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亡き女を想うと書いて

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妄想と妄言。
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記事一覧

おにくおにくおにくチョリソー

自分が共感できる歌詞がないなら自分で書けばいいじゃない、などと言ってしまったので書いた。…

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共感できる歌詞なんてもう書け

歌詞に対する褒め言葉として「共感できる」というものがあるけども、歌詞の好き嫌いの判断にお…

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【めめも】夢から帰ったばかりの人にインタビューをする

夏になって眠りが浅くなると、みんなして夢の国とかいうしゃらくさい名前の国に通い始める。 …

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詐称

同じ場所では長くシゴトをしないという詐欺師や泥棒の気持ちが、最近になってよくわかる。 勉…

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身勝手観賞

小学校の校庭で私はそれを見上げている。 鯉のぼり。 鯉のぼりがつぶらな目でこちらをみてい…

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有料高速トオンインター

インターチェンジが複雑なロータリーになっているのは正直どうかと思う。 トオンインターのこ…

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【めめも】ふぁんてぃチョーカー173

ふぁんてぃチョーカー173は、夢に住む人で、背の高い小学一年生で、愛知県出身の男性で、眼鏡をかけたインテリで、ポエトリーリーディングの天才である。 一度だけ彼に会ったことがある。 私が出勤と間違えて小学校に登校したことに気付き、帰ろうとしていた時だった。 高校生のような体格の小学六年生の教室から出て、階段を下る。下るごとに学年が下がっていく。 一階に降りると、遠くから一年生の幼い笑い声が聞こえた。 教室から覗く〔以下二字判読不可〕の顔や、畳んで壁にたてかけてある段ボールを

バシバシ

ここ三年、毎朝の混雑した電車に安らぎなど存在しなかったが、それでも幾ばくかの興事はあった…

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しっぽ覚

これも幻肢痛のようなもの、と言っていいのだろうか。 夢の中で尻尾を捕まれたことがあるので…

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食卓の時代

みんな、いつも何時代で飯食ってる? ブロックのような栄養補助食品や疑似肉をディストピア時…

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幽霊

幸いなことに、私の霊感や第六感は産湯と一緒に流れていったらしい。 幽霊は見えない。墓でも…

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オーバーヘッド

バイト先の事務員さんは仕事中によく伸びをする人だった。 テスクワークの人がやりがちな、腕…

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非実在名勝-七津七界接続

15階建非実在建造物である栄税公援塔の物語る栄華は、華々しくも冗長で、新訳白米紀行の前書き…

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夢の女

冒頭から「夢の中ではしばしば不思議な事が起こる」などと書くと、それはありがちを通り越して新奇な試みである。 夢の中ではしばしば不思議な事が起こる。 あまり、良いことはない。 いるはずのない妹がいる。知らない両親がいる。駅が沈む。無限の高さを持つ塔が建っている。そして大抵はうまく走れない。 どんな不思議な夢の話でも、人に聞かせると皆「あー、夢ってそういうところあるよね」と私の夢の旧知であるかのように言う。 お前が私の夢の何を知っているのだ、というと「知らんわい」と返される