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人種差別じゃなくて英語力の問題なのか #4

スウェーデンに来てはや1ヶ月と1週間。
初めの頃の物珍しさも薄れてきて、スーパーで賞味期限切れのものが売ってたり、会計で万引きを疑われたり、店の人の応対がちょっと雑だったりと嫌なところもちょいちょい見えてきた。

あと授業ではやっぱりヨーロッパ系というか、白人(のように見える人)が圧倒的に多くてアジア系はマイノリティなんだけど、何となく壁があるというか、同じ人種同士で固まってしまうことがほとんどだ。

まあこっちから話しかければいいんだろうけどどうしても身構えてしまうというか、隣に座って嫌な顔されたらどうしようとかいろいろ考えてしまう。

中国系の友達も「ヨーロッパから来た学生は授業のディスカッションでは礼儀正しく対応してくれるけど、自分と仲良くなりたがってはいない」みたいなこと言ってたし。

ということで、こちらに来てからできた友達は中国、台湾、香港、韓国とみんな東アジア出身なのだがやっぱり話していてお互い落ち着くし変に遠慮しなくていいから気が楽だ。

そんな感じでうっすら居心地の悪さを感じながらちょっぴり日本を恋しく思って過ごしていたのだが、成り行きで現地に2年住んでいてできればスウェーデンで就職したいと思っている日本人の先輩に会うことになった。

この先輩と一緒にカフェに行ったりジェラートを買ったりしてその間にいろいろな話をさせてもらった。

カフェでは先輩はかなり上手に英語を話しており、店員さんにコーヒーの種類と味を聞いたりしていて店員さんもとても親切に対応していた。

それを見て、私がこれまで冷たい対応だと思っていたのは私の英語が下手で意図がうまく伝わっていなかったからで、人種差別とかそれ以前の問題なのかな?とちょっと思った。

その後先輩にどうやってヨーロッパ系の人と仲良くなったかを聞いたら、「やっぱり日本に興味を持っている人が仲良くなりやすいよ」と言っていた。

その数日後に今度は韓国の友達と一緒にMAXバーガー(スウェーデンのバーガーチェーン)に行ったのだが、似たようなことを相談してみた。
ちなみにその友達は修士からスウェーデンに来ていて、今1年半目くらいらしい。彼の部屋の鍵が使えなくなってランドリールームで途方に暮れていたところにたまたま私が居合わせて、それ以来ご近所として仲良くさせてもらっている。

その友達は「マジで?!自分の最初にできた友達はヨーロッパ系の人だったけどなあ。それに自分の彼女はドイツ人だし…」と言っていて私とは全く違う考えみたいだった。
「英語が下手なのを気にして話さない方が印象悪いでしょ」とも言っていて、それはまあその通りだ。

その友達と話してて感じるのが、会話の中の間が短いということだ。
こっちに来て思ったんだけど、会話のペースが日本よりワンテンポはやい。
例えば日本だと誰かが話し終わって一拍開けてから次の人が話し始めるところ、こちらだと誰かが話し終わったら間髪入れずに次の人が話し出している気がする。

私はただでさえ英語で緊張しているところに会話のテンポが一拍早いこともあって、なかなか自分の言いたいことを言えてなかったのかもしれない。

とまあこんな感じでちょっとナイーブになったりもしたが新たな発見があった1週間だった。
魔女の宅急便のキキの「落ち込んだりすることもあるけど、私は元気です」みたいな気持ちで日々を過ごしている。



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