを聴くと、まさかそのパワハラ体験が、コーチング会社の社長になることに繋がるなんて、夢にも思わないわけじゃないですか。

島村:全然思わないよ。

岡本:そうすると、ポイント3の、今この瞬間にその体験をどれだけ味わい尽くすか、ということの重要性も増してくる感じがします。

島村:ほんとにそうだよね。その時は「逃げない」と決めただけだったんだけど、もし、あの当時、「原因は未来にある」という視点を獲得できていれば、もっと軽やかに、パワハラを受けている状態を、辛いけど、もっと芯を、自分の軸を持って向き合えていたかもしれないね。

岡本:軽やかかどうかはわからないですけど、味わい尽くすとか、正対するという意味で、未来に繋がることのために今があるのだったら、逃げちゃうとか、ちゃんと向き合わないでいると、もったいないというか、何かを逃しちゃうかもしれない。だからこそ、大変かもしれないけど、もがいたり、精一杯向き合うということが大事なのかなと思いました。

島村:ほんとにそのとおり。結局、被害者になるのを止めようというのも、今、なおちゃんが言ってくれたことと裏腹になっていて、被害者になると、逃げちゃうということとイコールなんだよね。もう、軸がぶれるというか、できるだけこの状況に向き合わないという選択になるので、せっかくのチャンスを味わい尽くせないことになるんだよね。
一方で、だからと言って、向き合い続けろと言うのも無責任なんだけど。

~「逃げる」という選択肢~

岡本:逃げることも必要かもしれない。

島村:だから前回の動画で、とにかく行動を起こすという時に…

岡本:起こす行動をリストアップするときに「逃げる」という選択肢をあげて、「逃げよう」と決めて実行するのは、きっと意味がありますよね。

島村:そうそう、被害者にならずに「逃げる」というのはあり得ると思う。自分以外の誰かの言動によって、あなたの人間としての存在価値は、何ら棄損することはない、何も傷ついていない。そのことに自信を持って、自分というかけがえのない存在をどうやって慈しんでいくかという時に、「逃げる」という選択もあっていい。もしそれが必要だと思ったら、自信を持ってそれをやれば良いので、「逃げない」ということをお薦めしているわけではない。ちゃんと正対する、というのは、そういうことだと思う。ここで何が必要か、ということを、被害者に陥ることなく自分で選択してほしい。

同時に、そうは言っても、ほんとに大変なシチュエーションというのは、もちろんあり得ると思う。ただ、明けない夜はないというか、日々、世の中は常に変化し続けているので、ずーっとこの状況が続くということはあり得ないので、今できることを、どんなに小さなことでもいいから一歩ずつやる。その時に「原因は未来にある」という視点も使えそうだなと思ったら試してみてほしい。そんな風に思いますね。

岡本:ありがとうございます。

~フォローアップ・クエスチョン~

岡本:今日は「パワハラさせない編④おすすめの視点」についてお届けしました。一番最後にフォローアップ・クエスチョンをお出しします。このクエスチョンは今日お伝えしたことをお試しいただく際のヒントとしてご活用ください。試してみてのご意見ご感想やリクエスト等もぜひYouTubeのコメント欄へお寄せください。

島村・岡本:ありがとうございました!

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