成果を出せ。言いたいことを言うのはそれからだ。
タイトルは最近自分にたいして思ったことです。
会社に入って3ヶ月目になるのですが、ようやくちょっとした成果というか、PRのことわからない人から見ても一目でわかりやすい結果が見えてきた気がします。
PRっていうのは、とても時間がかかります。
PublicとRelationsをはかっていくのは、なが〜い目で気長にコツコツやっていく、なかなか泥臭い営みなんですよね。
ただでさえ時間がかかるのに、いきなりスタートアップに入るとまずは状況の整理から。環境を整えたり、発信すべき情報や方向性を見極めたりすることに、2ヶ月くらいは要しました。
で、最近ようやく発信にたいしてレスポンスがあり、少しずつ関係づくりができつつある状況になってきて。
いきなり自社のネガキャンになってしまわないか心配なのですが、正直わが社には「PR」のことを根本的にわかっている人はいませんでした。たぶんプロモーションとか宣伝とか、マーケティング活動のおまけとか思われていたと思います。実際、私のポジション、マーケチームの一員ですし。
で、ですね。ずーっと「PRはマーケティングの上位概念だ」とか「経営戦略からPR視点を入れていくべきだ」とかいう世界に身を置いてきた立場からすると、正直「言いたいこと」しかなかったわけです。
「いや、PRってのは定量で測りきれるものではなくてですね」
「発信していく情報には“社会性”が必要なんです」
「製品プロモーション動画がバズることはありません」
「とにかく情報がほしいんで、会議に参加させてください」
「こういう業界に攻めていったほうがPR的にいいです絶対」
「決まった内容をプレスリリース化するのがPRじゃないんですよ」
鬱陶しいですよね、知ってます。
だからなるべく言い過ぎないようにしていました。私も事業会社内のPRについてはまだまだ見習いなので、頭ではわかっていても、スキルが追いつかないこともたくさんあります。ほんと、これでも一生懸命黙って、謙虚に粛々とやっていたつもり。(今思えばときどき態度に出てしまっていたのでダメだった)
こういうのって、成果を出してはじめて言えることだなと思いました。
たとえばプレスリリースを配信して、SNSでリアルな声が返ってくるとか、実際モノが売れるとか、今までなかったようなお問い合わせが入るようになるとか、目に見えて反応が返ってくるようになると、、、
「お、なんかPRって力入れたほうがいいやつじゃね?」
って感じの空気ができてくる。「こういうことか!」という感覚が、部署違いの人たちにも体感的にわかってもらえる。
すると、
「なんかわからんけどPRって営業にも効くっぽい」
「開発したものに反響あるほうがうれしいし、また情報伝えよ」
「これも発信できるかもしれないから一応言っておこう」
「事業路線もこの方向にしたほうがいいかもしれない」
などなど各担当に自分ゴトとして捉えてもらえて、こっちが頑張って情報取りに押しかけたり、PRのなんたるかを力説したりしなくても、向こうから相談がくるようになる!
何もせずとも社内から情報が寄せられる……これはPRとしては本当に嬉しいこと。
最近は普段あまり話したことのない社員からもDMでもらえたりするようになって、密かに超喜んでいます。
自分の「言いたいこと」をただ文章や資料にして、一方的に伝えるだけじゃ、何事も伝わらないですよね。みんなそれぞれの業務で忙しいなか、ただの押しつけはうざい以外の何ものでもない。
どうすれば伝わるか?を考えていくと、PRでよくいわれる「ファクトありき」「数字で伝えよ」「インパクトのある言葉選び」「第三者視点が大事」みたいなことが、社内にもそのまま言えることがわかります。事実として数字で結果出して、それを上手く言葉にすると同時に、外部からの反応をエネルギーにして相手を動かす。
関係性をつくりたい複数のステークホルダーのうちのひとつである「社員」にも、PRスキルが生きてくるのですね。
最近わりと楽しいです。ゲームのように楽しんでいる。人間を思いのままに動かすという、宇宙一やりがいのある心理ゲーム。。
なんだか本題と外れましたが、「言いたいことを言うためにはまず成果を出す」っていうのは重要だなあと気づいた話でした。
おわり。
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