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わたしの好き「大相撲」

わたしの好き。大相撲。

大相撲を見ていて思うこと。私が土俵に上がって勝負したら即死するんだろうなと思う。でも一度、死なない程度に押し出されてみたいとも思います(ウソです)

もし私が力士だったら
「うっわ…!そんなに塩掴んで投げるでごわすか!?僕は勝てるだろうか……」相手の迫力にチビってしまうかもしれない。
「昨日、俺は負けたんだ……」意識が昨日に飛んでしまい今ココに不在かもしれない。「『待ったなし!』と言われても、ちょっと待って……そんなにおっかない顔でワタシを見詰めちゃイヤ」
立合いで照れてしまうかもしれない。

野良猫の雄にまわしを付けるならピンク色がいい。イカツイけれどカワイイところがあるからなんとなくピンクが似合う。陽気な雌の野良猫にはオレンジ色。ラブラドールのイエローには青のまわし。ラブラドールのブラックには赤のまわしがいい。

相撲は最近見出して全然詳しくはないけれど、続けて見ていると何となくルールなど分かってきて楽しくなってくる。取り組み前後の所作や行司の衣装など様々な部分に、日本の伝統文化を感じられるところに興味が湧いて惹かれていったのかもしれない。

「この一番、自分が勝つ!」

画面越しからでも充分にその気合いが伝わってくる。

ふてぶてしい表情の力士。クールな力士。律儀な力士。フグみたいな呼吸をする力士。笑うととってもキュートな力士。いろんな形のオッパイをした力士。個性豊かな力士を観察するのも楽しい。

土俵と観客席が近いから、すぐに気が散る私は観客席の人も気になる。「あの人今日もいる」「やっぱりみんなマスク着けてて息苦しそう」「あのスポーツカメラマンは何をキッカケにカメラマンの道を選んだのだろう」「こっちくるな!うぎゃぁぁ!」力士が溜席に転がっていったときの観客のあの表情。

力士を見ながらだと夕飯前でもお菓子を食べてもいいかなと思ってくる。もっともっと食べて「私も大きく強くならなくっちゃ!」と勘違いしそうになる。力士が座る座布団。私なら軽く体を折り曲げて、その上で布団代わりに横になれるかもしれない。

相手が自分より格上だろうが、体が大きかろうがカンケーない。まさに全身全霊のコトバそのまま。勝負相手にぶつかってゆく。これぞ裸一貫のガチンコ勝負。

きっと勝つことしかアタマになくて自分が負ける意識はそこにはない。もしくはアタマを空っぽにして、後は体に任せるだけ。最後の最後まで諦めない姿がカッコいいし、美しい。勝負に負けた時の力士の「悔しい!」という表情がいい。

自分が投げ飛ばして勝った。負けた相手が乱れた髷のまま土俵に戻るとき手を差し伸べる。互いに向き合って一礼して終わる。私はこれらの動作に紳士的なものを感じる。人間の美しさみたいなものを感じる。互いを同志として尊敬しているからであろうか?負けた相手に一礼。私は出来るだろうか。

勝負に勝っても負けても力士(人間)の価値は変わらない。日常のなかでの成功失敗(だと思い込んでいるもの)で自分の価値がすぐに揺らぐ。

私も悔しいときは悔しい顔を。
正直でありたいと思った。


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