見出し画像

約20年、夫をジャッジしていた(怖)

こんにちは、1368文字です。
先日とんでもないことに気づきました。
ちょっと怖いことです。
それは、『私が四六時中、夫をジャッジしていた』
という事実。

そんな自分を客観視すると本当に怖い。
私が夫だったら、とっくに逃げ出している。
とにかく、心の中で一度謝ろう!
「夫よ、本当にごめんなさい。」

私たち夫婦は結婚して約30年。
結婚生活が約30年となれば、どこのご夫婦も、いろいろな出来事を乗り越えているのではないだろうか。私たち夫婦も、いろいろあった。

結婚した頃は夫をジャッジするどころか尊敬していた。それなのに何が原因でジャッジしてしまうことになったのか?
それは、夫への信頼を崩される出来事があったからだ。

ある時、夫の会社が倒産した。

もともと夫は一流と言われる会社に勤めていた。
拘束時間は長いけれど、月給もボーナスも結構もらっていた。
けれど入社5年も経たぬうちに退職し、自営をしていた義父と共同で会社を立ち上げた。
そして倒産した。経営は10年と持たなかった。
自社の売上は順調だったが、共同経営者の義父には長年の負債がたくさんあり、その負債額やローン先をひた隠しにしていた。
それが倒産の原因だった。
わかっただけでもすごい額だし、高利貸しからも借りていたから、どうにもならなかった。
夫は知らないうちに義父の負債の保証人になっていて、自己破産をすることになった。そして当時、持っていたマンションも人の手に渡った。

間抜けな夫に呆れていた。
どうしようもない義父を許している義母にも呆れていた。
義父を責める気持ちがなかったのは、初めから信用していなかったからかもしれない。

倒産した時、夫が独立することに賛成した自分にも責任があると自分で自分に言い聞かせた。
そして疲れ果て気力を失っている夫を見捨てることはできなかった。

過去の私に問いかけたくなる。
「良い妻でいたかったのかね?」
「何も考えられなかったのかな?」
「3人の子供のため?(当時8歳、5歳、0歳)」

当時の私は夫を責めなかったし、夫へ苛立ちの感情をぶつけなかった。
随分物分かりが良くて気持ち悪いと、今の私は感じる。
「もっとちゃんと考えなきゃいけないことだよ」と昔の私に教えたい。

私は会社倒産から巻き起こる出来事や家族の心模様に翻弄されて、自分の心の声を聞こうとしなかった。本当は悲しかったし、悔しかったし、怒っていた。その気持ちは「夫に対する不信感という種」となって私の心に着床したのだ。

そして約20年の月日をかけて、むくむくと大きく育ててしまった。

このことに気づいた時、
私は「きゃあーーー!大変!!だけど、3人の子育てと家庭を守ることに必死だったのよ〜。」と言い訳のような、慰めのような心の呟きを聞いた。

「夫に対する不信感という種」を運んできたのは夫だ。
でも「夫をジャッジするという栄養」を与えて種を育てたのは私。
栄養がなければ、種は育たないから、義父も義母も夫も悪くない。

大きく成長した「夫に対する不信感という植物」を引っこ抜くのは自分しかできない。

「夫よ、本当にごめん。」
「この植物は必ず引っこ抜くからね。」

というか、気づいた時点で、この恐ろしい植物は引っこ抜けた気がしている。
だって、なんだか私の心はとっても軽くなっているんだ。
人をジャッジしていることは、すごく疲れることだったんだ。
気づいてホントに良かったぁ。
私よ、お疲れ様!







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?