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雑談から自分の方向性を再定義する。

令和元年。
平成になったときは、厳かで自粛ムードが漂ってて、元号の馴染まないうちに切り替わってしまった。
お祝いムードがなかっただけに、今回の生前退位はとても素敵だな。

平成最後の日といっても、午前中仕事行って、夜はまた別の仕事の試作や準備をしつつ、家族と過ごしたり、娘のピアノ教室にいったりと普通の日。

ただ、一件、午前中に仕事で話した高齢のの女性の言葉が心に妙に刺さった。

「自分が良いと思ったものは、友人や家族にも勧めるでしょう。でも、それを取り入れるかどうかは、その人次第なの。
人それぞれに考え方があるからね。
私は、元気で生きていたいの。だから楽しいことをして、楽しいことだけ会話するように心がけているの。
買い物をしたときのお店の人や、配達の人や、もちろん友人たちとも。
笑顔で楽しいことだけ。感謝の気持ちをもって話すの。そうしたら、友達が沢山増えたのよ。」

仕事として話している必要な会話ではない、脱線した雑談は、時に業務の妨げになることも多く、この手の雑談をいかに気持ちよく、手短に処理するかも私の仕事のうちなのだが、この方は続けてこう言った。

「話が脱線してごめんなさいね。あなたもお仕事の時間なのに。ありがとう」

なんとスマートな!

自分の楽しいを話しつつ、相手の状況も考えて、頃合いを見計らって気持ちよく切り上げるなんて、思いやりがないと出来ないことだ。

もうお友だちになって、お茶のみにいきたい。
そんな風にジワジワ思える女性。素敵だなー。

このお客様。10分足らずの会話のなかで、「ありがとう」と2回は言ってた。
ありがとうの使い方が絶妙なのだ。
多すぎず、少なすぎず、要所でありがとう。
挨拶ではなくて、感謝が伝わるありがとうなところが凄い。

電話を切ったあと、記憶の薄れないうちに、ノートに心に残ったことを思わずメモ。
こんなことしたのは、初めて。

やっぱり年長者に学ぶことは多いな。
嫌な気分になるような事も人も多いけれど、それは反面教師でよい。

平成最後の学びは素敵な人生の大先輩との雑談から。
私もあんな風に年を取ろう。

まずは心のこもったありがとうから。

#令和元年にやりたいこと

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