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教員採用試験早期化の無意味さと業務外注化の重要性

@ニュース分析

深刻な教員のなり手不足を解消しようと、2023年度から採用試験の前倒しに乗り出す教育委員会が相次いでいる。採用活動早期化で「青田買い」も横行する民間企業に対抗し、学生を囲い込もうという狙いだ。

教員の成り手不足を解決するために教員採用試験の日程を前倒しするなどして採用時期を早期化するそうですが、これじゃあ全く効果がないのでやる意味がないと思います。そもそも試験倍率は1倍をゆうに超えていて、正規職員が足りないわけではありません。

上のグラフからも分かるように、年々倍率は下がってきているとはいえ、未だに先行倍率が3倍を超えています(全国統計ではありますが)。

ではなぜ教員不足が叫ばれているのかというと、おそらく臨時職員が確保できないからだと思います。産休や育休は長期間が進み、また男性も取得する流れがありますし、精神疾患などで休職する人もかなりいるはずで、その度に臨時職員を雇う必要があります。年度が変わるタイミングだったら新卒の人を増やせばいいですが、中途半端なタイミングだったり、育休で数ヶ月後に戻ってくるという場合には正規職員を増やすことは難しいでしょう。

にも関わらず、教員を辞めた後に専業主婦になる人や教員採用試験で合格するために浪人をやっている人、つまり学校の臨時職員予備軍の人たちは少なくなっています。また業務や制約が多い割に待遇は正規職員に劣り、かつ不安定な学校の臨時職員よりも、例えばオンライン家庭教師などの仕事の方が教員免許を持っている人にとって魅力的なはずです。

このような状況で教員≒臨時職員が不足するのは当たり前で、今やるべきことは採用時期の前倒しによる先行倍率のアップなどではなく、「臨時職員に頼らない仕組みづくり」だと思います。

さらに具体的な話をすると、臨時職員に頼らない学校運営をするためには「仕事の外注化」を進めるべきだと私は思います。なぜなら仕事の外注化を進めていけば、正規職員の数が減った場合にも、一時的に外注作業量を増やすことで柔軟に対応できるからです。

ただし、ここで言う外注というのは、外部業者・サービスの利用やクラウドソーシングでの仕事の発注はもちろん、ChatGPTをはじめとする大規模自然言語モデルの利用も含まれます。テストの作成や採点、授業、簡単な質問への回答なんかは現場の先生じゃなくてもできる仕事なので、どんどん外注化を進めた方がいいでしょう。

現場の先生がやるべき仕事はグループワークや課外活動、実験活動のサポートであったり、身体的に障がいがある子の補助だと思います。先生方には実際に現場に居ないとできない仕事に注力してもらって、そうではない仕事は積極的に外注するべきです。そうでないと、臨時職員の存在が必要不可欠な状況は一向に改善されず、いずれ学校運営が破綻してしまいます。既に部活動では正規職員のみの運営が破綻しており、外注化が進んでいるのがいい例です。

繰り返しになりますが、採用活動時期の早期化によって選考倍率をアップさせたとしても、教員不足を解決することにはなりません。それよりも仕事の外注化を進めることで、臨時職員に頼らない学校運営を構築するべきだと私は思います。

@わんこふの日記

昨日は日清の「カップヌードルミュージアム 横浜」へ行ってきました。建物の外観は非常にシンプルなんですが、内装は清潔感があって、展示の見せ方もうまかったです。特に歴代カップヌードルが壁一面に敷き詰められている部屋と、アジアの屋台やバラックを再現したフードコートはオススメです。

エントランス in カップヌードルミュージアム

「国立科学博物館」の大型哺乳類剥製や「食と農の博物館」の日本酒、「凸版印刷博物館」の移動通路なんかも魅せ方がうまいですが、カップヌードルミュージアムもそれらに並ぶくらい”うまかった”です。また、展示やフードコートだけではなく、オリジナルカップヌードルを作ることができる「マイカップヌードルファクトリー」という体験も用意されており、家族連れやカップルもたくさん来場していました。

また、ミュージアムショップには、見た目が可愛いチキンラーメンまんじゅうや、各国の麺を再現したカップヌードル詰め合わせなどの魅力的な商品が揃っていたので、ついつい買ってしまいました。正直、博物館ってグッズ販売がショボい場所が多いのですが、カップヌードルミュージアムはそこの部分もさすがでした。
カップヌードルミュージアムは1人でもカップルでも家族連れでも楽しめるので、横浜の近くに住んでいる人は是非に行ってみてください!

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