見出し画像

やめなしゃれ

今日、長女が3歳の誕生日を迎えたので、記念に迷言集を編纂してみることにした。

したきりすずめの絵本にはまっていた時(ストーリーというより、大きなつづらから出てくる蛇のページを怖いもの見たさで見たかった)のこと。ある日、交番の前を通り過ぎようとすると、「これは何?」と聞くので、「交番やで。警察のおじちゃんがいてはるねん」と答えた。すると、「おおばんこーばんか?」と。
そら、大判小判や!

保育所が休みの日、朝の9時から近所のスーパーに出かけると、あいにくそこのお店は10時開店で、まだ閉まっていた。「10時にならんと開かへんねんて。」と言うと、「おさるのじゅうじやな。」と。
そら、ジョージや!

晩御飯の時「○○ちゃん、大サービスやでー」と言いながら、大好物のおかずをたくさんお皿に盛ってやっていると、「おじいちゃんが行くところか?」と。
そら、デイサービスや!


長女は昨年、疑いを指摘されて、診断を受けたわけではないけれど、アスペルガー症候群の子どもはよくしゃべるし、駄洒落が好きな子が多いのだそうだ。会話の内容よりも、音声に興味があるからという説もあるけれど、母は毎度大笑いさせてもらっている。わが子ながら、これまで耳にしてきた「おっちゃんのオヤジギャグ」よりも、断然クオリティが高いと思う。

意思疎通のキャッチボールが一方的で、自分の言いたいことだけをひたすら大声でしゃべる、しゃべる。相変わらず、癇癪も朝から晩まで手が付けられないほど激しい日もある。

母だって人間だから、発狂しそうになることもある。いつも穏やかに受け止めてやることはできないけれど、でも、しんどい日ばかりという訳でもない。

穏やかにニコニコ過ごせる日も、朝から晩まで泣いてしまう日も、いつだって一緒だと安心してくれているだろうか。母がつい怒ってしまっても、大事に思っていることは伝わっているだろうか。

お誕生日、おめでとう。妹がしゃべるようになったら、家族みんなで毎日ダジャレ大会しよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?