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トラウマと向き合う

【エッセイ】心の傷が癒えない原因。


誰しも生きていれば大なり小なりトラウマを抱えていたりするものです。その心の傷は何十年前のものであろうとも簡単に消えるものではありません。

心の傷が、なかなか癒えない原因のひとつに「じぶんを責めている」ということがあります。

その人と関わった、
そのときの自分を責めています。

その出来事を体験した
自分を責めています。

なんらかの理由で、
ずっと自分を責め続けている。


例え話として、
オレオレ詐欺で騙されたお婆さんが、詐欺の被害にあったことを自分の家族に激しく責められて、それを苦にお婆さんは自らの命を絶った……というショッキングな話がありました。

お婆さんは、犯人への怒りは相当なものだったでしょうが、もしかしたらそれ以上に、自分に対する怒りのほうが強烈だったかもしれません。

「なんて自分はバカだったんだ…!」

自分の家族に責められなくたって、自分の愚かさなど自分がよく分かっている。自分や他人を責めることは、つい無意識にしてしまいがちですが、比喩ではなく本当に危ない(命の危機)ことだと思っています。


自分が傷付いたとして、
または現に傷付いているとして

自分が自分の気持ちに
ちゃんと寄り添ってみる。

「私は何が、どう嫌だったのか?」
「何に傷付いたのか?」
「本当はどうなってほしかったのか?」

「ああ私、傷付いてたんだな」
と気付いて認めること。

自分の本心に気付いて、
認めると何が起きるか

自分の心の傷の深さや強さは
自分にしか分からないけれど、

「傷付いたんだな」

という事は、
ちゃんと相手や周囲にも伝わります。

すると相手やまわりの人たちは
「あたたかさ」をくれる。

何故なら、自分が自分の気持ちを
“本当に”分かってあげられたからです。

日常のなかで起きる傷付く出来事。
それは自分の心の傷に気付いて癒すために起きています。自分がその出来事を創造したとも、引き寄せたとも言えます。

ネガティブな観念を持ち続けるということは、その心の傷を癒さない限り、同じような痛みを感じさせる出来事を創造し続けるということです。

罰の為に嫌な出来事が起きているのではありません。また自分を傷付ける為に起きているのでもなくて、

もう、その傷付いた出来事から自分を解放してあげてもいいんですよ。とか
もう、そのことに罪悪感を感じる必要はないですよ。という

許しとか癒しを得る
チャンスの為に起きています。

とはいえ、受け取りたくなければ、
チャンスを無理に受け取らなくても、
スルーしても大丈夫です。

その人の心の痛みは
その人にしか分かりません

人間、チャンスだろうが受け取れない気分や状況のときだってあります。

怒りや悲しみに浸りたいのは、
その必要があるからです
(その感情を感じきれていないなど)


人生を諦めさえしなければ
チャンスはいつでも掴めます。




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