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選手の成長を引き出すための視点

今日はnote夜更新予定。内容もまだ未定です。
→更新しました。

久々の早起きをして、しばらくぶりのバドミントン指導な日でした。
今日はその指導の中で感じたことについて。

特に指導者が『見る』ことと、「見られる」選手の間で何を取り交わすのか、ということに着目します。

●変化を『見る』そして"違和感"をすり合わせる

今日の指導では、こちらがテーマだったかと思います。
これまでに積み上げてきたことと、直近の練習で、何がどう変わったのか。
それを明らかにすることからスタートしたように思います。

そのためには、こちらが客観的に見た印象や、動作を分解して評価したことを言葉にして伝える必要があります。

つまり、指導側の言葉と選手の頭の中の感覚とがどれくらいズレているか、がとても重要になります。

自分では以前と同じように動作を繰り返しているつもりでも、変化をしている場合もあります。
逆に、異なるように動作をしているような意識でも、変化が見られない場合もあったりします。

これは何故でしょうか。

結論から言ってしまえば、練習の中での意識や思考の質や積み重ねが、「内観」と「動作」を変化させているかどうかを認識していない場合、このようなことが起こるのだと感じています。

練習の中での「自分がこうなりたい」というセッションごとのテーマや、繰り返しの練習の強度や質が自分にとって変化をもたらしうる課題かどうか。
あるいは、"考える余地"を設定されているかどうか。

これらが大きく影響を及ぼすのだと思います。

より簡潔に言えば、自分の動きを自分がよくわかって練習できているか、でしょうか。
あるいは、自分が変わりたい理想像に向かって変化を促せているかどうか、とも言えるかもしれません。

もしこれらがないまま、漫然と練習の時間を過ごしているのだとしたら、練習への取り組みの意識や考えを一度じっくり検討してみてもいいと思います。

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●相手から見た自分と自分の感じる自分のズレを把握する

これはよく対人競技で言われることですが、「自分のプレーやミスに固執しすぎないことが大事」です。
なぜなら、戦っているのはあくまでも自分ではなく、相手とです。
そのため、自分のパフォーマンスが自分の評価の中でいかに低評価であろうと、自分のその時に選択できる動作や思考で「どう相手を打ち負かすことができるか」を考える方が先決です。

よくこの思考の沼にハマる競技者が多いと思っています。
練習でも試合でも、試合後の反省で自分のネガティブな部分だけを抽出するような傾向がある選手は、もしかしたら相手の仕掛けや巧さ、自分なりに攻められたかもしれないポイントを見逃しているのかもしれません。

まず駆け引きや相手の長所について振り返ること。
その上で、自分が相手からどう見られていたかを振り返る。そして、自分がどう変化していたら、相手が戦術をどのように変えていたかをシミュレートしてみる。

このような振り返りを自分だけでなく、指導者も交えて行うことができると、次回の戦術構築の要素となり、その戦術をいかに成り立たせることができるかの体力や技術の練習課題の抽出にもつながります。

このような試合の振り返りや反省を繰り返すことで、"ただ練習・試合をする"ことから脱却することができ、"その時に勝って嬉しい・負けて悔しい"で一喜一憂だけをすることなく成長をし続けるのだと感じています。

感情がバネになることは往々にしてありますが、貴重な練習や試合の時間を"やらされている"時間として捉えるのではなく進み続けたいのであれば、感情以上に「主観と客観の視点を織り交ぜながら振り返る」ことがとても重要だと思います。

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●成長するための階段は自らつくる

よく中高生の選手と話をしていると、練習の主体が「監督」や「コーチ」として語られることが多かったりします。

しかしながら、監督やコーチはあくまでも"サポーター"です。

選手が成長するために必要な知識の提供や練習メニューの提示はするかもしれませんが、それ以上に大切なのは選手が自身でどのように成長したいかを見定め、その道をどのように作っていくかを具体的に考えていくことです。

むしろ、そのために指導者をどのように活用できるのか、を考えるようにできるくらいがちょうどいいのかもしれませんね。

指導者は、上から下の一方通行の指導ではなく。
選手は、ただやらされている感を出して時間を浪費するのではなく。

相互にどう成長を促進できるかを考え、選手自身が選択をしていくことが望ましいのだと思います。
そのためにも、日頃から『見る』『見られる』中で、お互いの意識や言葉を交わし続けるコミュニケーションが重要なのだとも感じています。

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今日はここまで。

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●藁科 侑希(わらしな ゆうき)
 大学教員として、教育・研究現場で活動中。また、スポーツ現場でもトレーナーやコーチとして活動。選手や学びたい人にとって、最良のアドバイザーであることをモットーに、肩書きにとらわれない現場目線のサポートを模索中。 #西野亮廣エンタメ研究所 サロンメンバー

【現在の大学担当授業】東京経済大学・千葉大学・日本女子体育大学

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【保有資格】

博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員

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