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昼休み #078

1週間前の同じ時間、
頭の中は悩み事でいっぱいで
気づけば川沿いを歩いていた

誰かが積んだ石を見て、
なんでもかんでも合理的であろうとする姿勢にくたびれた自分を見たような
課題を挙げればキリがないが、敢えて放置すること、その意味を考えていた

住居が悪い!
ということで新居の候補を探しに出掛けた。先立つものは金であることを改めて思い知る。

ここにきて、約2年前にした転職の判断が効いてくる。現状維持でも財を成せるのは(そのペースはさておき)明らかであることに、はたと気がついたりする。(その温かさには敬服したくなるほどの抱擁感が伴う)

欲望を追いかければキリがない※
すこし背伸びして手を伸ばせば届くそれが、唯一の解決策であるように見えてしまうことが恐ろしい。自覚のないまま資本主義の渦に呑まれていった人たちの幸せそうな笑顔が脳裏に浮かんでは消えていく。私は今、もう少し立ち止まっていたい。誰かが遺した警鐘なのかもしれない。


※ 注釈)
「少し背伸びして手を伸ばす 」- キャッシング。またはそれに類似する金銭サービス。後払いの分割サービスもこれに含まれる。

「唯一の解決策」 - 条件に合致する物件に空室があり、それが角部屋であるような、ありふれた偶然を奇跡であるように捉えてしまうこと。

「自覚のないまま資本主義の渦に呑まれていった人たち」 - 運命に抗う姿は美しい。かくいう私も抗う事を選択している。

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