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ヤクルトおばさんはモラハラを受けているのではないか?

 ヤクルトおばさん、いや最近は若い方も多いから「ヤクルトレディ」ですかね。自転車の前と後ろと横に大量のヤクルト商品を積んで売り歩いている。よく考えると不思議なビジネスモデルだ。店舗を持たず移動販売で収益を上げている。それ自体、ちょっと時代とズレている気がしなくもないが、もっと違和感があるのは、彼女たちの服装、ユニホームだ。
全身、ヤクルト! どこから見ても、遠くから見ても、ヤクルト!
これがモラハラに当たらないのか? 不思議でならない。
だってですよ。あのユニホームで、恐らく自宅からそう遠くない場所でセールスする訳です。あ、鈴木さん! とか、あら、ユキちゃんママ! とか知り合いに多数遭遇する危険があるのです。「鈴木さん、ヤクルトレディやってるんだねー」と言われること、思われることが、どうですか?
いいえ、自信と誇りを持って私はヤクルトレディをやっています! というのなら私の考え過ぎです。

 人はね、どんなことを生業にしているのかを秘匿できる権利があると思うのです。公務員を除いてね。
「あ、私、〇〇株式会社の営業二課で課長補佐をしています」なんて、どこにも書いていないし、そんなことを言いながら、人は往来を歩かない。一応、職業は公衆の面前では伏せておくものだ。
最前も申し上げた、公務員のほかに、宅配業者も制服で職業が一目瞭然だ。まあ、男性だし、それを選んだんだから良しとしているのか?
 しかし、ヤクルトレディは女性だ。女性から公衆の面前で職業を秘匿できる権利を奪っている。逆に言うと、ヤクルトは、女性に対していつ何時でも公衆の面前で職業を晒しなさい! というモラルをハラスメントしていると、私は思うのだが。

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