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井上明人『中心をもたない、現象としてのゲームについて』

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〈ゲーム〉は私たちの認識を揺るがし、問いを与え、示唆をもたらす――人間の生み出した「遊び」の原理を追及する現代の遊戯論。
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2017年8月の記事一覧

物語からゲームへ | 井上明人

ゲーム研究者の井上明人さんが、〈遊び〉の原理の追求から〈ゲーム〉という概念の本質を問う「中心をもたない、現象としてのゲームについて」。前回に論じた2つのゲーム的形式をふまえ、今回はゲームと物語の関係について捉え直します。 井上明人『中心をもたない、現象としてのゲームについて』 第18回 物語からゲームへ 3−5.物語認知とゲーム(学習説の他説との整合性③)3-5-1.二次的フレームとしての「物語」 前回の議論で、ゲームというものが日常の内側にあるものか、外側に在るものかにつ

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