【めめも】ふぁんてぃチョーカー173
ふぁんてぃチョーカー173は、夢に住む人で、背の高い小学一年生で、愛知県出身の男性で、眼鏡をかけたインテリで、ポエトリーリーディングの天才である。
一度だけ彼に会ったことがある。
私が出勤と間違えて小学校に登校したことに気付き、帰ろうとしていた時だった。
高校生のような体格の小学六年生の教室から出て、階段を下る。下るごとに学年が下がっていく。
一階に降りると、遠くから一年生の幼い笑い声が聞こえた。
教室から覗く〔以下二字判読不可〕の顔や、畳んで壁にたてかけてある段ボールを