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u-note(宇野常寛の個人的なノートブック)

宇野常寛がこっそりはじめたひとりマガジン。社会時評と文化批評、あと個人的に日々のことを綴ったエッセイを書いていきます。いま書いている本の草稿や没原稿、なども載せていく予定。SNS… もっと読む
僕はもはやFacebookやTwitterは意見を表明する場所としては相応しくないと考えています。… もっと詳しく
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2024年2月の記事一覧

『夜明けのすべて』と「弱さ」の問題

映画『夜明けのすべて』については、やはり書いておきたい。劇場に足を運んだ理由は、僕がNHK…

宇野常寛
3か月前
44

久しぶりに訪れた石巻で「本当に必要だったのは〈復興〉ではなかったのではないか」と…

 昨日は「楽天大学ラボ」の取材で、宮城県石巻市に行って来た。 詳細は来月に公開される動画…

宇野常寛
3か月前
57

「ファスト風土化する郊外」VS「ウォーカブルな都心」の図式で「考えない」、これから…

 週末は微妙に体調を崩してしまっていて、更新が滞ってしまった。すっかり回復はしていて、い…

宇野常寛
3か月前
51

僕はなぜ「市場にも国家にも依存しない自治のプラットフォーム」が理想だと「考えない…

 ここ2日くらい、体調を悪くしてこのnoteの更新が滞ってしまった。連休中更新して帳尻を合わ…

宇野常寛
3か月前
51

京都を歩きながら京都本を読み、「いい街とは何か」を考え直した話

 先週後半は関西に出張していた。久しぶりに京都にも足を伸ばしたのだけれども、そのときずっ…

宇野常寛
3か月前
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人間は「ある条件」が満たされると意外と簡単にその土地に「馴染んで」しまうのではな…

 先日、PLANETSCLUBで稲見昌彦さんのオンライン講義を開催した。  稲見さんは身体拡張技術…

宇野常寛
3か月前
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公明党と共産党が「まとも」になると日本がかなりマシになる……のかもしれないという話

先日、あの「公明党」の機関誌のインタビューを受けた。テーマとしては「AIと活字文化」といった類の、まあ、メディア論的なものだったのだれけど特定の政党の媒体の取材を受ける限りは言うべきことを言うしかないと考えて、「そもそも」の問題についてあれこれ注文をつけるようなことを話してきた。取材を担当した記者たちは面白がっていたのだけれど、媒体の性格や紙幅の関係上、どこまでこうした要素(公明党への注文)が記事に残るか分からないので、ここでそのエッセンスを記しておこうと思う。 僕がその日

「新NISA(的なもの)」が可視化してしまった「日本は当面よくならない」という諦めが…

先日、山口揚平さんと別件で打ち合わせをしていて、来月にちょっと変わった講座をやることにし…

宇野常寛
3か月前
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「オープンな魔女狩り」か「クローズドなイジメ飲み会」かの二択からインターネットを…

今日はちょっと僕が個々数年悩んでいること……を改めて考えてみたいと思う。僕の中心的な仕事…

宇野常寛
3か月前
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「飲み会」(的なもの)に行かなくても仕事の人間関係はどうにかるという話(+脱アル…

 突然だが(SNS上で告知はしていたのだけど)明日10日(土)に渋谷PARCOで「飲まない渋谷」と…

宇野常寛
3か月前
48

「敵」に対しては「何をしてもいい」という発想(のネットリンチ好き)は今のイスラエ…

さて、今日は僕が人間を信用する「基準」について書きたいと思う。まあ、改めて書こうと思った…

宇野常寛
3か月前
62

ミシェル・ウエルベック『滅ぼす』と「自己愛」の問題

今更だけれどミシェル・ウエルベックの『滅ぼす』を昨日読み終えた。僕の親しい友人にはなぜか…

宇野常寛
3か月前
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「都市にはラーメンを食べて死ぬ自由があり、孤独に瞑想するための場所がある」という…

天の邪鬼な奴だと感じる人もいるかもしれないのだけど、僕は「飲み会」的な文化(人間関係中心…

宇野常寛
3か月前
72

「地方」の教育で子供たちに「最初に」伝えなければいけないのは「格差」の問題ではないかという話

 週末は、個人的に参加している研究会がみっちりあって、さすがに疲れてしまった。しかし、とても……とても考えさせられた。やはり自分が明るくない(しかし関心がある)分野の専門家たちと、総合的なプロジェクトについて議論することがいちばん「ものを考えている」という実感がある。僕の主宰する勉強会(具体的にはPLANETSCLUBのオンライン講座)も、そこに向けてブラッシュアップしていきたいと思う。  さて、今日はその研究会のあとに考えたことを書こうと思う。その研究会では、地方、それも