昨晩死ぬかもしれなかった話

実のところ記憶が曖昧なのだけれど、昨晩、色々あって落ち込み、正常ではなくなっていた。布団じゃないところに寝転がり、しきりに何かをつぶやいていた。何かを考えていたとは思う。そして、おそらく死ぬことが固まった。奥さんは布団で寝ていた。おそらく起きていたんだと思うが。


ふらふらと玄関まで歩く。そこで足が止まった。下を見ていた。ふと、後ろを見た。布団の上でこっちを見る奥さんと目があった。「散歩?」と聞かれた。また下を見て立っていた。奥さんが近づいてきて、指をつかんだ。しばらくしてしゃがんだ。たぶん、正常でない思考のもとで、死ぬことの決意が固まっていたのだろう。それが壊れ、思いっきり泣いた。奥さんは後ろからささえてくれた。

しばらく泣いて布団に入った。調子が悪いときでも、少し正常な自分が客観視しているのだが、そいつが「死ぬのやめるの?」とずっと頭の中で囁いていた。何回か、うるさいといった。そのまま寝て、3時間位で起きた。朝5時。頭の中の声は聞こえない。ただ、気持ちは落ちているし落ち着かないから、家の近くで座りこの文章を打っている。

今はどうなんだろう。わからない。

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