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体の使い方が悪くて腰痛になっているなら、体の使い方を変えないと腰痛は改善しない

腰痛持ちの人は、日常で当たり前におこなっている動作が正しくおこなわれていないために、腰の痛みが長く続いています。

「ここの整骨院が腰にいい」と聞けば多少遠くても行ってみたり、「あの治療が私には効果があった」と教えてもらえば、何度か通ってみたりと、色々な病院、整骨院、整体院などに行っています。

しかし、ほとんどの人が「整体を受けたそのときは良いけれど、2,3日もすると元にもどってしまう」と言います。

なぜ、一瞬でも取れた痛みが数日で復活してしまうのでしょう?
ほとんどの場合、日常での動作が腰痛を引き起こすような動きをしているからです。

何年もに渡って腰が痛いのは、腰痛を引き起こすような動作を、日常的に繰り返しているからです。

お風呂に溜まっているお湯が腰の痛みだとすると、健康な人であれば底にある栓を抜けば、お湯が抜ける(痛みが減っていく)のですが、腰痛の持ちの人の場合は、蛇口から出てくるお湯の量が抜ける量よりも多いのです。そのため、お湯の量(腰の痛み)は減ることなく、常に溜まってしまっています。

何かの拍子に、底の穴がふさがったり、入ってくるお湯の量が増えると、浴槽からお湯が溢れ出てしまいます。

そんな状態がぎっくり腰や、重いものを持ったなどで、動けなくなってしまうときです。

整体などで一時的に、溜まっているお湯の量を減らしても、入ってくる量を減らさないことには、またお湯は溜まってきます。

これを改善するには、蛇口を締めてお湯が貯まる量を減らすことです。

呼吸と歩き方を変える

私が、慢性腰痛の方のお湯(腰痛の原因)を減らすためにおこなうのが、整体で溜まったお湯を少なくして、呼吸と歩き方を正しく行えるようにして、お湯が増えないようにすることです。

呼吸をすること、歩くことは、誰もが意識すること無くおこなっています。呼吸は意識して止めない限りは一生の間途切れることはありません。
歩くことも、健康な人であれば1日の中で一歩も歩かないことはありません。
だからこそ、間違えた体の使い方でおこなっていると、それが腰に負担をかけることになります。

呼吸であれば、人は一日に2万回、吸ったり吐いたりを繰り返しています。もちろん、眠っている間もです。
睡眠時無呼吸症候群で、一晩に合計で数分間だけ息が止まるだけでも大変です。

腰痛と呼吸、腰痛と歩行の関係

腹式呼吸は腰椎を安定させるための体幹トレーニングの基礎です。
ほとんどの腰痛持ちの方は、その腹式呼吸ができませんので、常に腰椎が不安定です。
この文章を読んでいるあなたは、今深い呼吸をしていますか?
息をしっかりお腹から吐ききっていますか?
もしかしたら、吸うことも忘れてしまっているかもしれません。

歩くことは片足立ちの連続です。
腰痛持ちの人は、片足でバランスよく立てません。
それは、足の指を握りしめることができなからかもしれませんし、股関節や体幹の弱さから、肩を左右に揺らしたり(ディシェンヌ徴候)、お尻を左右にプリプリ振った(トレンデレンブルグ徴候)という歩き方を多少なりともしています。

毎日おこなうことを毎日間違ったやり方でおこなっているから、ずーっと腰痛が消えないのです。

正しい動作をマスターするには?

人が正しい動きをマスターする順番は、
第一段階・・・出来ていないということに気がついてもいない
第二段階・・・意識しても出来ない
第三段階・・・意識すればできる
第四段階・・・意識しなくてもやっている
となります。

多くの腰痛持ちの方は、自分の呼吸の仕方や、歩き方が正しく行われていないことなど考えたことも無い人がほとんどです。
また、呼吸や歩くときの体の使い方の悪さが、腰痛の改善しない原因となっているなどとは、考えたこともないと思います。

まさに、第一段階の出来ていないことに気がついていない状態です。


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