見出し画像

利他の想いと反省で配置薬の世界を変える?むりむり…いや、やってみせましょう!

先日、配置薬の業界で活躍される会社様の周年記念式典にお招きされ参加致しました。十数年振りにお会いする方から、Facebookのみで交流のある方、またはお取り引きはないが良く交流を持つ方であったり、何回かお会いしたことがあるなぁ、始めてお会いするなぁ、という方まで多くの方との出会いがありました。また昔から良く知る業界新聞の方にも凄くお久しぶりにお会いして業界の現状についてのお話を伺いました。

また昨日は昔から業界のことを色々と教えていただき、私の人生に大きな影響を与えて下さった業界の恩人とお会いする機会をいただき、現在の配置薬業界について、どう見ておられるのか?また、今の従業員さんたちはどんな価値観で働いておられるのか?そんなお話しを聞かせていただきました。

どちらも共通して感じたのはサプリメント重視の販売が中心で、配置薬とは既に大きく掛け離れてしまっているということ。配置薬という業態は『売上を上げるために訪問するための機会作り』としか捉えていない人が多いことに衝撃を受けたと共に少し残念な気持ちになりました。

時代が変わり、家庭常備薬の重要性と存在価値自体が、社会から受け入れられなくなりつつあるという現実を実感せざるを得ませんでした。どのような事業であろうとも必ず衰退するのがビジネスの原則。この原則を理解していれば考えるという行為は至極、必然でしかないのです。

ビジネスの形が醸成されれば、次は新たなサービスを導入してさらに発展し、衰退の速度を遅らせるのが基本中の基本。発展とは事業衰退をいかに先延ばしするか?という策の結果でしかないと思います。その策がことごとく失敗した業界こそ社会から認識されなくなり、いつの間にか世の中から姿を消していくのです。

薬が売れたら良いけど売れないからね..理想だけでは何も始まらない。まずは薬のことを知らないといけない。医療現場のことを知らないといけない。配置薬の現場のことよりも外の世界のことを知るのが先だと思います。そうして外の世界の人たちと触れ合い、いかに自分たちがしていることが反省点が多いのか?それを常に真摯に受け止めた謙虚な人こそが業界で生き残っていくだろうし、まだまだ成長できるのだと思います。

僕と同じ年齢の配置薬業界のある社長は、会うたびに業界の人は反省しなくてはならないと思う、ル薬という制度自体が間違っている、と常に仰る。その姿勢があるからこそ、発展してこられたのだろうなといつも感じています。

先日、毎日新聞社からセミナーの講師としてお招きされましたが、その時も販売店の社長さんたちが数多く来られていました。そこで私がお話ししたのは『会社を変えるためには何をすべきか?まずは社長が変わることです。社長が変わるだけで会社は凄く良くなるんです。従業員教育をする前に、まずは自分が学び、自らを律してください。会社の変革は自分を律する自律から始まるんです。』とお話しさせていただきました。僕はそう思っています。

社長という地位の目線で会社を建て直そうとした時、ある程度は成長しましたが歪みが生まれて、たくさんの人が辞めていきました。その時に僕は反省して、自分自身が変わることが先だな、と気づきました。稲盛さんの言葉に気づかせていただきました。それからです、会社が本当に良くなり出したのは。

だからこそ、まずは、どんなに苦境であろうとも従業員の皆さんには、『私たちは配置薬という素晴らしい事業をしているのだ。社会では色々なことを言われているが、私たちは自分の仕事を天職と受け止めて、この事業を通じて、担当する地域の人々に幸せで健康になってもらおう!』と胸を張って従業員の方に伝え続けて欲しい。そんな風にいつも願っています。

これが『現売だけでいいからしてこい、箱は行くための道具、ル薬は使うところに回せ』そんな言葉ばかりを吐いていると、従業員の皆さんも何のために働いているのか?分からなくなってきて、会社が好きでなくなっていくと思います。本気で会社を救ってくれるのは、新たなシステムでもなく、新たな商品でもなく、そこにいる従業員の皆さんです。そこに気付いて欲しいなと思います。

みんなが一生懸命に仕事をしている中で、ゴルフに勤しんだり、高級な料理を食べてSNSにアップしたり、そういう従業員への配慮のなさが上手くいかない原因の一つでもあるという疑問を持たなければならないと思うのです。もしかすれば、それが原因じゃないのかもしれません。でも僕は、そういう批判の種になるかもしれない行動をしないように常に心掛けています。それこそが従業員の方に対する思いやりだと思うからです。

偉そうなことを書いてますが、僕がなぜこんなに配置薬にこだわるのか?それは、僕は育てていただいた配置薬業界の復活を心から望んでいるからです。だからこそ、スポーツのスポンサーをして若い人たちが知る機会を増やしたりしているのですが、業界の方からすれば、スポンサーなんかする余裕があるなら値上げするなという悲しい声をいただいたりもします。

僕は業界全体のことを考えているのであって、どこか一社の機嫌を取るためにしているのではないのです。業界に若い人が溢れ、活気のある話し合いができる世界に変えたいという信念があるからこそ、僕らメーカーが出来ることは、認知度を上げてそこに目を向ける機会を作ってもらうことだと思います。

業界の中には当社とお付き合いがない会社様もおられます。でもお取り引きがないからどうでも良い、というのは違うと思うのです。お取引がなくてもお話しする機会があれば、情報をいただき、そういう僕らが見えないところで頑張っている方も業界の仲間なのです。そういう人も含めて活力あふれる業界に変えたいのです。そういう信念を持っています。

良く『あなたの考え方は少し強引すぎる部分があるよ』と言われます。それでいいと思ってます。今までの世界を変えるのに、誰かに何かを言われたくらいで変える信念なら、信念とは言わないし、そんな軽い気持ちで言うなら言わない方が良いし。綺麗事だけでは何もできません。本当にコストも掛けて、先行投資をして、失敗を繰り返してでも業界の人たちと対話を重ねて素晴らしい世界に戻したいと思っているのです。

良く僕に次はどんなことを考えてるの?また他のところでして良かったら教えてよ、という方もいらっしゃいます。僕はこういう方が凄く苦手です。なぜなら良い結果が出れば乗るし、悪ければ乗らない、という選択をしているからです。そんな自利しか考えない方は、何をしても一時期は良くても長い目で見ればきっと失敗する結末にしか行かないと思うのです。

稲盛和夫氏の大切な教えに利他の精神がありますが、これは元々の配置薬の精神だったと思うのです。それがいつの間にか、薬くそばい、などという言葉が溢れ、儲かれば人を大切にしない、お客様を大切にしない、従業員を大切にしない、そんな会社が増えて行き、そういう会社は社会から淘汰され姿を消していったのです。

儲かったときに、誰か素晴らしいリーダーがこの業界に存在して、未来への方向性を示し、社会へ貢献するために利益を社会や従業員の幸福のために還元していこう!利他の心を忘れずに従事していこう!と声をあげるリーダーがいれば今の業界とは全く違う世界になっていたと思うのです。

偉そうにこんなことを書いていますが、僕自身もメーカーとして、もっと早く向き合い、もっと早く取り組むべきだったと反省しています。ただ会社の建て直しが先で、潰れては何もできない。従業員の生活を守ることを第一優先にしたのです。まずは社業の改善を行い、従業員皆さんの生活を死守することを優先した結果、業界の方たちと疎遠になってしまったのです。でも、これからです。

やっと社業も落ち着き、これからは育てていただいた業界のために何ができるか?多くの方と対話して、本当の仲間を集めて、その集まってくれた仲間と共に成長できる戦略を共に考え実践しサポートしていきたいと考えています。そのためのM&Aも行ってきました。

昨日お会いした方に、今僕が考えている配置薬の新たなシステムについて初めてオープンにして相談に乗っていただきました。何年か前から何かをします!というのは伝えてましたが、全くシークレットにしていて情報全てを伏せていました。聞かれてもお答えしていませんでした。

でも新たなシステムと僕の構想を聞いてくださった業界の大先輩は、これは誰も思い付かない盲点だね!これがあれば次の世代も取り込める可能性もあるし、誰も変えることができなかった配置薬の業界が活性する可能性が出てあるね!とおっしゃってくださいました!

今のところ、誰に説明しても素晴らしいといわれる、この仕組み。ただ最初に書いた通り、システムや仕組みがいくら優れていようが、それを使う人達が理解して業界を一緒に変えよう!と賛同してくれないと何も変化は生まれないのです。今こそ最後のチャンスかな?と自分自身では思っています。もし賛同者がいなければ自分でやろうと決心しています。

リーダーズという配置薬専門の経営者インタビューサイトの立ち上げは、業界の未来のため。若い人たちにこんな会社があるんだよ!と知っていただくことで、会社を選ぶときの1つの指標になるかもしれません。就職の選択をするときに、どんな想いを持つ経営者か?というのは、現代の若者にとっては給与や休暇よりも大切なこと。要は現代の若者は思想や理念を持つ企業に就職し、そこで自分の存在価値を見つけたい若者が多いのです。だからこそ、配置薬業界の経営者の方の想いを、独りでも多くの人に届けたいと思い、リーダーズというサイトを立ち上げました。

更に業界の常識も疑わないと創造的な仕事は生み出せないと思います。

まず業界の一人あたりの売上単価は300万くらいまで上げられると思ってます。
新付なんて必要なくて、そんなことをしなくても顧客は増やせると思っています。
さらに無駄周りゼロ、これも可能だと思ってます。
そしてお客様のストレスや業界に対する不満もなくす、これら全部が可能だと思ってます。

そんな新しい世界を作ろうとしても、きっと反対する人や批判する人も出てくるでしょう。世の中とはそんなものです。何かを始めると、必ず賛同する人と批判する人に分かれるのです。でも、それが当たり前だと認識していれば、批判など何も感じません。

でも僕は配置薬という先人たちが作り上げたこの仕組みを活かして、業界で働く人たちを幸せにしたい。そんな思いがあります。だからこそ配置薬にこだわるのです。

食品やサプリメントという目眩しではなく、配置薬でお客様に喜んでいただき、さらにご家族にも喜んでいただき、最終的にはドラッグストアで買うより配置薬で買うのが当たり前よねー、そんな時代を作りたいと思っています。

さぁ、時代を変えよう!僕の会社では、浦島太郎から脱却する時が来た!と言って鼓舞してます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?