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いじめはなくすことができるか?

なかなかなくならないいじめ
いじめが起きる原因の一つは「コミュニケーション不足」です。コミュニケーションを円滑にするだけでだいぶいじめは減ります。
もちろん、コミュニケーションだけではどうにもならないケースもあります。
段階的に考察していきます。

漠然としたいじめ
特に理由がない。なんとなく気に入らない。よく知らない。そんな理由だけでいじめは起きます。
いじめをする側はほとんどがビビリなので、「なんだあいつ誰?なんか怖い」みたいな理由でその人を排除しようとします。
これはお互いをよく知ること。一緒に何かをやらせることで解消できます。
思ったより、嫌なやつじゃなかった
当たり前です。最初から嫌なやつなんかではありませんでしたから。警戒しすぎてただけです。

なんとなく嫌だ
で、いじめに発展する場合は、そのなんとなくを深堀します。
「何なの? 何が気に入らないの?」
「何がって? なんとなくキモいんだよ」
「何がキモいの? はっきり言ってみて!」
「あのさ、おまえがご飯食べる時、何かベチャベチャ音立てるだろ?あれがキモいんだよ」
「じゃあ、ベチャベチャ音立てなかったらキモくなくなるのね?」
「まあ、そうだな」
みたいな議論をします。誰か(周りの人、先生や大人)が媒介になったほうが良いかもしれません。
これで、お互いにモヤモヤしたものが晴れてくれると良いです。
「キモいとか言ってごめんな」
「ううん、私も食べ方注意するね」
となれば解決です。

緊急の場合
いじめがエスカレートして暴力沙汰になった場合は、緊急手段が必要です。勇気ある誰かがいれば、「暴力やめろ!」と言えますが、そうじゃない場合。
学校などではすぐ先生を呼びます。先生がまだ到着していない場合、そこにいない場合でも、「先生、こっちです! 早く来てください!」と大声で叫ぶことで暴力を抑止できます。
外の場合は、「おまわりさん! こっちです! 暴力事件です!」と叫べば同様の効果を期待できます。

コミュニケーションと勇気
この二つがいじめをなくす秘訣です。
こういうことはふだんからロールプレイしたり、みんなで話し合ったほうが良いです。いじめに発展していない前段階でも、「何か、●●のああいうとこがちょっと嫌なんだよね」というのを炙りだして、早めに対処します。いじめの芽を摘むことができます。

以上で、いじめを撲滅できるのか?
いや、実は無理です。一定の効果と対策にはなるはずですが、いじめはなくなりません。
子どもの世界は親(大人)の世界のカガミです。大人の世界からいじめがなくならない限り、子どもの世界でもいじめはなくなりません。
子どもに「いじめはやめなさい」とか言う前に、大人がいじめをやめなくてはならないのです。

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