Allez-y

国際医療NGOの一員として中東・アフリカで5年勤務。2018年に帰国し、二児を育てなが…

Allez-y

国際医療NGOの一員として中東・アフリカで5年勤務。2018年に帰国し、二児を育てながら暮らしています。 旅と映画とビールをこよなく愛する36歳。麹、発酵料理愛好家。 夢に向かって一歩ずつ。 成長と変化の軌跡の日記として、その日嬉しかったことをコツコツ書いていこうと思います。

最近の記事

やめなしゃれ

今日、長女が3歳の誕生日を迎えたので、記念に迷言集を編纂してみることにした。 したきりすずめの絵本にはまっていた時(ストーリーというより、大きなつづらから出てくる蛇のページを怖いもの見たさで見たかった)のこと。ある日、交番の前を通り過ぎようとすると、「これは何?」と聞くので、「交番やで。警察のおじちゃんがいてはるねん」と答えた。すると、「おおばんこーばんか?」と。 そら、大判小判や! 保育所が休みの日、朝の9時から近所のスーパーに出かけると、あいにくそこのお店は10時開店

    • 待機児童の出動

      無認可、認可外…どうも、言葉の響きが悪い。 これだけ聞いたら、あんまり大きな声で言えるような話題じゃなかったり、はたまた法に抵触する類のことか…何やら穏やかなトピックではないに違いない。 いやいや、今日は保育所の話を書きたいんです。 待てど暮らせど、市役所からの電話は鳴らず、とうとう待機通知が届いて遭えなく次女が待機児童となった先月末。まさかの展開に慌てふためき、大騒ぎして周りの人に迷惑をかけた5月最終週はさておき。紆余曲折を経て、次女は1日から近所の企業主導型保育園(

      • 豚こまの唐揚げ

        とうとう6月に入った。育休が、残すところあと1週間ほどになった。 いよいよ、という感じである。バタバタと引継ぎをして、産休に入って…あれからもう、1年も経ったのか。 ぼんやりと長女を保育所に迎えに行った帰り、通い慣れたいつもの道中で、お肉屋さんの前を通り過ぎながら気が付いた。「そう言えば…育休中に一度ここのお肉屋さんで買ってみよう。」と思っていたことを思い出す。 仕事の帰りはとにかく1分でも早く帰りたくて、悠長にお肉を買って帰る余裕なんてなかった。車を停めて、子供を降ろ

        • Kindle unlimitedがくれた出会い

          図書館が完全に閉館してしまったので、埃をかぶったKindleを出してきたのは1カ月ほど前。端末では読みたい本が探し辛いため、「どんな本を読もうかなー」とパソコンでアマゾンのページを開いた。すると、何やらKindle unlimited がキャンペーン中との見出しが目に飛び込んできた。 2カ月で99円!どんな本がどれくらいあるのか全然知らないけれど…ちょっと試してみるにはいい機会だな、と思って体験してみることにした。 はじめのうち、自由に本をダウンロードして読めることが嬉し

        やめなしゃれ

          5月の布団問題

          テレビでジャパネットたかたが掛け布団をCMしているのを見て、これはきっと、この時期そこそこの数の人が直面している問題なのだと確信した。そう、5月の布団問題。 どんなに暑くても、何も掛けないで寝るのはどことなく心もとなくて、シーツの一枚でも良いから欲しいと思う。寒ければ暖かい布団をすっぽり被りたいと思う。ではその、掛ける/被るの間の境目は。 私は冬の間、羽毛布団を使っている。3週間ほど前に最低気温が20℃を下回らなくなったタイミングで、シーツを洗い、羽毛布団をケースに入れて

          5月の布団問題

          断乳の記録

          先週、断乳をした数日間のことについて、書き残しておこうと思う。 長女の時にも断乳をしたので、私にとって初めてのことではなかった。ところが、「何やらものすごく大変だった」というイメージが残っているだけで詳細をほとんど思い出せない。たった2年前の事なのに、喉元過ぎれば熱さ忘れるとはこのことだ。 次女の産後、これまでずっとフォローして貰っていた助産師Kさんに教えられた通り、スケジュールに沿って進める。 最後の授乳→48時間我慢→マッサージで出し切る。そのあと10日後、1か月後

          断乳の記録

          暗闇の読書

          本を読むことが好きだ。 友人は、「本ほどコスパの良いものはない。文庫なんて、数百円でこんなに有意義な時間が過ごせるんだよ!」と言うけれど、私は断然図書館派。 よっぽど気に入った本があれば、本棚に置いておきたいと思うこともあるけれど、借りて読んで返すスッキリ感。モノが増えないしお金もかからない、良いことだらけだと思っている。一時的に人気の出る本、話題の本は予約が殺到して、時には何か月も待つけれど、その待つ時間も楽しめる。やっと自分の順番が回ってきた時のワクワクは堪らない。(

          暗闇の読書

          サツマイモの苗づくりに学ぶ

          昨年の秋、畑をやっている知り合いに芋ほりに誘ってもらった。 「子供さん、喜ぶんじゃないかな。」と声をかけてもらったけれど、実際は母(私)が子供達そっちのけで夢中になってしまった芋掘りだった。文字通り、芋づる式にツルを頼りにどんどんお芋を掘っていくのは本当に楽しかった。 私があんまり夢中になったので、ウチの庭にサツマイモを植えてみては?という話になり、約束を覚えていてくれたその人が、3月に種芋をくれた。まだちょっと寒かったので、いま思えば時期としては早かったのだけれど…その

          サツマイモの苗づくりに学ぶ

          SDGsとわたし

          SDGsって、「エスディージーズ」と読むのに、私は無意識に「エスディージーエス」と言っていたそうだ。友人との電話での会話の中で指摘されてビックリ、大笑い。つい先週も、SDGsのウェブ講座を受けたというのに…私って耳と頭と口が繋がっていないのだろうか。 車に乗るときと、掃除機以外の掃除をするときはラジオをつけるのが好きだ。局は断然、FM COCOLOがお気に入りでよく聞いているけれど、いまCOCOLOもスペシャルプログラムを組んでSDGsを取り上げている。池田なみ子さんの声で

          SDGsとわたし

          枠のない人

          これからの生活スタイルについて、何でも話し合える友人Mがいる。 お互い母になる前からの付き合いだけれど、Mの一人息子が私の長女と2か月しか変わらないこともあって、何かと子育ての話もよくする。でも、母としての話題よりも、おしゃべりの内容はほとんど、個としての話。お互いにあまり、「こうじゃないとダメ」というのがあまりない人間。「この話、この人にしてもいいかな」という躊躇を全くしなくてもいい、自然体で何でも話せる、有難い友人だ。 どういう訳か同じような時期に、同じようなことに関

          枠のない人

          やっぱり、アウトプットは大事です。

          2月末にnoteを始めて、「寝る前には必ず書いて寝る」と決めて書き続けていた。けれど、「書く」となるとそれがこれまで睡眠時間にしていたところに埋め込む形になってしまったものだから、どんどん、どんどん寝不足になって息切れした先月。インプットはながら作業で出来ても、アウトプットは場をしっかりと整える必要があるから、今はそこ以外に時間が取れない。 noteで出会う文章はとても面白いけれど、自分がこんな状況に陥ったものだから、「この面白い記事はどのくらいの時間をかけて書いたのだろう

          やっぱり、アウトプットは大事です。

          ビジネス(事業)VSワーク(作業) どんな内容でも、どんな立場においても、効率や工夫について考えて行動している限り、それは作業ではなく事業だということ。 日本に帰ってからずっと、自分は作業をしている人間だと思っていた。でも私がする事はちゃんと事業だった。これまでも、これからも。

          ビジネス(事業)VSワーク(作業) どんな内容でも、どんな立場においても、効率や工夫について考えて行動している限り、それは作業ではなく事業だということ。 日本に帰ってからずっと、自分は作業をしている人間だと思っていた。でも私がする事はちゃんと事業だった。これまでも、これからも。

          希望のかなた

          久しぶりに、カウリスマキの夜。 そうそう、カウリスマキの映画に出てくる人たちのこの表情。思い出した。 繕わなくて良い、正直で良い、不器用で良い。心に温かい灯がともり、かぶっていたことさえ忘れていた鎧を脱いでみる。ちょっと緊張がほどけて、住んでる世界の居心地が良くなる作品。 折り合いをつける、諦める、限界を知る…毎日飛び込んでくる不条理なニュースと身の回りに起こっているけど見えない現実。私には何も出来ることがなくて、どんどん麻痺してしまうような感覚は出来れば無いことにして

          希望のかなた

          塞翁が馬

          ハハが疲れきった様子でやってきた。 「おじいちゃんが、家の鍵を無くした。」 またか。もう、何回目だろう。無くしては合鍵の作成…を繰り返し、最近は鍵っ子さながら、四六時中首からぶら下げるようになっていたのに。 朝、デイサービスの迎えの車が来て、自分で施錠して出掛けた。夕方、送迎車に乗って帰って来たら鍵が見当たらず、家に入れない。職員さんは仕方なくまた祖父をバスに乗せ、もときた道を戻ったのだそう。 連絡を受けた外出中のハハは出先から施設に迎えに行った。 「もう歳やから、

          塞翁が馬

          話すことの効能

          話すことの効能ってこんなに大きかったのか…と、実感した日。アウトプットの2つ、「話す」「書く」が選べれば、私は間違いなく「書く」のが得意だと思っている。自分の時間をかけて、ゆっくり考えをまとめられるし、目の前の人に緊張してしまうこともない。 でも、今日ハッと気が付いたことには「書く」は一人でするもので、「話す」は一人ではできないということ。だから、それぞれにベネフィットがあって、それぞれがもたらす効能が違って当然なのかも知れない。 話してみて初めて、一人で抱え込んでコチコ

          話すことの効能

          ムーミン童話の百科事典

          生まれ育った家の二階にはものすごい量の本があった。両親が買ったものが多かったのだろうけれど、誰かから貰って段ボールに詰められたまま埃をかぶっている一角もあった。ありとあらゆるジャンルの本が雑然と積み重ねられて、本棚や納戸に収まりきらず廊下にまで侵出していた。 「この本、誰がいつ読むんだろう」と思うこともなく、小さい頃はそれが我が家の二階のごく当たり前の光景で、あのジャングルが片付けられた今になっても、そのかび臭さや、音を立てても本に吸い込まれていくような感覚は私の体の中に残

          ムーミン童話の百科事典