社外メンターのすゝめ
メンターとして独立してもうすぐ5年になります。
メンターという言葉を初めて聞いた時には、将来メンターとして仕事をしているなんて思ってもみませんでした。
外資系証券会社に転職してしばらくした頃、メンターという言葉を初めて耳にしました。2007年頃だったと思います。
当時在籍していた会社には、メンターメンティー制度というものがあり、私は上司の指示で入社2〜3年目の若手社員のメンターになりました。100名ほど在籍する同じ部署の後輩でしたが、仕事での接点はなく名前を知ってる程度の社員でした。
メンターの役割は、話を聞き必要に応じてアドバイスをすること。但し、メンターメンティー間で話したことをメンティーの上司に報告することはNG。利害関係がない社員をメンターにすることが基本です。
利害関係がなく相談内容を上司に報告されることもないので、安心して相談できる、そんなメンターでいることを意識していました。
そして私にもメンターがいました。月に1度話をしたり、時にはランチやディナーをしながらメンターと話をすることで、すぐに実務に役立つアドバイをいただけたこともあります。問題解決のために一緒に掛け合ってくれたメンターもいました。同じ会社に勤務するメンターは、社内での目標達成や課題解決のためには、なくてはならない存在だったのです。
けれど、本音で話せていたかといえば、そうではなかったかもしれません。今振り返れば、もっと本音を話しても良かったのかも、とも思います。転職する前に相談に乗ってくれたメンターもいたはずです。それをしなかった(できなかったという方が正しいかもしれませんね)のは私の中に、社内の人にはこんな相談をしてはいけない、という想いがあったからだと思います。
けれど私には社外にもメンターと呼べるような人がいました。前職の上司や、ゴルフサークルで知り合った先輩達です。同じ会社にいた時には相談できなかったことも、退職して同じ会社の社員でなくなった途端気軽に相談できるようになったのですから不思議なものです。当時は、仕事のことはもちろん、起業したいなんてことも話していました。
もし今、社内で相談できる人がいないなと感じているなら、社外にメンターを持ってみてはどうでしょうか。今はメンターを紹介するサービスも増えています。自分と同じような経験をしてきた人、なりたい自分を体現してる人を見つけて、話をすることで新しい視点に気付けたり、一歩踏み出すきっかけになると思います。
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