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【キネマ救急箱#11】スプリング・ガーデンの恋人 〜スクリーン越しに、全ての女性から婚姻届を提出させる能力を持つコリン・ファース〜

こんにちは。
ニク・ジャガスです。

先日、ずっとディズニープラスのお気に入りに登録していた『スプリングガーデンの恋人』を見ました。
2003年に公開された、コリン・ファース主演のラブロマンスです。

“コリン・ファース×恋愛もの“という方程式に不正解はない。
そう言い切れます。

2003年の彼の出演作品を見てみると、

『スプリングガーデンの恋人』
『真珠の耳飾りの少女』
『ラブ・アクチュアリー』
『ロイヤル・セブンティーン』

合計4作品に出演していました。

『ロイヤル〜』だけ少し毛色が違うもののファースとの疑似恋愛が3回もできるそのうち2作は傷心のファース始まりって、どんな年だったのでしょう?

スクリーン越しに全世界の女性を魅了し続けるファース様。
こんなことでもニュースに取り上げられます。

バナナを持つと少しアホっぽさが漂うのが、人間の相場じゃない…?
コメディアイテムを手にしても、圧倒的な紳士感。

最近はこんなニュースもありました。

やはり、ファース様は身体のラインが美しい。
ポッケから替えのマスクがのぞいてるのがチャーミングですね。

嗚呼。来世は、コリン・ファースのスーツの肩パットになれますように…。

話が逸れまくって、すみません。
感想を書いていきます。


あらすじ

コリン・ウェア(コリン・ファース)はイギリス人の肖像画家。フィアンセのヴェラ(ミニー・ドライヴァー)から別の男性との結婚式招待状が届く。ショックを受けたコリンは、ニューイングランドの小さな町ホープへ逃避し、そこに住む人々の肖像を描きながら心の痛手を忘れようとする。そんな中、滞在先バトルフィールド・インのオーナーの粋な計らいで、コリンは美しい看護婦マンディ(ヘザー・グラハム)と出会う。退屈な日々にうんざりしていたマンディは、コリンの心をつかみ、彼の恋の痛手も忘却の彼方へ…。しかし、そこへ突然、ヴェラがホープへやってきて、かつての恋人の心を取り返そうとする。聡明でウィットに富んだヴェラと、決して垢抜けてはないが思いやりがあり美しいマンディ。昔の思い出と新しい可能性の間で心が揺れるコリン。マンディの味方をする街の人々。激しい恋の三角関係は周囲を巻き込み、やがて大騒動に。紅葉に彩られた美しい街を舞台に繰り広げられる3人の恋のさやあては果たしてどうなるのか…。

https://www.disney.co.jp/studio/others/0468.htmlより


小さな街で起こるハートフルな恋愛模様

この作品はこんな人にオススメです。

  1. お茶目なコリン・ファースを楽しみたい方

  2. 外国の田舎町での生活と、恋愛を楽しんでみたい方

まず、1については、ファンなら誰でもウェルカム…なところは勿論あります。
ただ『キングスマン』や『オペレーション・ミンスミート』のようなスーツ姿がバッチリ決まった頭脳明晰なスマートガイではありません。

恋愛に破れ、異国に迷い込んだずぶ濡れの子犬です。
最初はお堅くて、つまらない男だったのですが、マンディという天使の顔をした悪戯っ子な女性と出会い、ジェットコースターのごとく恋に落ちます。

そこからの変わりようが面白いんです。

子供たちを押し退けて、大人二人でバルーンハウスを占拠したり。
老人ホームで本気すぎるキスを交わして高齢者たちの度肝を抜いたり。
裸のコリンがマンディのマフラーを胸囲に巻いて意味不明なダンスをしたり。

他にもアドリブだろうな〜という、コリン・ファースのお茶目演技が炸裂しています。
また大人っぽくて長い手足で子供のような悪戯をするギャップがエグい。
マリアナ海溝くらい。

あのリアル大人小学生のヘレナ・ボナム・カーターが引くほど、コリン・ファースは、現場でお喋りみたいです。

スマートなコリン・ファースも勿論良いですが、少し間の抜けた演技が見られるのも本作の魅力の一つですね。

“HOPE”の街並みと登場人物に癒される

傷心のコリンが訪れた街。その名は“HOPE(ホープ)”。
再起を図るコリンは、その地名に惹かれて滞在を決めます。

この小さな田舎町は、人の噂がすぐに広まる。笑
イギリス人の画家が来た!とか、傷心旅行らしい!とか。

登場人物も癖者ばかり。

大砲祭という訳の分からない祭を企画する市町。
コリンの私情にやたら詳しい絵画用具店の夫婦。
よくわからないタイミングで欲情する宿のオーナー夫婦。

でも、一人一人が憎めなくて、どこか温かい。
街も人も、小学生の頃に体験した林間学校みたいな心地よさなんですよね。

コリンとマンディにとって重要な出来事が起こる「スプリング・ガーデン」のシーンも、行ったことがないのにノスタルジーを感じます。

田舎出身者の自分にとっては、余計にそうかもしれません。

正直なところ、物語自体はそこまで…という感じです。
ただ、ゆっくり描かれる街並みと恋愛模様に、心が解ける感覚が味わえる作品でした。

ひとりごと

2003年時点では勿論、ハリウッドはフィルム撮影。

やはりフィルム独特のざらつきと温かみは良いですね。
特に、本作のような田舎の風景を撮影すると、何気ない日常にも丁寧な奥行きが出るように感じます。
フィルムのパラを見つけると、久しぶりの感覚で少しだけ嬉しくなりました。

フィルムって、やっぱり良いなあ。


今回も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊

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