示唆に富んでそうに見えてクソみたいな話

小学校何年生か忘れたが、普段から意地の悪い同級生が私を廊下に呼びだして「自分のこと しんしょう だと思う?」と訊いた。

常日頃から私は同級生の言う言葉のほとんどがわからんかったのだが、その時も例に漏れずよくわからんかったので「しんしょう って何?」と訊き返した。
同級生はちょっと黙ってから「障害者のこと」と言った。
私は障害がないので「思わない」と答えた。ニヤついていた同級生は真顔になって「ふーん」だけ言って帰っていった。

取り残された私は、もうすぐ授業が始まる所だったのを忘れてそのまま廊下でブラブラしていたため、普通に叱られた。

『しんしょう』というのが、(アホほど崩壊した私の学年において)身体障害(のみならずおそらくは学習障害も含めた様々な障害をごっちゃにしていたと思われる)を、子供らが侮蔑的に表現する言い方だったというのはかなり後から知った。


この話から思うことってめちゃめちゃあるんだけど文にまとめられないので箇条書きしますね

・略語は、元の言葉にはなかったネガティブなニュアンスを含みがちな気がする。(SJW、フェミ、知障)
略してもニュートラルなものはあるが、略したほうがポジティブな意味になるものはちょっと思いつかない。

・障害を揶揄する略語を作って悪口として使う激ヤベえ児童が少なくともクラスの半分程度の人数はいたわけで、そう考えるとすごく「未開」だったなと思う。

・言葉は会話によって学ばないと、いくら辞書を覚えたところで実践的な会話ができるレベルにはならない。
コミュニティ内で他者との会話をしない、またはできないと、言葉の意味がわかってもニュアンスを読み取れない。
ただ、遠回しな揶揄に対しては最強になる。

・言葉によって人にダメージを与えようとする際、直接的な言い方(お前は〇〇だ!)より遠回しな言い方(自分のこと〇〇だと思う?とか、自分が〇〇だって気づいてないの?など)を選んで使うという技?は、ごく平均的な小学生でも使用しうる。


ところで、この話を訊いた人が「あなたは障害がないのに失礼だね」と言うのか、「その言葉を人を揶揄するために使うなんて」と言うのか、「そんなクソみたいな話するな」と言うのか、私は興味があります。

今の所上記のどれかなので、できれば上記以外の反応が見たいですね。


とっぴんぱらりのぷう。




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