隠されてきた現実の世界(逆ハンデ戦)をあまり知らない人も多いと思うが(別室で行われるため)、引用者である私は小学校入学時から、自分が優生保護法の対象であることを執拗に聞かされてきた(貴重な時間を奪われ続け、自律神経を乱され続けた)。これ以上貴重な時間を奪われたくはないとの思いから、私は18歳でパイプカットの手術に行った。10代の頃は、法律事務所を頻繁に訪れては、優生保護法に対する受け答え、世界的な対策の特訓を受けた(無料で親身になってご教授くださった)。当時、40~30年前の現実の世界はこんな感じだった 「放射線被曝の害を隠しながら、どうやって優生保護法を施行するのか?───引用者」。「原発は絶対に壊れないから、人々には被曝の害を隠しながら優生保護法を実施する───教員・医師」。2011年3月。福島原発事故と同時に、30年前、40年前の現実を知る人々に対する脅しが始まった。ちなみに、私は現実社会を憂慮して一言どころか一語も不満や文句を口にしていないにもかかわらず、先手を打って私に対する脅しが始まった。
みなさんを安心させるために付け加えておくと、パイプカット手術には21歳未満の場合、配偶者のサインと証明のための保険証が必要だということで、私は手術を断念し、彼らのその言いぐさに呆然とした。コロナワクチンの接種をしつこく勧められた人たちと、パイプカット手術をしつこく勧められた人の気持ちは似ていると思う。しかしながら引用者である私は、優生保護法という制度のおかげで、精査する習慣を早くに身につけることができたと思うし、感謝している。おそらく、幼児期から優生保護法の対象の子どもたち(脳の可塑性を発達させることができた子どもたち)も、このように感じているのではないだろうか。この過酷で理不尽な制度は、人生のスパイス(修行)のようだ。