見出し画像

球技授業を楽しく展開するための3本柱

どうも。藁科侑希(わらしなゆうき)です。
普段は大学で体育・スポーツの教員をしていたり、車いすバドミントン選手のパーソナルコーチをしたりしております。
今日が688日目のnote投稿です。

本日は私の専門である、大学体育の授業展開のお話。
中でも、自身が継続的に競技としてもやってきた、バドミントンを題材に。

●「続ける」

まず、何をおいてもこちら。
球技の要といってもいいかもしれません。

続かないことほど、つまらなく感じるものはなくて。
初心者段階から、少し上手くなるまでは、この「続ける」ことそれ自体が楽しみを生んでくれます。

これは、技術そして戦術の段階的成長の中でも言及されていることで。
のちの二要素もこちらの中から抜粋したものです。

上記記事より、授業でよく用いるスライドです

少し専門的な用語も多くなっていますが。
要するに、「数を積み重ねる」ことが始まりだということですね。

特にボール競技やオープンスキル競技では、上達過程が上記のような5段階を経るともいわれます。
これは、競技の生まれた時の楽しまれ方から、今日の近代化した競技スポーツの歴史の流れをそのまま汲んだようなものになっています。

具体的な例を挙げれば、バドミントンでは最初コートは用いずに、一人で跳ね上げをして占うことから始まり、二人遊びで打ち合う数を競い合っていました。
そして、ただ打ち合っているだけでは面白くない、「打ち勝ちたい」と、相手を揺さぶるようになり、力で決めるようになっていきました。
すると、どこまで飛ばしていいのか、どう叩きつけるのか、という議論がなされ、コートの広さや形、ネットの高さや支柱の高さが決まっていきました。

「ルールや決まりを盲信していると大切なことを見落としてしまうことがある」より

●「動かす」

次に、「動かす」です。
「動く」ではなく「動かす」という用語の用いられ方に着目していただければと思います。

これは、自分と相対する人との関係性から、「動かす」という意味になっていて。
「(自分が意図したように、相手を)動かす」というように、自分だけ、続けるだけではなくて。
相手の動きや位置、技量等も加味されている概念なんです。

自立してPlayするためのゾーンの考え方

先の「続ける」段階では、このゾーンの能動的領域(アクティブゾーン)同士でひたすらに、お互いが打ちやすいように、打っていて。
それ以外の領域は度外視しているんです。

ただ、それだけを続けていると、技量が上がってくると当然面白くない。
そこで、相手の受動的領域を把握して、そこに打ち込み、相手の位置を「動かす」ようにくずす。

すると、互いの打ち合う際の意識の量がグッと上がって、相手とやり取りする情報量が格段に増えるんです。

その考えること、に価値が生まれ、楽しさをうむ原点となっていきます。

なので、自分としてはフォームを固定化するよりも、その時々で流動的に変化する相手との距離感や空気感、位置関係などをお互いに処理するような、コート上での「動かし合い」における当意即妙な運動をこそ大切にしていて。

自ら考え、相手をどうしたいのか、ということに神経を集中させて欲しい、ということをよく言葉がけしたりしております。


●真剣勝負

そして授業後半では。
点数を競い合う、"全力の"真剣勝負を。

やはり、スポーツである以上、競うことでの楽しみ方も当然あって。
個別で続けたり、動かしあったりすること自体が楽しい、という段階ももちろんあるのですが。

試合形式・模擬試合の形式で、「勝った」「負けた」を結果として受け取ることが、満足感や楽しさを感じられるようにもなってきます。

Playの意味と意義

その駆け引きや勝負の要素が全て詰まった言葉として、「Play」という言葉が用いられたりします。

貪欲に。
相手がいる意識を常に持って。
目の前のことに熱意を持って。

仕事もスポーツも趣味も。

全力でことに当たることで、楽しみや喜びに繋がるのだと感じます。

Play 〇〇○

これを頭においておくことで、自分が時間を費やすことに対する、意味の総量が増えるのだと感じます。

せっかく自分の時間を投下するのであれば、楽しまなければもったいない、と思います。

『「全力」でのPlayは楽しい』より

これらの要素は、1コマの授業の中でも同様の流れを用いることもありますし、学期を通して(全15コマ)の大枠の流れで当てはめていくこともあります。

自分自身もまだ試行錯誤中ではありますが。
毎回、「楽しかったです!また来週もお願いします!」といってくれる学生がいるおかげで、こうしたことをもっとブラッシュアップしていければ、と感じております。


【今日の春斗】

コニーの抱っこ紐導入(写真は妻のサイズなのでぴちぴち…)
春斗、気に入ったようですぐ( ˘ω˘ )スヤァ…したので、私用サイズも即注文しました

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今日はここまで。688日目おわり。
最後までお読みいただきありがとうございました!

それではまた明日。

#毎日note #毎日更新 #スキしてみて #わらし

-----

今日の #standfm

#わらし式トレーニング   【通称】 #わらトレ

今日の #マイキーチャレンジ 【通称】 #マイチャレ #朝活

-----

毎日のトレーニング投稿は基本以下の3つ。

#マイキーチャレンジ   |マイキーのためのシェイプアップベーシックトレーニング
#わらし式トレーニング   |バドミントンパフォーマンスアップのための現場向けトレーニング(一部自宅トレ)
#コアチャレンジ |体幹を楽しく鍛えるためのおうちトレーニング

よければフォローやいいね!RT(特にリツイートが嬉しいです!)をしていただけると大変喜びます。

今後とも引き続き楽しく頑張ります!

https://twitter.com/warawarac

【保有資格】
 博士(スポーツ医学 筑波大学)
 日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
 日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
 日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
 日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
 NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
 NSCA認定パーソナルトレーナー
 高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
 中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
 赤十字救急法救急員

【現在の大学担当授業】於:東京経済大学・千葉大学・東洋大学
 <体育実技>
  ●バドミントン ●卓球 ●バレーボール ●トレーニング理論実習 ●フィットネス
 <ワークショップ科目>
  ●テーピング・マッサージ実習 ●スポーツ医学理論実践
 <講義科目>
  ●健康の科学a ●健康の科学b ●スポーツとの出逢い


この記事が参加している募集

スキしてみて

トレーナー・コーチ・教育者・研究者に役立つ情報を日々発信していきます! サポートしていただけると、それが活力になってより楽しく内容の濃いものが発信できるかと思います^^