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アナデジ時計の分解清掃

落札

先日またしても腕時計をポチりました。
モノは1981年製針式の時計と液晶表示のあるものです。
いわゆるアナデジと言われているものです。
最近はあまりないのかな?
たぶん義父は好まないだろうなぁ・・・
値段が1000円しなかったことと、ベルトが純正だったということだけでも、今回落札する価値はありました。

Webサイトにあった写真

いつものことなのですが、気になるのが電池を入れたら動くのか。
今回は液晶表示するの?も加わります。
液晶の寿命って実はそれほど長くないのです。
どこで調べても8年程と書かれています。
紫外線の影響で黄色っぽくなってきたり、
文字がかすれてしまったりします。
でも写真を見る限り、液晶に不具合はなさそうです。
ということで落札いたしました。

届いた!

落札後すぐに送っていただいたようで、こちらに中2日で届きました。
でも今週は毎日残業だった為、郵便局へ持ち帰りとなり顔を見たのは土曜日でした。

さっそく分解清掃

古い時計を落札した時は、いつも分解清掃します。
本体とベルトをつないでいるバネ棒をはずします。


取り外し位置

矢印の辺りに見えています。ここに先端がY字になっている工具を差し込んで、バネを縮めてはずします。

バネ棒

前回もそうでしたが、古い時計は汚れが詰まっていたりサビていたりで、動かないことが多いです。
今回も動かなかったので、オリーブオイルを隙間へすこし染み込ませてしばらくまちます。
30分もすれば動くようになりますので、クイクイっと外してベルトと一緒にダイソーのオキシウォッシュを小さじ1弱入れたお湯にドボン。
ときどき割りばしかなんかで動かしてやると「あれ?黒ゴマペースト入れたっけ?」って感じになります。

100円なのにねー。

今回は激しかったので、2回お代わりしました。

ベルトがそんなもんなので、当然本体も激しいです。
裏ぶたを開ける前にある程度すき間の汚れを取ります。
裏ぶたを開けたら綿棒でしっかり汚れを取ります。
この時綿棒にアルコールを含ませると仕事がラクです。
裏ぶたのフチについている防水ゴムとか劣化が進んていて、
まぁまぁ柔らかくなっています。
ここも綿棒でゴム表面とすき間の汚れを掻き出します。
本体側も同じくアルコールを含ませた綿棒でグリグリ。
この時綿棒の一度当てた個所は使わないで、違う部分を使ってキレイにします。綿棒も汚れますからね。
この時に汚れを中に落とさないように注意して作業します。

電池交換

グルっと一周きれいに出来たら電池交換です。
電池おさえがマイナスネジで止まっているので2本とも緩めます。
精密マイナスドライバーあっさりと外れます。
この電池「SR927SW」は600円と、時計よりも送料よりも高かったよ……

あんまり安いのだと不安だから、村田製作所のだったら問題ないでしょ。
これ買おうかなぁ・・・

磨き

裏ぶたを固定してあとは研磨剤、サンドペーパーなどで磨きます。

バックルはキズが付きやすいので、サンドペーパーでヘアライン加工。
本体はひと皮剥く感じで綿棒に研磨剤つけて、全面磨きます。

実は研磨済み

バネ棒の説明で出てきた画像ですが、実は研磨済みです。
240番のサンドペーパーでこすった後に、800番でこすっています。
その後2000番で手触りを良くしてから、両面テープでちょんちょんと溝の中にあるカスを取り除きます。こうすることで1段きれいに見えます。

完成

ベルトを付けて完成です。
デジタルの時刻合わせですが、普通は本体左側にあるボタンでやるはずですがコイツはユニークで、リューズを1段引くとデジタルの調整、2段引くと針の調整となっていました。
下のボタンを押すと時刻→アラーム1→アラーム2→ストップウォッチ→曜日と日→月と日→時刻と変化します。
やっぱり古いものは独自機能があるのでおもしろいです。


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