2024.2.28:最上の生活
帰省最終日。見事な晴天。ほとんど雨だったけど今日だけ晴れてくれた。嬉しい。
弁当と本とカメラをリュックに詰め、男木島へ行く。往復1050円で行ける天国。わたしの一番好きな島。
島に行く時、生活に紛れ込む。波、猫の声、遠くの船の汽笛、子供の歌声。いつぶりかに春の匂いを嗅いだ。風の温度を感じたのはいつぶりだろう。民家から肉じゃがらしき香りがする。
高松という土地にいるとき、寂しさに溺れることがない。
常に誰かの温もりを感じる。一人でご飯を食べている時、散歩している時、本を選んでいる時。孤独も温度を持った孤独になる。
きっと、高松という瀬戸内海に囲まれた穏やかな気候が作り上げた文化とか人柄が積み重なった結果なのだろう。
ここに帰りたいと思う。土着意識が薄れゆく現代で、愛しく思う場所があることはとても幸福なことだと思う。
防波堤で寝ていたら猫がお腹の上に乗ってきた。撫でたら喉を鳴らし笑ったのでそのまま一緒に昼寝をした。
春の靄で淡く輝く海を見て、家に帰ろうと思った。
最上の生活って、こういうことなのではないか。
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