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カントリーマアムのシンギュラリティ

息子はカントリーマアムが好きである。何かお菓子を買ってやるというと必ずカントリーマアムのファミリーパックを持ってくるし、買ってやると言わなくてもこっそりと買い物かごにカントリーマアムが放り込まれていて会計の時に気づいてその高さに愕然とすることがある。

カントリーマアムのファミリーパックは高い。

それは入っている枚数が多いのだから仕方ない。
・・・と、以前は思っていた。

カントリーマアムはそれ自体も年々小さくなり、量も減っているのはわたしたちの勘違いではない。

「カントリーマアム」「シンギュラリティ」で検索すると、2035年にはカントリーマアムの内容量は0枚となり、2045年にはマイナス10枚となると考察されている。

「マイナス」というのは、カントリーマアムの入っていない袋だけを購入し、こちらが家で作ったカントリーマアムをメーカーに送付することになるという考察だ。

そんな馬鹿な・・・と思うかもしれないが、信じられないことも起こるのが未来なので、断定的に絶対に間違いだとは言えない。

さて、うちでも起きて欲しいシンギュラリティがある。
それは息子の収入が増え、わたしの収入が減るという、年相応のものなのだが、今のところその兆候が見えない。

兆候が見えないのは仕方ないが、息子自身がわたしの転職に際しても「お願いだからお給料が高いところにして」と口を挟んでくるので「オマエモナー」とインターネット老人会の語彙力を駆使して返答してやるしかない。

早く高給取りになってくれて、わたしが空のカントリーマアムの袋に詰めるお菓子を焼く暇ができるくらいにしてほしいものだ。




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