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障がい者のキャリア問題を、大学生が0から解説してみた

「障がい者は福祉施設で働く」と思っていませんか?

実は、一般企業で働く障がい者もいます。令和元年、民間企業で働く障がい者の数は、56万人!

本記事では、障がい者専門の転職エージェントでインターンをする私が、一般企業で働く障がい者の現状を(めちゃくちゃに易し〜く)解説します!

どんな人でも障がいをもつ方と仕事をする可能性があります。また、事故や病気により、誰しも障がいを発症する可能性があります。そのため、「自分には関係ない」と思っている方にも本記事を読んでいただきたいです😆

企業で働く障がい者って?

いわゆる「健常者」が十人十色であるように、障がい者の職種・職務も人それぞれです。

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人のキャリアはそれぞれなので、上記はあくまで例に過ぎません。しかし、いわゆる「健常者」と同じように、障がいや生きづらさを抱えた人にもキャリア(職業生涯)があるということを強調させていただきます。

「色んな人がいるってのはわかったから、数はどれくらいなん?」と疑問に思いますよね。民間企業で働く障害者数の推移は、こちらです↓

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2002〜2019年にかけて、民間企業における障害者雇用数は2.28倍になりました。(厚生労働省 令和元年 障害者雇用状況の集計結果より)

彼らが抱える問題

私はこれまで200名以上の障がい者からキャリアの悩みを聞いてきました。そこで直面したのは、「障がいを理由にキャリアデザインできない方がいる」という問題です。

“障がいを明かすと、定型業務しか任せられなくなった”
”障害者枠で入社したら、研修を受けさせてくれない”

前述のように、民間企業で働く障がい者数は17年間で2.28倍になりました。その一方で、企業は障がい者の活用方法が分からなかったり、障がい者は相談する人がいなかったりするのです。

障がい者が「やりがいを感じ」「いきいきと」働くことは、まだまだ難しいのが現状。

障がい者雇用のための支援

次に「障がい者のいきいきとした就労」の鍵となる主体を、3つに分けて説明します。

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医療機関 /リワーク(※精神疾患を原因として休職している労働者への、職場復帰に向けたリハビリテーション)

ハローワーク、就労移行支援 / 就職準備〜職場定着支援(※ハローワークには就職支援ナビゲーターなど専門職員がいる。就労移行支援とは、一般企業への就職を目指す障がい者のためのスクールのようなもの。)

職場

障がい者を雇用するにあたっての課題第一位は「適した仕事がない」です。(厚生労働省 雇用実態調査結果 平成30年度)どんな仕事をつくるべきか、どこまで裁量を与えるべきか、多くの企業が悩んでいます。偏見で障がい者の仕事を制限してしまえば、当事者はやりがいを感じられず職場定着が難しくなります。障がい者枠の社員もいきいきと働ける仕事内容を考えるため、当事者への確認他の機関へ相談も視野に入れてみてください!

私なりに障がい者のキャリアを広げる

ここまで「企業で働く障がい者ってなに?」「障がい者雇用を支える主体ってなに?」という論点を説明させていただきました。

自分で書いていて思うのですが、支援はあるものの「障がい発症後、昇進の話がなくなった」「定型業務しか任せられない」という悩みが絶えないことへ、本当に心が痛みます。

転職エージェントでのインターンを始めて現在8ヶ月目です。私にできることは(多少)増えてきたけれど、インクルーシブな職場をつくるにはもっと総合的な手助けが必要だと痛感します。

そこで私は、「障がいを理由にキャリアデザインできない人」を減らすため自分でもアクションを起こすべく、当事者間のネットワークをつくろうとしています。

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・Webメディアで、キャリアデザインに関する必要な情報を提供する。

・コミュニティで、障がい者がロールモデル・パッチワーク型モデルに出会う機会を提供する。

目指すのは、障がい者キャリアの情報・人的ネットワークを構築すること!障がいによってキャリアの道が途絶える人を、少しでも減らせますように。

最後に

本記事を読んで、「障がいをもちながら企業で働く人がいるんだ」「障がいを理由にキャリアデザインできない人がいるんだ」と知ってくれた方がいれば嬉しいです。

前述の通り、私は、障がいを理由にキャリア形成できない方を減らすため、情報&人のネットワークをつくろうとしています!

「障がい当事者として協力したい!」「今後の動向が気になる!」という方は、私のTwitterをチェックいただけると嬉しいです🌸

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

また、noteでお会いできますように。❤


まとめ

・民間企業で働く障がい者は56万人

障がいを理由にキャリアデザインできないことがある

・障がい者雇用を支援する機関がある

・障がい者のキャリアデザインを支えるため、私は「情報のネットワーク」と「人的ネットワーク」をつくる


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